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2代目繁盛のルールその3「ロングセラーは街の文化」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント術⑫】

「ルールその3 ロングセラーは街の文化」

平成25年12月和食がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

さて、2代目のあなたは食文化について考えられたことがあるでしょうか?

和食=文化

では、日本の洋菓子はどうでしょう。
洋菓子は文化ですか?

僕はまだまだファッションの域を出ていないと感じています。
日本人がフランス菓子の文化を尊重しフランス文化に憧れているのと同様に、何故日本の洋菓子文化に注力しないのか不思議でなりません。

かつて地方からのお上りさんが東京に憧れる感覚が、未だに洋菓子の世界ではあるかのようです。

いくら有名シェフが話題作を世に送り出しても5年、10年で廃れてしまっては食文化足り得るものではありません。

日本人が日本人のために創り上げてきた洋菓子。
その街に長く続く洋菓子店がお客様の思い出と共に自店の洋菓子を50年、100年と受け継いでこそ文化になると僕は信じています。

先代が残してくれた大切なものはお店や場所だけでなく、長く愛され続けているロングセラー商品も含まれているはず。

古臭くて売れない?

それは、あなたのマーケティングスキルが低いからです。

実際、エルベランでは販売商品の実に70%が先代からの商品です。

しかし、事業承継から10年間で売り上げは約2.5倍、販売チャンネル数は変わらず、休日日数は約1か月増での結果です。

あなたのお店の商品がもし街の文化になればメリットは計り知れません。
何故なら、あなたの街にあなたのお店はなくてはならない存在になり、誰にもまねのできないポジションを獲得できるからです。

2代目にしか出来ない仕事、ロングセラー商品を発掘して時代にふさわしい衣装と舞台を用意してそっと送り出してあげる。それが出来れば最高。

何故なら「ロングセラーは街の文化」だからです。

創業組が嫉妬するような2代目マネジメントで豊かで幸せな人生を送りましょう!

エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田衛二


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