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緑の風に吹かれて【日常エッセイ】

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自由気ままに書いたココロのエッセイです。
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2020年1月の記事一覧

彼女が作る不思議な魔法。

彼女が作る不思議な魔法。

先日のこと、うちのマンションの1階ロビーの蛍光灯が切れていた。その前日に、その蛍光灯が点滅していたので、これは切れるかなぁと思っていたら、案の定だった。

夜、仕事から帰ったときに玄関が暗いと、それこそ暗い気持ちになってしまう。切れかかっていた時に、うちの奥さんにも教えていた。そして切れてしまったその日に、また、彼女に私は教えた。

「とうとう玄関の蛍光灯が切れていたよ」

すると彼女はこう答えた

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今日はどうだった?と彼女に聞くと。

今日はどうだった?と彼女に聞くと。

私は夜遅くに仕事から帰ると、まず、奥さんにこう尋ねる。「今日はどうだった?」と。それは彼女の仕事での出来事を聞くためだ。

彼女は今、雑貨店(服や小物のインテリアとかいろんなものを売っている。)でレジのパートをしている。パートだから短時間ではあるけれども、レジに立っていると、いろんな出来事が起こるようで、その話を聞くことが、私の小さな楽しみになっている。

これは最近、聞いた話。

いつものように

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抱えきれないほどの。

抱えきれないほどの。

「当たっちゃったのよね」と奥さんが言った。

どうやら前日に買った福袋の中に目録が入っていたそうで、「高級地場産の肉をプレゼント!」みたいなことが書かれてあったらしい。

「当たったのはうれしいんだけど、家に持ち帰ったときに気づいたんだよね。3日以内に受け取ってくださいだって。デパートで気づいていたら、その場でもらったのにぃ!」と、言葉はちょっと怒ってるふうでも、声はとてもうれしそう。また、デパー

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たった一言のメールの返事。

たった一言のメールの返事。

元旦の朝。私はいつも、朝は決まった時間に起きるので、いつものように朝食を食べて、朝のnoteを投稿し、読みかけの本の続きを読む。

そのうちガサゴソと物音が聞こえてくる。どうやら奥さんが起きたようだ。彼女の場合は決まった時間に起きることはなく、パートが休みの時は、だいたい寝たいだけ寝ている。

普段はすぐに私の部屋に来ることはないのに、私の部屋にやってきて、ピロンと寝癖をつけたまま、寝ぼけたままの

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