〘詩〙ごじゅうはち。
激しい雨の後
眩しい光のように
僕の前に現れた君。
それまでの不安を
一瞬で消し去ってくれた。
愛を口にすることが
恥ずかしいことでしかなかった僕を
変えてくれたのは、君だった。
そっと手を握って
なんてことない道を歩くと
いつも君は幸せそうに微笑んだ。
永遠なんて信じちゃいないけど
その瞬間だけは
大切にしなきゃと思えたんだ。
秘密を抱えたまま
守り抜くことが出来なかったそれを
僕は悔いている。
君の涙を人づてに聞いて
愚かな自分を責めたけど
もう取り戻せないことはわかってた。
あんなに苦しんだのに
繰り返してしまう、過ち。
正しい行き先がわからず
走っては立ち止まり。
そこから見えるものすべてを
遠くまでしっかり見つめても
真実の愛が君に届くことはなかったね。
愛することも愛されることも
知らな過ぎたんだ。
至近距離から僕の幻を撃ち抜いて
何もかも葬ってくれ。
この夜に。
@ゆんゆん
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