キャリアアップ助成金（正社員コース）が令和3年度に廃止されるかもしれない

令和３年度の厚生労働所の予算概要が発表されました。令和２年度では「非正規雇用労働者の正社員化・処遇改善に向けた企業支援」に1230億円のよさんがついていました。

✅キャリアアップ助成金（正社員化コース）廃止か？

しかし令和3年度の予算概要を見るとその文言はなく「非正規雇用労働者の処遇改善を行う企業への助成金による支援」になっています。

これによりキャリアアップ助成金（正社員化コース）は令和３年度には廃止されるのではないのかと予想されます。

✅キャリアアップ助成金の弊害

私の事務所は以前助成金をものすごく申請する事務所でした。そのためたくさん助成金を申請したいという会社がたくさん相談がありました。しかし2年ほど前から助成金をほぼしないように会社の方針を変えていきました。なぜ変えたかというと

助成金をもらうだけではいい会社にはならない

これが一番の理由でした。助成金だけで相談に来た会社はお金が入ったらそれでいいという会社の場合が多く、法律を遵守したりいい会社にして社員さんに還元してあげたいという会社はほとんどありませんでした。

キャリアアップ助成金（正社員化コース）もわざわざ正社員で雇用したのに契約社員にして正社員転換したり給料の5％要件を満たすためにあらかじめ５％下げた給料を社員に払うという会社まで出てきました。

この会社に共通することは助成金を取ることが目的になっているということです。その社員の気持ちを考えると地位が不安定な契約社員よりも1日でも正社員にしてもらう方が嬉しいです。また契約社員から正社員に転換したときも社員として認められたから給料5％アップにしてもらったのではなく、助成金の要件を満たすために給料を嫌々給料アップしています。

こういう助成金を取ろうとしている会社は社員の定着率が悪いです。助成金を取ることが目的になっているため社員が辞めたとしても代わりに入れて助成金をまた取ったらいいと思っています。

✅助成金は廃止してほしい

助成金を取ることが目的の会社が多くなったため助成金の目的がもはや意味をなしていません。令和３年度はキャリアアップ助成金が廃止されるということで私は大いに喜びました。

本当に助成金はすべて廃止してほしいぐらいです。

いい会社になるためには助成金は足かせになります。早く助成金全部廃止してほしい。

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