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緑の風に吹かれて【日常エッセイ】

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自由気ままに書いたココロのエッセイです。
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2019年9月の記事一覧

私の大嫌いな豆ごはんと、それが大好きなうちの奥さん。

私の大嫌いな豆ごはんと、それが大好きなうちの奥さん。

なぜだか知らないのだけれども
私は豆ご飯が大嫌いだ。

先日、うちの奥さんの実家から、大量に豆が送られて来た。それで、その日の晩ご飯は豆ご飯だった。もちろん、奥さんは知っている。私が死ぬほど豆ごはんが嫌いだと言うことを。だけど私は忘れていた。奥さんは、それが死ぬほど好きだと言うことを。

そして私は晩御飯を確認する。

「白ご飯は?」と私。
「ない」とひとこと言う彼女。

「じゃ、何を食べれないい

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ミラーレス一眼カメラを買いたいと奥さんに言ったときの話。

ミラーレス一眼カメラを買いたいと奥さんに言ったときの話。

先日のこと、とうとう買ってしまった。

ミラーレス一眼カメラ。

今までコンパクトタイプのデジカメを使っていた。しかもそれは奥さんのカメラだ。彼女はほとんど写真を撮らない。このカメラは当時、子供の学校行事を撮るためだけに買ったらしい。(なんてもったいない!)

私が長く単身赴任をしていた頃に買ったみたいで、カメラ屋さんで店員のすすめられるままに買ったそうだ。そのおかげというか、十分すぎる性能のコン

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いきなり男たちの叫び声が。

いきなり男たちの叫び声が。

昔、住んでいたマンションで、こんな驚いた出来事があった。ある朝、いきなり男の叫び声が聞こえたのだ。怒鳴ってるような叫び声。しかも、それは複数だ。

な、なんだ!これは事件なのかっ!

仕事に出掛けようとしていた私は玄関先で、まさにドアを開ける瞬間だったのだけど、思わずまたドアを閉め、ガチャリと思いっきりカギを閉めたのだった。

はぁ、はぁ、はぁ・・・
たったそれだけの行動で息が上がる。

何なんだ

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ちび助にまた、夢であえたら。

ある日のこと、知らないうちにウトウトと昼寝をしていたとき、とても不思議な夢を見た。なぜかとてもちっちゃな猿が、私の目の前にいたのだ。本当にそれはちっちゃくて、手のひらに乗るくらいの大きさだった。

夢の中ではその猿を、私は前からずっと飼っていることになっていて、ちゃんとりっぱな専用猿小屋もあって、それは何の違和感も感じないくらいに、とても違和感のある夢だった。

私は夢中になって、そのちっちゃな猿

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奥さんが作ったタピオカ××××。

奥さんが作ったタピオカ××××。

うちの奥さんが明るい声で私に言った。

「タピオカで作ったから、どうぞ召し上がれ~」

おぉ、そういえば昨日、
タピオカを買っていたなぁ。

私はまだ、流行りのあのタピオカドリンクを
飲んだことがなかったんだ!
これはうれしい!

そう思って見に行くと・・・

違う。そうじゃない。

タピオカは、みつまめじゃない。

太いストローじゃないし、それはスプーンだ。そもそもこれは飲み物じゃない。それは完

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間違えた彼女のこと。

間違えた彼女のこと。

久しぶりにレンタルCDショップに行って、CDを借りたときのこと。レジでお金を支払おうとしたら、今から思えば、すぐに言えばよかったのだけど、レジの女の子が言った金額が、ちょっと高かったんだよね。

「値上がりしたのかな?」くらいにしか私は思わなくて、素直に支払ったのだけど、レジの女の子がレジ操作した後で「あ!」とちょっと大きな声を出して、私に「少々、お待ち下さいませ」って言ったのだった。

何やらガ

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花火と作り笑顔の彼女と。

花火と作り笑顔の彼女と。

8月の終わり頃。夜になって奥さんが「近くの公園で花火大会があるから行こうよ!」ということで、まぁ、散歩がてら、いいかと思って、ふたりで出かけた。

すると・・・なんてことだ!そこにはものすごい人ごみであふれていた。近くの公園だからと思っていたら、こんなにも有名な花火大会だったなんて。いつもの道が大渋滞。おまわりさんも、もう必死。背の低い奥さんが、人波に埋もれないように、久しぶりに二人で手をつないで

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