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【27日間沖縄旅行】19日め。

昨日買った奥原硝子製造所の琉球グラスを自然光で撮りました。
本も昨日市場の本屋で買った2冊。まず沖縄島料理の方から読んでいますが、前作の島建築と並んでこちらも大変に勉強になるし、面白いです。
知識を入れてからの旅行はこんなにも面白いのか、と気付かせてくれた。

文庫本の方もぼちぼち読み始めます。ゆっくりカフェとかで読みたいなあ。

さてこの日は今後の日程の中で貴重な天気が1日良さそうな日だったので、フェリーに乗って離島の「久高島」に向かう予定。でしたが、朝のフェリー会社の運行状況のTwitterで波が高いため高速船の運航は取りやめてフェリーの運行のみ、と発表がありました。
通常は高速船とフェリーを合わせて1日6便出ています。

フェリーが出てるなら行けるか、と一応安座真港の乗り場まで来てみたけど、道中も軽自動車のレンタカーが煽られまくるほどの強風で、港についても風の勢いは変わらず。フェリーは動くけど、波が高いから酔うかもと運行会社からの連絡もあったようで、チケットの待ち時間の間に海を見て不安になり今回は諦めることにしました。

フェリー乗り場では猫がたくさん飼われてて謎にみんなフライパンで餌をもらってた

久高島はそんなに大きくない島なのでレンタサイクルで島を回ろうかな、と思ってたんですがとても自転車を漕げるようなやわな風でもなかったので。
結構楽しみにしていたんだけど、久高島がとても神聖な「神の島」なので今回は私は呼ばれなかったんだな〜となんだかストンと腑に落ちました。まだ日数もあるのでもしかしたらまた来れるかもしれないという思いもあったし、そして何かをするときには自然にちょうど良い時期が来るだろう、という考え方は沖縄を旅行して自分に結構根付いてきた気もします。

なんか、じたばたしてもしょうがないよなあ、って気になるのです。
周りの自然が凄すぎて、人がじたばたしたところでなんなのさ、っていう感じもするし話す沖縄の人たちも何が自分に大事なのか優先順位がわかっているし。まあ私が働いていない状況なのでこんな悠長なことを言ってられるのかもしれないけど、旅行から帰ってもなるべくこの気持ちを忘れたくないなあ・・。

あざまサンサンビーチ
高台から見た海。進むフェリーは私たちが乗るつもりだったやつ。すごい波を受けてて心配だった

その後、先日陶器屋須藤さんにDMした時に教えてもらった取り扱い店が斎場御嶽の近くにあるので寄ってみました。
斎場御嶽の入り口の真前にある器屋さんの「しびらんか」さん。

あまりにも真前すぎて意識を斎場御嶽に向けていると通り過ぎそう
壁に飾ってある器、かわいい〜!!

店主さんのこだわりが詰まった沖縄の作家さんの器が並んでいて、伝統的なやちむんから個性の光るものまで様々です。今まで見てきたお店とはまた全然違ったラインナップで面白くてすごいじっくり楽しませてもらいました。
須藤さんの器は店主さんが色味をオーダーして作ってもらっているとのこと。ピンクや青など可愛らしい色合いのものもあり今まで見てきたものとは雰囲気が全然違いました。
旦那はこちらで「虫の音」さんの花瓶を気に入り購入。

今回の旅の器屋さんの情報は最後にまとめようかなあと思っています。

その後お昼を食べにこの近くでチェックしていた食堂へ。

意識してないと見過ごしてしまいそうな住宅地の通りに急に現れるいろは食堂。
テーブルが3つしかない店内は地元のおっちゃん達で賑わってた。運よく入れ違いですんなり入れた。
メニューはどれも6〜700円くらい
今旅で今の所一番心に響いたやちむん使い。さりげなくお店に溶け込んでていいなあ
風がめちゃくちゃよく通る店内。壁がブルーだし窓から緑は見えるし、すごく爽やか。
そして初めて来たのに畳に寝っ転がれそうなくらい落ち着くんですよ・・
私が頼んだ肉野菜そば。野菜がめちゃくちゃシャキシャキ。麺もしっかりしてるし、全体のボリュームもすごいけど具もスープも全然しつこくないのでぺろりと食べれた。すごく美味しい!!
旦那の頼んだ中味汁定食。中味汁は豚の内臓や椎茸、こんにゃくなどが入った汁。
相当丁寧に処理をしないと美味しく食べられないものだと思うけど、これは旨味がすごくてとても美味しかった。そして具のボリュームが凄い!

こちらのお店は愛想が良くてチャキチャキした女性の店主さんがお一人で切り盛りされています。私たちにも色々話しかけてくれて、地元の食堂だけどすごく居心地が良かった。

お会計の時に「久高島に行くつもりだったけど風が強くて諦めた」と店主さんに話したら、地元の人は久高島も斎場御嶽もほぼ行かない。とのこと。
(久高島は神様が琉球をつくり始めた場所とされています)
「すごく神聖な場所」という認識なので気軽に行くところではないそうです。最近は観光客の方が増えたりマナーが悪い方もいて、神様と交信する方々も斎場御嶽などで神様の気配が弱くなっている、と言っているそう。

そしてこの辺りではユタと呼ばれる霊媒師の方々がいて、亡くなった方の言い遺した言葉を教えてくれるそうです。みんな誰かが亡くなった時には、当たり前のようにユタに言葉を聞きに行くとのこと。本州からユタに会いに来る人もいるそうです。

沖縄の人は当たり前のように我々にとって不思議な話をするので、こちらも徐々にへえ、そういうものなのか、と思ってしまう。
木に精霊がいることも、自然に神様がいることも言い伝えではなくみんな実体験も通して信じている。

そして最後に「沖縄の空には龍が飛ぶのよ」って言われたので、流石にええ!?ってなったけど、店主さんは2回見たことがあるらしい。
よくよく話を聞いたら雲が龍に見える、という話のようだけど、でも雲が龍に見えているというよりは、龍が雲のように見える、というニュアンスな気がする。
空を見上げていると意外と見えるよ、と気軽に言うので今後は空見上げることにしよ。と思って食堂を出ました。楽しかった 笑 ちなみに鳳凰も飛ぶそう。すごいな沖縄の空!

その後ちょっと走って
みーばるビーチへ寄ってみました。

先ほどの龍の話を聞いて、空を見上げて歩いてみたら

あーこれはこれは
爬虫類感が強めだけど、ギリ龍ですねー

その後トビイカの天日干しで有名な奥武島へ。

1枚1枚丁寧に日をあてて作業されていました
この光景が見たかったので見れて良かった!
奥武島めっちゃ猫いた

その後宿までの帰り道に、「沖縄島建築」の本の表紙の教会を見つけて寄ってみました。この本読んでると、「あ、これ本に載ってたとこだ!!」って街中の景色にめっちゃテンション上がるんですよ。

カトリック与那原教会。日本近代建築100選に沖縄で唯一選ばれた建築です。
かわいい入り口のステンドグラス風シール
与那原の高台に立っているので、壁一面の窓から街の景色が見下ろせて浮いているような気持ちになる。
ステンドグラスの配置と配色がシンプルだけどどう頑張っても私には考え付かないデザインだなと思った
シンプルな作りで優しい明かりが入る講堂
美しい中庭



良い1日でした。
あ、そういえばこの日、龍をもう1匹見つけていました。

り、龍すぎる〜!!!
引き続き滞在中ちゃんとしたの探します。

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