えみコリア

韓国での結婚生活25年(子供三人)。夫と二人暮らしです。読む事書く事大好き。寝る事歌う…

えみコリア

韓国での結婚生活25年(子供三人)。夫と二人暮らしです。読む事書く事大好き。寝る事歌う事も大好きな韓日翻訳家。世界に散らばる仲間と手を繋ぎたいから、自分発信を始める事にしました。今からでも色々やっていきたい。子育てが一段落した 50代の今だからこそ出来る事を。

最近の記事

韓国の古代遺跡コインドルと推しの夫 

2024年3月末のブログ記事を加筆修正したエッセイを 画像と共に「余白手帳9号」に掲載して頂きました。 「余白手帖」は東京の韓国大使館付の文化院や、韓国図書専門のブックカフェ「チェッコリ」さん、京都市国際交流センター等に置かれています。 先に出したブログは画像無しの文章でした。 この文章は画像と一緒が良いので、既に読んだ方も 是非以下の形で再読どうぞ。 というか、、元々別の原稿が出来ていたのですが、夫が春分の日に撮ってきたドルメンの日の出写真に、がーん! その勢いで一気

    • 韓国の古代遺跡コインドルと夫

      韓国語で「星を見る事がない奴」という言葉がある。上手く行かない芽が出ない人の事だ。数年前のある日、私の夫は急に「星を見る人」になった。夫の話をさせて頂きたい。 それまで上手く行ってなかったわけではない。ただいつも目が星じゃなく地に向く地理学者だった。15年前にソウルから故郷に移ったが、学者が田舎で生きていくには何でも屋にならざるを得ない。頼まれ事をこなすうちに仕事が広がり、地元の郷土歴史編纂に関わり出版社運営までするようになった。 年輩の人と忍耐強く付き合えないとやってい

      • 金風船と満月

        紙幣を直接プレゼントの形にして贈るスタイルが近年の韓国にはある。韓ドラなどで目にした事があられるだろうか? 紙幣を扇の形にしたものや、銃弾のように紙幣を連射して空に飛ばすマネーガン、お金で作ったケーキ。お金が出てくるティッシュケース、造花の周りをガクのようにお金で包んだお花のアレンジメントなどもある。 どれもそれが祝いの席に出てくるだけで場が「うわーっ」と盛り上がる。 2月のテボルムの日だった。私が金風船の実物を見たのは。テボルムというのは旧正月の次の満月の日で、日本でい

        • ロッカーの天使、辻井伸行さんのソウルコンサートで

          「コインロッカー」は今の時代もはや「コイン」で使えないのが辛いアラカンです。硬貨を入れて施錠できるタイプのロッカーは減少の一途。ふと気が付くと、スマホで決済し暗証番号を入力して使うタイプのロッカーばかりになっていませんか? 日本の事情は良く知りませんが、ソウルの地下鉄駅のロッカーは、ほぼ上記の形になっています涙!使いづらいったらありゃしない~。しかし交通カードで簡単に決済できるタイプのロッカー等も時にはあり、なんとかしのいでいました。大きな駅やバスターミナルには昔ながらの有

        韓国の古代遺跡コインドルと推しの夫 

          辻井伸行さんのソウルコンサートに

          2024年3月3日の夕方、ソウルの「芸術の殿堂」というコンサート会場で辻井伸行さんのピアノコンサートがあった。 辻井さんにとっては初のソウル公演だったそう。 辻井伸行さんは世界中の人を魅了しつづける盲目のピアニスト。こちら、出張「徹子の部屋」の辻井さん、彼の経歴が分かります。 動画の最後の方で辻井さんから徹子さんに「徹子さんのテーマソング」を即興演奏でプレゼント。徹子さんは涙で「自分のお葬式に使う」と仰ってる。 7.8年前ネットで彼の演奏を聞いてから「いつか辻井さんの生

          辻井伸行さんのソウルコンサートに

          あの柿を取るのはあなた

          朝、外出したら近所に濃いピンクの梅の花が咲いていた。 数日前に啓蟄が過ぎた。すぐに黄色のケナリ(レンギョウ)やチンダルレ(山つつじ)が韓国の山を彩って春を知らせてくれるだろう。近所の白木蓮の蕾はまだ固い、開花は再来週かな、ただ待ち遠しい。 季節外れな「柿」画像をくっつけたのは、「柿」にまつわる思い出が浮かび上がってきたから。あれは10年以上前だった。私の義姉が人様の家の柿を勝手にもいで、その家の主人に怒鳴られたのは笑  しかも!義姉はその「とるな!」の怒号を気にするようで

          あの柿を取るのはあなた

          辿りついたソウルの宿で

          アカデミー賞受賞の「パラサイト」以降更に評価高まる韓国映画ですが。 韓国には青龍映画祭という華やかな映画祭があります。(日本での日本アカデミー賞みたいな)いつもキムジャンが終わった時期にあるので、これが終わるとぐっと寒くなる気がする季節の風物詩。その映画祭の司会を長年務めたキム・ヘスという国民的女優がいます。彼女が纏うドレスは毎年話題になりました。人よんで「青龍の女神!」 https://www.youtube.com/watch?v=Ul29nvG65yM&ab_cha

          辿りついたソウルの宿で

          10年前の解放の日

          3月1日は韓国の祭日。独立記念日。 町の大通りには国旗が掲揚され、各地では国家行事が行われます。 この時期になると毎年感じてたことがあります。 決して決して歴史的なたいそうな話は書かないので(書けない!) あんまり期待しないでください。 それは「子供よ!さっさと学校行ってくれ!頼むから!」です。もっといえば「もうメシ、何作っていいか分からん!いやもう作りたくない!」 今では我が家の三人の子供のうち二人は成人し、末っ子は高3で寄宿舎に入っているのでほぼ家におりません。↑の

          10年前の解放の日

          仏様と桑村さん

          今、世界中の人が日本に遊びに行っている。 円安の影響も大きいと思う。 近場なので韓国人も沢山訪日している。 日本に行った韓国人の笑い話を娘から聞いた。 これは沢山の人と分かち合いたい!と思ったので書いている。 韓国姓の林さんは日本語で「イムさん」と読む。 日本のレストランのウエイティングボードに 日本語のカタカナを書けるある韓国人が自分の名前を書きつけた 「イム・〇〇〇」と。 席が空いたらしい、日本人の店員さんがアナウンスした。 「仏様(ほとけさま)いらっしゃいますか~」

          仏様と桑村さん

          映画の正しい使い方

          2023年冬に公開されて大ヒットした韓国映画「ソウルの春」というのがあります。韓国の史実を基にしたシリアスな内容で、最後はかな~り悲しくてしんみり。 うちの大学生の長男が旧正月で家にいる時、この映画の話が。 「オンマあれ見た?」「見た見た、あんたは?」「彼女と見に行った」と。 https://note.com/emikorea_love/n/nfaab97fa1479 (先日その彼女がうちに遊びに来た時の話↑) この映画は韓国の近代史の話なのだけど、若い韓国人に受け入

          映画の正しい使い方

          息子の彼女が遊びに来た日

          年明けに大学生の息子が彼女を紹介してくれた。 韓国にはオリ(鴨)料理の店が沢山ある。町で一番美味しいオリ料理のお店を予約しておいた。家の近くで家族と一緒に夕食を食べてもらった。 「今付き合ってる子がいる」と、息子が彼女の写真を見せてくれたのは、冬の初めだった。可愛い!綾瀬はるかみたいだ。 韓国の写真屋さんて別人レベルの補正入れる。 このまんまじゃないかもだけど、写真だけでも好感を覚えた。 「アッパ(お父さん)には言わないでよ、面倒くさい」「うんうん」と同意した。 けれどその

          息子の彼女が遊びに来た日

          ハルモ二と金木犀(余白手帳8号掲載)

          「余白手帳」8号に掲載して頂いたエッセイ 「ハルモ二と金木犀」です。(2024年2月上旬発行) 「余白手帳」は東京都内の韓国文化院や、韓国専門ブックカフェのチェッコリ様等に置かれているフリーペーパーです。 7号掲載のエッセイはこちら 編集の女性が、毎回素敵なレイアウトで飾ってくださるのがありがたくて。 今回のプロフィール写真はこれ! 文章からキンモクセイの香りを感じていただけたら幸いです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ハルモニと金木犀

          ハルモ二と金木犀(余白手帳8号掲載)

          客の四桁とスーパーレディ

          ごく近所に使い勝手の良いスーパーがある。(韓国の田舎町在住です)大都市のeマートやロッテマートとは比べものにならないけど、肉も野菜も果物も魚も揃ってる。パン屋併設で午後10時まで開いてるのでとにかく便利。 何度も経営者が変わり一時廃れたけど、10年位前の再リニューアル後は品揃えが良くなった。その後コンビニか冷蔵庫代わりに使ってる。 レジで計算してくれるのはパートの奥さん達。 古過ぎる客の私は新人パートさんが来ると「あ、新しい人!」と思う。この期間、何人ものパートさんの変化

          客の四桁とスーパーレディ

          ドキンちゃんに学ぶ

          先日、娘がドキンちゃんの小さなピンバッジをくれた。 可愛くて毎日セーターの襟につけている。 数年前に日本で買ってしまいこんであったものを 思い出して引っ張り出したのだと。 「オンマがドキンちゃんの歌をよく歌ってるから」と。 主人公アンパンマンに対する悪役がバイキンマン。ドキンちゃんはバイキンマンと同じ星からきた女の子。彼女に関しては「私はドキンちゃん」の歌詞が分かりやすいので一部紹介。 私はドキンちゃん なるべく楽しく暮らしたい お金はたくさんあるのがいい おいしいものも

          ドキンちゃんに学ぶ

          「その名前」と「愛は勝つ」

          「名前」に関して印象深い話がありまして、ふと書きたくなりました。 例えば「まりこ」という名前があったとします。 過去に「まりこ」さんの事で嫌な目に遭ったことがあったら 新しく出会う「まりこ」さんに身構えてしまうことがある。 また「まりこ」かよ!と。我知らず。 まだ何も始まってないのに「まりこ」にまつわるイメージが既に悪い。 その「まりこ」と、あの「まりこ」は別だと分かってるのに、なんか避けたい!そんなことってありませんか? もう20年以上前の事ですが、私の従妹が生まれ

          「その名前」と「愛は勝つ」

          映画「ミセスハリスパリに行く」のネタバレレビュー

          ネットフリックスで映画「ミセス・ハリスパリへ行く」を見ました。 2022年公開の映画です。 ディオールのドレスにトキメいた家政婦さんが 自分のドレスをゲットするため奮闘します。 その過程でのMrsハリスと人々とのふれあいを描いた物語です。 「ドレス」好きな方なら一見の価値あり。 高級仕立服オートクチュールの話ですから。 「一着の服で人生が変わる」ってあると思うのです。 衣装デザインは映画「クルエラ」でアカデミー賞を受賞した ジェニー・ビーヴァン。 ーーーーーーーーー

          映画「ミセスハリスパリに行く」のネタバレレビュー