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一人旅で奄美大島に行ってきた話〜2回目・夏編〜

奄美大島へ



7月下旬、なんと、今年二度目の奄美大島に行ってきた。

【前回記事】

今回の目的はスキンダイビング。(素潜り・・・!)
前回はドライスーツでシュノーケリングに初挑戦したのだけれど、相当の厚みがあり、首の圧迫感に苦労した。着用する際に、ゴムホースの口を無理やり裏返すような力業が必要になる。今回は7月ということで、水着か薄手のウェットスーツ着用で入ることができるそう。せっかくなら水泳に近い形態の方がやりやすいのでは?と思い、再チャレンジしてみることに。どうなることやら!

1日目

奄美空港

大都会が38℃を叩き出す中、飛行機ではるばる離島までやってきた。
台風が去った後で、奇跡的に晴れている奄美空港。
まさかの気温29℃~30℃・・・涼しい・・・!
え・・・噓でしょ?!
なんならサングラスも買ったけれど、関東の方が皆使った方が良いレベルだった。湿度が違いすぎる。天候としては、短時間に雨雲がやってきては晴れての繰り返し。おかげで、気温が上昇しすぎずに済んでいるのかもしれない。打ち水効果だろうか。関東はマジで異常気象であることを知る。島が避暑地になっているのだ。

羽田空港から直行便で1時間45分なのだけれど、本当にあっという間に到着する感覚だった。「さっそくご飯食べよう!」と思ったら、空港に唯一ある飲食店のガス管が故障したらしい。
いきなり入れなくなって終わった笑
※なお、旅行最終日の3日目もまだ故障していた。



さて。。。



見渡した空港周辺では、ソテツが勢いよく腕を伸ばしている。
こちらのアクシデントを無視するように、晴れやかな青空が出迎えていた。

いもーれ=ようこそ

島料理 愛かなの鶏飯

空港からバスで市街地に移動し、郷土料理の鶏飯(けいはん)を食べることに。名瀬市内には様々な飲食店が賑わっているが、ここは広々としていて贅沢空間!一人客が他にいたこともあり、入りやすかった。とても親切、丁寧な接客で、上品で居心地が良い。ホテルの1階に併設しているからかな?
このホテルに宿泊はしていないが、利用客ではなくても食事はできる様子。ディナータイムの開始まで待っていたら、従業員の方に「待っていてくださったんですね!」とキラキラした瞳で言われたので、かなり飢えていたように思われたとみられる。

鶏飯はお茶漬けの要領で盛り付ける(セルフ)
できました

最後に旨味スープをかけて完成!
鶏飯の柚子の皮がアクセントになっていて、芳醇な香りがじんわりと体に染み渡っていく。美味しい!!!鶏肉を中心に、さっぱりとした体に優しい料理。前回来た時も感じたが、筋トレする人々にウケそうな料理だとしみじみ思う。風邪を引いた時にも、常備しておくと活躍してくれそうだ。ちなみに、奄美大島のコンビニ・スーパー・空港ではフリーズドライの鶏飯が何種類も販売している。関東に販路を拡大したら、鶏飯は人気が出そうな予感がした。

名瀬のちょっとエモい公園

海上保安庁の船が停泊する

名瀬港マリンタウン緑地公園を歩いた。釣り人、スケボーを練習する人、永遠に散歩する二人組・・・。夜19時を過ぎ、ようやく街並みが薄暮に溶けていく。船の灯りがいつの間にか光を強めていて、夕焼けが消えるのがもったいないと感じる時間。普段、こういう景色を見ることができない。辺りが暗闇に包まれるまでゆっくりしていた。後ろ髪を引かれる思いで帰路に着く。

2日目

スキンダイビング🤿
◆画像容量の関係で別記事になります。併せて下記の記事からどうぞ。


島料理 瀬里奈のハンバーグ

チーズ入りでジューシー

2日目の晩御飯に食べたハンバーグ。
家庭的な優しい味付けで疲れた体に染みる・・・!地元の方々がよく来られるお店なのかなという印象。

3日目

名瀬で見た渋谷・道玄坂

旅行最終日の3日目は、名瀬市内を散策してみた。
こういうところを撮らないでと言われそうだが、歩いていると全体的にじわじわくるセンスのお店が多く、興味深く写真を撮った。

だるまさんラーメン

よく見ると、土台のだるまさん2体は皿の縁に立っていることに驚く。
ラーメンはどこだろうか?絶妙なバランス感覚である。

こういう道を渋谷で見たような・・・
ヴィトン

ピースでヴィトンの要素が迷子になっている。ルイ・ヴィトン・・・か・・・?名瀬市は奄美大島の真ん中辺りに位置しており、夜の飲食店が多く、町営住宅、マンションが集合している町のようである。私はどこか渋谷・道玄坂の空気を感じた。道玄坂から、いかがわしい雰囲気を取り除いたらこんな感じになるのかな、などと勝手な感想を抱いている。

ライ◯フかと思った似て非なるスーパー
四葉が一つ足りない

めっちゃ似てない?とても焦った。
こんな遠いところまでついに進出?!
かなりライフに似ててわらった。

誰かが買ってる・・・ってコト?!

ガイドさん談で、のちに知ったのだが夜はあまり出歩かないようにと島の人々は言われているらしい。夜になって冷えたアスファルトの上を、サワガニやハブが横断するんですって。虫捕りや観察には良いですが・・・とのこと。2月に原ハブ屋に入った時、ほとんどのハブの目が横棒一直線になって、すやすや眠っていたのを思い出した。ハブは夜行性のようだ。

どでかいヘチマたち

「担当者イチオシの一品ちょね!」と当然の如く語りかけられているが、食べ方がわからん!!奄美大島ではヘチマを食べるらしい。大きさの比較として、手を写している。でかい・・・でかすぎる・・・!宣伝の状況から、結構売れている印象を持った。旅行で色んな県のスーパーを覗くと、地元民の食べているものにそれぞれ違いがあって、入ってみるだけでも面白いと感じる。

3日目

サンドイッチカフェあまみ

巨峰サンドを購入

朝ご飯を食べたあとに、サンドイッチ屋さんで甘いものをデザートに。
デザートにしては大きいけれど、暑くて体力消耗するから丁度いい・・・。
平日で人が少なくて快適。というか、先程から外を歩いていると心配になるくらい人通りが少ない。忙しなく動いているのは、工事警備の方と、郵便局と信用金庫の人々のような。それが日常なのかもしれない・・・普段の人混みのせいで私の方が毒されているのか?まったりとした時間が流れている。

ジェラテリア・アンティカの似合う夏

すもも&チョコチップのジェラート

2軒目はまた甘いものを食べに。(あれ、食べ過ぎ?)ネイルのチョコチップと合わせてみた。島に来たらジェラートは食べたいなあと思っていた・・・!この時期は、すももがおすすめとのことで、すももを選ぶ。酸味で口元がギュッとして、梅干しみたいな顔になる。歩いてきて暑かったから、爽やかで目が覚めるような気持ち。

野球選手のサインが多め

サインをよく見ると、野球選手が・・・!よくわからないけれど、奄美大島でキャンプとか、オフの時間を過ごしたりするのだろうか?DeNAの文字多め。もしかしてプライベート旅行?野球好きの方、何かわかることがあるでしょうか?

八百屋さん

島バナナ

名瀬の八百屋さんに寄ってみる。島バナナの形が丸くてかわいい!
フィリピンバナナと違って房がまっすぐに伸びている。手のひらサイズで持ち帰りできそう・・・!と思い、2房500円で購入。「くきが柔らかくなって、自然と取れるようになったら食べ頃だよ~」とのこと。生ものを持ち帰るのは初めてだった。空港でレジ袋開けたらコバエが2匹飛んだんだけど、何とか逃がして機内持ち込みした。手荷物検査でバナナだけカゴの上を流れていったのがシュールで。(国内線ならOK)
生ものの良い持ち帰り方法で、知見のある方がいたら教えてほしい泣
クーラーボックスとかあると良いのかな?

あやまる岬とタクシー運転手さん

空港に戻り、タクシーで観光スポットを周遊することに。
「タクシー乗り場」の看板近くに、3台タクシーが止まっていた。
うち2台は運転手不在で、一番前のタクシーの運転手はハンドルを枕に寝ている。窓ガラスをノックしても起きない。


どうしよう・・・!


焦って見回すと、空港の窓ガラス越しに、タクシー運転手仲間とみられる方が「もっと強く叩いて!窓ガラス強く叩かないと起きないから!起こしてあげて!」と衝撃のアドバイス。人生で初めて、車の窓ガラスをグーパンチした。運転手仲間の方が空港から走ってきて「お客さんだよ!お客さん!」
笑いながらハンドル枕の運転手に声をかけている。やっと起きた運転手は、70~80代くらいのおじいちゃんだった。


「ごめん、寝てた」



大丈夫????!!!!
起き抜けに運転大丈夫???!!
暇すぎて寝ちゃったんだ・・・

なんか心配だけど観光スポットへ・・・・・・

PC壁紙にしたい風景

あやまる岬観光公園は、奄美大島旅行の中でお気に入りの景色になった。
「あやまる」とは、丸い地形が綾に織りなす鞠(まり)に似ていることからあやまる岬という名前になっている。何をあやまるの?!と思ったが、謝罪や懺悔の意味はない。

風が強い

「ヤバい!!!MV撮れるじゃん!」って横で修学旅行生が言ってたけれど「本当だよね!」って話に参加したいくらい同感だった。

コガネムシを掴む遊び

展望台の床に美しきコガネムシ(?)がいたので、しばらく観察していると

ギャアアアア!!!

いきなりカメラのストラップにつかまり、離れないまま5分くらい格闘することに。黄金色の光沢が綺麗・・・。玉虫色のネイルとか、玉虫厨子が脳内に浮かんだ。そういえば、玉虫厨子ってグロ注意だよね。残虐な行為・・・とか連想しつつも、全然取れない!!コガネムシをなんとか葉っぱにつかまらせて落ち着く。遠くからそろそろと知らない男性の二人組が近づいてくる。私、一人で大騒ぎしてたから不審者っぽくてヤバい。
ふう・・・。

着地
コガネムシの一生



え?




下の茂みを見たら、女郎蜘蛛が別個体のコガネムシを捕らえているではないか!今放った個体ではなかったが、コガネムシの一生を見た気がして「捕まらないでくれ・・・!」と祈りを込めずにはいられなくなった。

ハイビスカス、関東の方が暑いから育ちそう?
みしょらんCAFE
舟焼きとグァバジュース

見晴らしの良い高台の上にあるみしょらんCAFEは、とてもおしゃれな店内だった。お土産も買える上、飲み物も濃厚で美味しい。かなり都会的な内装でシティーガール・シティーボーイが映えるには最高の環境なのではないだろうか。

奄美パークで感じたマリーナベイ・サンズ


シンガポールのマリーナベイ・サンズ?
支柱があと一本あれば・・・

奄美パークは、奄美の歴史や郷土文化を学ぶことができる施設だ。元々は空港として使われていたよ、と地元の方々が語っている。10分シアターの中に入ったら、アリーナに誰もいなかった。私一人のために上映が始まる・・・。非常に快適な空間であった。

その後、田中一村(たなかいっそん)美術館も併設されているのでそのエリアに入ってみる。まさかの私一人が客という事態に、またもや驚きを隠せない。田中一村は、奄美大島の美しい自然を描いた日本画家である。東山魁夷と同期で、途中かなりスランプの時期があった背景があり、本当はもっと有名になっても良い画家、といった趣旨が、展示の解説を通して記載されていた。私は失礼ながら、田中一村を奄美大島に来るまで知らなかった。(東山魁夷だけがわかったので、ピンときた。)

なかでも、田中一村が9歳の頃に描いたハマグリの絵画が写実的で、度肝を抜かれた。絵筆にデッサンの狂いがなく、稚拙さが微塵もない。幼少期自体、存在したのか?と思う程「うま・・・」「神童じゃん・・・」と感嘆の声がつい漏れた。

絶景
海からアスレチック近すぎじゃない?!


館内は私一人、残りは修学旅行の小さなグループのみが移動しているようだ。展望台からは海を一望できる。しかしながら、展望台の中が暑すぎて皆大騒ぎしている。「あっつ!!!こんなとこずっといたら暑すぎて頭おかしくなるわ!」という声に笑いそうになりながら私も、散。

錦玉羹の土盛海岸(ともりかいがん)

一人で描いてるけど思いの外映えて
おお!とかひとりで言ってる

濃淡のまぶしい、青いゼリーの波が滑りこんでくる。和菓子の錦玉羹のように涼やかだ。波はつやつやと揺れ動いて、渚に炭酸の泡を残していく。
遠くなる程、深みを増していく青色の色彩が、絶妙なバランスで崩れずに保っているのが不思議。奄美大島に来てよかったと思えた。ここで時間を忘れ、一人で波の音を聴いていた。

プライベートビーチ

写真からお分かり頂けるだろうか。家族連れがぽつぽつと居たものの、まるでプライベートビーチである。一応夏休みには入っているはず・・・なんだけれども、多くの観光客は沖縄に向かったのか?人がいなさすぎて、無の境地に達することができるのが最大の良いところだと思う。あの夏の江ノ島とかなんだったんだろう。幻かな?とか思えてくる。土盛海岸は奄美の綺麗なビーチとして有名なのだそうだ。私に奄美大島をお勧めしてくれた某先生ありがとう。はっきり言って最高の環境である。

ウミガメをつくってみた
ひとり相撲部屋

2日目はアクティビティ、3日目は特に移動が多く、タクシー・バスを使いまくりである。それでもまだ島の真ん中、右側部分しか観光できていないのが現状。大変に広大で、魅力が奥深い島だ。前回と今回は海に潜ったが、ハイキングやカヌーなど、原生林にも足を伸ばせばリフレッシュできるに違いない。アマミノクロウサギを見に行くツアーもあるらしく、短期間で島を巡るには時間が足りないところ。7月下旬に行ったけれど、プライベートビーチ感がかなりあった。砂浜にパラソルが一杯で場所取りができない・・・なんて状況ではないので、願わくばこのままを貫いてほしい。

一人旅でもガイドさんたちと一緒にいると、他の参加者の方とも話すことができて、新鮮な交流ができる。相部屋のゲストハウスとかドミトリーで知らない人と一生喋っていたいタイプではないので、その辺りはビジネスホテルに絞ったり、アクティビティを適度に入れることで、現地の方による情報を仕入れたり、プライベート空間を確保できると思う。きっと、海外バックパッカーは私とは全く違う動機なんだろうなあ。私は綺麗な景色が観たい、ゆっくりしたいのが優先なのだけれど、海外はコミュ力がないと治安の面で全く安心できないよね。個の意志と生まれ持った主張の強さがないとトラブル対処できないと思う。やらないけど・・・!

【余談】
空港に戻るため、あやまる岬に行きと同じタクシーを呼んだら


「ごめん、メーター切り忘れて走っちゃった」


お茶目な運転手さん。恐らくメーターは倍額になっている。

「行きと同じで金額で良いよね?」

逆質問されて笑った。


マイペース笑
でものんびりしてて大好き。

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