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家庭教師の辛いことトップ5

この記事をひらいたあなた!あなたも家庭教師をやってみたいと思っている方でしょうか!それとも今家庭教師をされていて同じような悩みを持っている方でしょうか!それとも、家庭教師を雇おうと考えているけれど、教師側ってどんなことを普段悩んでいるんだろう、とちょっと覗き見にいらした方…?(前振り長すぎたが、もちろんどんな方でも大歓迎w)

今日は長年この仕事をしてきた私が、家庭教師の辛いところをまとめておこうと勝手に吐露する記事です。

もちろん自分の生徒は大好きです。彼ら彼女らから学べたこともたくさんあります。気づけば今持っている生徒は人として尊敬できる人ばかりだ … 指導する期間は生徒によって様々ですが、だいたい5年以上が多いですね。1対1の関係なので、もしどちらかが嫌だという気持ちがあったらどんな形であれ、とっくに離れてしまっていると思います。

もちろんこの仕事も自分は続けられると思い、ある程度得意だからやってきました。生徒からもこの仕事自身からも学んだことはめちゃくちゃあります。でも、今からもし家庭教師という仕事を考えているのなら正直、やめておけ!!!!と言いたいですねそれは今日紹介するようなことがちょっとずつあなたの心を蝕んでいく危険性があるので…です。

それは精神的なことも、ビジネスとして実質的なこともです。

もちろんこの仕事のメリットもたくさんあります。が、今日はこういうタイトルですし!辛いことだけ喋らせてください。


①必ずいつか別れが来る

内面的なことかよ、しょうもな。と思ったかもしれませんが。
いやちがうちがう〜!!これ!!めっちゃ重要なんです。やってみたらほんとにこれが辛い。

どれだけ思い入れを持って指導してきた生徒でも、必ず別れが来る。

学生の生徒なら進学を助けて次の学校に進ませること、もしくは学校を卒業させてやることが目標のケースも多いです。

正直塾の先生よりも家庭教師は生徒との心の繋がりは深いことが多いと思います。大人の指導なら卒業や進学云々は関係ないかもしれませんが、それでもやはり授業料をいただいて教えている以上、お金が介在するビジネスの関係です。いつか終わりが来るのは当然ですよね。

わかってても、わかってても、やはり別れは辛い…!最後の授業日に生徒の親御さんに泣かれてしまったこともあります。自分はどんなに心で泣いていても明るく、笑顔で送り出してやることが指導者の役目…!それでも良い関係が築けていた生徒さんからはきっとこんな言葉をもらうでしょう。

「卒業しても、また検定試験を受けることになったりしたら、お願いしてもいいですか…?」「またご飯絶対行きましょう」「何かあったらすぐ連絡しますね」「〇〇したら会ってください」

めちゃくちゃ嬉しいですよ。でもあんまり真に受けない方がいいです。社交辞令とは言いません。そのときはきっとその気持ちなのもわかります。でも人って新しい環境に進んでいく生き物なんですよね。新しい環境では新しい人との付き合いがある、新しい生活がある。だからもう会えるのは、その日が最後だと覚悟してください。わたしは何十回も経験してきました。

家庭教師の仕事は仕事のほとんどの時間が生徒との時間です。
そして、それよりぐっと減りますが、その次は生徒の家庭の方との時間です。

家庭教師の会社などに身を置くなら、教師どうしの繋がりもあると思いますが。どちらにせよ、人間関係が生徒との繋がりが基本になることは変わりません。その繋がりの全てが永遠には続かないと常に思い続けなければいけません。仕事に重きを置いている人は特に、これにより精神的には安定しないと思います。毎回の授業が別れに向かってがんばっているようなものなのですから。

心の予防線みたいなものでしょうか。もともと精神的に不安定な人は、生活がこの仕事だけだと人間全般に対して「常に関係を希薄に考えておくクセ」がつくような気もします。


②毎日荷物が重い

めちゃめちゃしょうもないことですけど。

基本、家庭教師の仕事は夜だけです。不登校の子を見るってことになったら昼もあると思いますけど、割合的に言ったら絶対子どもたちが学校から帰ってきたあとの夕方から夜にかけてが多いと思います。

そしたら、働ける時間が限られるんです。
6時間とか7時間とか働きたいと思っても、それは子どもたちが学校が休みの土曜日日曜日しかできないです。

平日働きたかったら、夜だけが基本です。多くて2家庭ぐらいしか行けないと思うので、それを仕事にするんだったら毎日そのスタイルを続けることになります。少ない量を毎日やるっていうスタイルです。

だから、1日のうちに買い物行く、ショッピング行きたい、郵便局とか銀行とか市役所行くとか、そういうことも合わせたてんこもりの1日のメニューになると思います。

ただ、この仕事、ほかの仕事と比べて持っていく荷物が多いんです。というのは教材を持っていかないといけないので…。板書がわりの紙やバインダーやその他筆記具もありますから、A4が入るカバンにしなきゃとか、とにかく荷物が重い。

それを毎日続けることになるので、、例えば手ぶらで、とか小さいカバンでオフィス行って働いて、また小さい荷物で帰ってみたいなのではないので、そのへんがきつい人にはきついかと。しょうもない要素ですが、あると思います。

iPadとかタブレットに教材をスキャンするなりしてデータ化して持っていくのも手です


③常に就職活動

これは①の項目とも関わってくるのですが、家庭教師の仕事は基本的に生徒の受験を成功させて進学させることであったり、テストの点数を上げることなので、それが達成できると指導が終わりになってしまいます。悲しいですが、それに向かって日々がんばって指導しているわけなので仕方ないですよね。

ただ別れも悲しいですが、仕事の観点で言っても新しい生徒を見つけないと自分の仕事がなくなってしまうわけなのです。なので、生徒が学生の場合は特に指導には終わりがあることを前提に、先を見て新しい生徒を探しておく必要があります。


④ 先生だけれど、先生よりは近い、微妙な距離感

家庭教師って学校の先生より近い距離感のイメージがあると思います。それ、間違ってないです。やっぱり家で指導するっていうのもあるから塾よりも生徒側がメンタル的にゆったりしてるっていうのもあるとおもいます。

勉強以外でもちょっとした相談に乗ったりとか、その生徒さんに合わせた指導をするっていうのが売りなわけで、近い距離感になるのは必然かと思います。

でもこれ実はちょ〜〜難しい問題です。一見すると楽に思われるかもしれません。学校の先生みたいにあんまりガミガミ言わないでいいですからね。

でも、その距離感って意外に難しい。だって、当たり前ですけど友達じゃないですからね。兄弟姉妹でもない。お金をもらっている以上結果は出さないといけない、でも生徒の心の拠り所にも時にはならないといけない。ガミガミすることは絶対に求められていないけど、舐められてもいけない、勉強をさせないといけない、っていうその距離感のコントロールを絶対にする必要があります。


⑤自分が働きたくても相手の都合で授業が実施できないことがある

これが一番痛いところです。「仕事」という観点からすると一番気にしないといけないところです。例えば、会社員なら、自分が会社に行きさえすれば仕事があります。スーパーの店員だって、めちゃくちゃきつかったとしても、スーパーに出勤さえすれば必ず仕事ができます。でも、家庭教師はどれだけその日万全に用意していって、よっしゃ働くぞ!!!!って思っていても例えば相手がその日風邪をひいたら、授業はできず、時給でもらっている場合、お給料は入りません。

これはまた別の機会にちゃんとお話するかもしれませんが、予定していた授業が生徒都合でキャンセルされた場合、授業料をどうするかというのは指導開始前に家庭と話し合って決めておいた方がよいです。当日キャンセルの場合は授業料をもらうとか、ちゃんと伝えておきましょう。

ただそれを決めておいても、たとえば前日とか、1週間前とか連絡あって授業しなくて、でももちろん曜日と時間で予定組んでいるのでそこに全然関係ない他の人の授業をいきなり入れるなんてことは基本的にできないですよね。最近はコロナとかで自宅待機の期間があったりとか、家族の人が感染した場合とかもあるので、なかなか思うように授業ができなくなることがあります。

ビジネスにおいて、決まった相手がそこに存在しないとサービスができないっていうのはよくないと思います。お店とかだと、不特定多数の人を相手にするので、誰かがこなくても全然他のお客さんがそこに入ってくることはできるのですが、この仕事だとそれができない。これは覚悟しておいたほうがいいです。

こんな感じでかなりデメリットが多い仕事です。だから全くおすすめはしませんが、良い生徒との出会いはかけがえのないものですし、自分のやってきた勉強をいかせる仕事なのでやりがいはあります。また、普通だと絶対にめぐりあえなかった色々な家庭とめぐりあえて、いろんな事情を体験することができました。これから家庭教師を考えている人は参考にしてください。


動画でも説明しているので、よかったら見てみてくださいね。





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