授業を「ともに創る」意欲ある生徒へ。
穎才学院講師のハチドリです。
今回は、早慶をはじめとする難関私立の理系学部への合格を勝ち取ったある生徒、そして彼が「行っていた」授業を紹介します。
完全個別指導を徹底する穎才学院ならではの授業例を、みなさんにお見せしましょう。
1.私とKくん
私は、その生徒の数学の授業を担当していました。名前をKくんとしておきましょう。
彼の第一志望は、私立の難関・早稲田大学。この塾に所属していた受験生のなかでも、かなり高い目標を掲げていました。もちろん、それだけの高い壁に立ち向かうだけの意欲、実力はありました。そして私は、彼の一番の得意分野であった「数学」を担当し、さらなる実力の底上げを任されたのでした。
得意分野の成績をさらに上げることは、簡単なことではありません。端的に言えば、「のびしろ」がないからです。自分が苦手だと自覚している分野は、苦手を克服することにより成績は大きく上がります。言い換えれば、「のびしろ」を見つけやすい。しかしながら、得意分野の成績は、つねに数少ないのびしろを探し、それをつぶしていくしかありません。そんなわけで、Kくんの数学の授業は、かなりハードなものでした。
そして、受験勉強も大詰めにさしかかった10月ごろ、私とKくんの90分1コマの授業は、忘れられないほどに「異質な」授業に変化していきました。
2. 《受ける授業》から《創る授業》へ
一言で言えば、彼は「授業を受ける」生徒から、「授業を創る」生徒になったのです。
一日の授業スタイルはこうでした。まず、彼が数学の問題を「自分で」持ってきます。いずれも彼が自身では解けなかった、ツワモノの問題ばかりです。そして私は、その問題を実際に解き、解説をします。これを2-3問ほどこなして、90分の授業を過ごしました。
この90分は、私が行った授業の中で、もっとも苛烈な時間でした。
持ち込んだ問題には、必ず解説がついているとは限りません。略解のみが示された問題集の問題を持ち込むこともありました。また、解答すらない問題さえありました。これらの問題を、私は「その場で」解かなければなりません。問題は超難関大学の入試問題ばかりですから、当然一筋縄ではいきません。しかし、私には問題に解答を与え、解説を通して目の前の生徒に理解をさせる義務があります。
生徒であるKくんの負担も、決して小さくはありません。
まず、授業の起点はいつも自らが持っていく「疑問」です。言い換えれば、授業を受けるためには、疑問が生まれるほどに演習をこなす必要があります。たくさんの、それも難度の高い数学の問題にチャレンジし続けることは、並大抵の努力ではできません。
さらに、授業中も私の解答・解説に常についていかなければいけません。目の前で解説されているのは、自分が「わからなかった・できなかった」問題です。これについていくことは容易ではない。授業を展開していた私以上に、彼の労力は大きかったはずです。
しかし、彼は90分、粘り強く授業に取り組んでいました。私のミスを指摘する場面も多くありましたが、それだけ彼が真剣に私の解説授業を聴き、そこに参加しようとしていたことの表れです。まぎれもなく、あの90分は「ともに創りあげた」授業でした。
3. 意欲ある生徒たちへ
Kくんは、難関校の早稲田・慶応をはじめ、私立・国公立あわせて計4校に合格。めでたく第一志望校の早稲田大学に進学しました。その結果が、過酷な授業に耐えてきた並々ならぬ努力の賜物であることは、言うまでもありません。
私と彼の授業は、ただ与え、受けるだけの授業ではありませんでした。生徒が自ら授業のテーマを決め、課題をともに解決する、新しい授業の形。他でもなく、この授業をかたちづくったのはKくん自身です。これは、他塾ではまず展開できない授業であると言っていいでしょう。
穎才学院は、「ともに創る授業」を実現できる塾です。
難関へ立ち向かう覚悟をもった、努力を厭わない受験生へ。
穎才学院は、あなたの挑戦をお待ちしています。
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