見出し画像

その頭痛大丈夫ですか(xox)

こんにちは。

フリーランサー・個人事業主のための保健サポーターellieです。

医務室・保健室のないフリーランサーの皆様の健康維持・管理を支援すべく活動しております。

noteを読んでいらっしゃる方は、100%PCで仕事をしていると思いますし、中でもウェブ・アプリ開発などのエンジニア系や、クリエイター系の方々の多くは仕事時間が長時間に及ぶことが多いかと思います。

そんなとき、作業効率を落とすのが時々訪れる、頭痛ではないでしょうか。

本日は、頭痛について、大丈夫な頭痛と危険な頭痛の見分け方、そして、それらの予防・対処法について解説していきたいと思います。

その頭痛の原因は?

頭痛の原因は大きく分けて3つあります。

1)肩こり・眼精疲労からくる緊張型頭痛

 別名<緊張型頭痛>ともいわれるのこの頭痛は、①肩や首の後頭部から頭の後方にかけて頭を締め付けるような鈍痛が、途切れることなく重ーくのしかかってくるような痛みを伴うケース。②目の周囲やこめかみのあたりを中心にズキズキした痛みと共に焦点が合いずらいなどの目の症状を伴う痛み。の2種類にがあります。

どちらも、VDT(Visual Display Terminal)症候群と言って、長時間のPC作業等が原因で、身体にとって不自然な姿勢を長時間取ることにより、肩や目の周辺の筋肉が緊張した状態になっていることが原因の頭痛です(決してあなた自身が緊張して起こる頭痛ではありません☆)

とはいえ、PC無くして昨今の仕事は成り立ちませんよね?

これらの頭痛を予防するための方法として、実は厚生労働省がガイドラインを出しています。

かいつまんで説明いたしますと、

①画面の照度を500ルクス以下にし、周囲の環境と大きな明るさの差を生まないこと

②1時間に1度最低5分程度の小休止を入れること

③作業する際は、椅子に深く腰掛け、背もたれに背を十分に当て、足の裏全体が床に接した姿勢で、ディスプレイからはおおむね40cm以上目を離した位置での作業をすること

の3点になります。

実は、産業医がいる企業の場合、職員がこれらの症状に悩まされない様、ひと月~半年に一度、産業医が労働環境を循環して確認しておりますが、フリーランサーの皆さんの場合、皆さん自身がこの産業医の役割も果たさなければならないことになります。

特に、画面の位置・明るさに配慮するだけで大分頻度が軽減されるはずです。

また、手を後ろに組んで鎖骨のストレッチをしたり、肩甲骨を回したりするなど、肩こりの軽減させましょう。それでも治まらない時は、躊躇うことなくタイレノールなどの頭痛薬を飲みましょう。痛み止めの内服が痛みに耐えられない人にすることはありません。効率的な仕事ができないくらいなら、痛み止めを飲んで効率を上げて短時間で仕事を終えたほうがずっと健康的です。


2)拍動性で吐き気を伴う片頭痛

片頭痛と言っても、必ずしも頭の片側だけ痛いわけではありません。片側だけに症状が出ることが多いですが、両側に痛みが出現する場合もあります。

実は片頭痛の原因ははっきりとはわかっておりません。メカニズムとして、脳内の血管が炎症を起こして拡張することで、近くにある神経を圧迫するために痛みが生じるといわれています。ストレスや気圧など症状が出るタイミングが人により異なりますが、拍動性であり、吐き気を伴う事、また痛みが出る前に目がチカチカとまぶしく感じることがあるという事が特徴的です。

この痛みは、暗いところで横になることによって症状の軽減は図れますが、症状は数時間から数日続く場合がありますので、最も手っ取り早いのは、内科を受診して、偏頭痛用の薬をもらうことです(効果が強いため、残念ながら薬局で買える薬ではないのです)。この薬が効く場合は、<片頭痛>の場合が疑われ、効かない場合は、①の緊張型頭痛の酷い症状と判別されます。


3)人生最大の痛みくも膜下出血

突然、後頭部を殴られた直後に人生最大の痛みが襲ってきたら、クモ膜下出血を起こしている可能性が高いです。

直ちに、救急車に乗って医療機関を受診しましょう。

クモ膜下出血は発症者の約半分が起こった時点で、残りの半分のうち1/3が病院に向かう途中で亡くなってしまうといわれています。一刻を争う頭痛ですので、間違っても自分で運転したり、同僚や友人の車で行こうとせず、すぐに救急車を呼んでください。すこしでも早く病院についたほうが命が助かります。

原因は、血管の破裂による脳の髄膜と軟膜の間のくも膜という中間層に出血することが原因です。血管の破裂の原因は、高血圧や動脈硬化等、加齢とともに起こりうることもありますが、動脈奇形による動脈瘤など先天性や30年強の人生で徐々に発達してくるものもあります。好発年齢は30代からですので、決して自分の痛みはこれではないと過信せず、人生最大の痛みを感じたら救急車を呼びましょう!

予防方法としては、脳ドックを受けて、自分の脳血管に奇形や動脈瘤がないかを確認しておくこと。そして、ある場合は血圧のコントロールをきちんとし、破裂しないようにすること。が、挙げられます。


最後に、

頭痛には、①PCの長時間作業による緊張型頭痛、②脳の血管の炎症による片頭痛、③クモ膜下出血による頭痛の3種類があります。①、②は内服治療が、③はすぐに救急車を呼んでください。

寒い日が続くので、皆さん気を付けて過ごしてくださいね。

以上、本日は頭痛が痛いお話でした。


頂いたサポートで、最新の論文や文献の購入資金にしたいと考えております。欧米の動向、各学会の見解等、知識のアップデートにお力添えをお願いします!