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#短編小説
処女作「予告」(4413文字) 幻冬舎二次選考通過
「あの失礼ですが、ミヤナガさんですよね」
ユノはビクッと肩を上げてから固まってしまった。
昼下がり、近所のコンビニでアイスと600㎖のペットボトルをなんちゃらペイで気軽にさっと買い、ルンルン気分で自動ドアを通ったところであった。シンクロして出入口のメロディーを歌う妖精もビクッと飛び去ってしまった。
こんな住宅街の昼下がりに、男はライトベージュのダブルスーツに紺色のネクタイをきつく締めて現
「あの失礼ですが、ミヤナガさんですよね」
ユノはビクッと肩を上げてから固まってしまった。
昼下がり、近所のコンビニでアイスと600㎖のペットボトルをなんちゃらペイで気軽にさっと買い、ルンルン気分で自動ドアを通ったところであった。シンクロして出入口のメロディーを歌う妖精もビクッと飛び去ってしまった。
こんな住宅街の昼下がりに、男はライトベージュのダブルスーツに紺色のネクタイをきつく締めて現