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# 虫類図鑑 『総集編』

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自然界で見つけたありとあらゆる種類の虫類をここで紹介。 虫が苦手だって人も、少しだけ虫のことが好きになるかも。 ここでは昆虫にシフトせず、多足類や地上にいる貝類なども エントリ…
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#このデザインが好き

酸塊象虫

酸塊象虫

酸塊象虫(スグリゾウムシ)

ゾウムシ科、クチブトゾウムシ亜科の昆虫。

フサスグリ、ミカン、ハッカ、マメ、イチゴ
など多くの植物の葉を食べる。幼虫は土中で
根を食べて育つ。

あまり、食害に合いにくいとされるオリーブ
にとまっているのを確認、撮影。数カ所に葉
を食べた痕跡が見られた。ゾウムシは、口吻
の形状が長いものが果実などの実を食する為
に長細いが、葉を食べるゾウムシの口吻形状
は短くて左右

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茶ノ緑姫横這

茶ノ緑姫横這

茶ノ緑姫横這 (チャノミドリヒメヨコバイ)

カメムシ目、ヨコバイ科の昆虫。
ヨコバイの名称は、我々が近付くとその身体
を横へ横へと移動して葉の裏側などに隠れる
その横へと這う動きを指しての名称である。

成虫で越冬し、4〜10月にかけ発生する。
その間の発生サイクルは、6〜8回ペースと
なっている。卵は約1週間で孵化、約2週間
で成虫となり、平均寿命は約1か月と短い。

体長は成虫で3mm程度の

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黄糸蜻蛉

黄糸蜻蛉

黄糸蜻蛉 (キイトトンボ)

トンボ目、イトトンボ科、キイトトンボ属の
昆虫、スリムなトンボである。

写真のものはメスとなる。
オスはその身体全体が黄色に統一されるが
メスは写真の通り、胸部が鮮やかな緑色に
なっている。

イトトンボの場合は、オスよりメスの方が
若干大きめだが、支配願望はオスがとても
強い。このイトトンボを含めてトンボ全般
は交尾をする前には、連結動作がある。

オスがメスの頭

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黄色天道虫

黄色天道虫

黄色天道虫 (キイロテントウ)

テントウムシ科の昆虫となる。

天道虫といえば、アブラムシを食べるものが
一般に知られていて、益虫のイメージが凄く
強い。ナナホシテントウはその代表格。

片や星を7個に、21個増やした天道虫は
悪いテントウムシになる。

ナス科の植物は、ナス、トマトは美味でが
でも、ワルナスビの様に食べたら死ぬ程の
毒のものもあったりする。

この黄色天道虫は、良いもの?悪いも

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大透翅

大透翅

大透翅(オオスカシバ)

スズメガ科の蛾の仲間で、成虫の羽はセミの様に
透明な羽を持つものとなる。

それの幼虫なのだが、オオスカシバの成虫の写真
がないと云う重大な事に気付く。他のスズメガの
写真はありながら、小学校の頃によく遊んだのに
なんと云う不覚。

必ずや今年はちゃんとした写真を撮っておこう。

と云う事で可愛い幼虫の写真を掲載しておく。
閲覧注意!幼虫がダメな人はノースクロール❣️

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米搗虫

米搗虫

米搗虫 (コメツキムシ)

コウチュウ目、コメツキムシ科の昆虫である。

今から何年も前のこと、ガールフレンドが
悪性腫瘍の為に入院、病院で開腹手術をする
事となりそのお見舞いに行った時、病院の庭
に出て元気づけの言葉を掛けているところに
ひょっこりと、可愛いコメツキムシが現れた。
彼女は女性なのでとにかく虫が大嫌いである。

『この虫はコメツキムシと言ってね、こんな
風にひっくり返して地面に置い

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星帯苔蛾

星帯苔蛾

星帯苔蛾 (ホシオビコケガ)

ヒトリガ科、コケガ亜科の蛾となる

白い羽根に墨模様を散りばめられている
涼しげで美しい羽を持つ蛾である。

その墨の色は濃淡のアクセントがあって
その濃墨と薄墨の強弱と、左右が対称で
規則性をもつデザインである。

蛾となると、その幼虫は何を食べるのか
気になるところだが、地衣類、つまりは
苔を食べるものとなる。

成虫、幼虫と、共に毒は持たない。

和名 星帯苔

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青筋揚羽蝶

青筋揚羽蝶

青筋揚羽蝶(アオスジアゲハ)

アゲハチョウ科、アオスジアゲハ属の昆虫。

この無防備な幼虫を椋鳥(ムクドリ)が捕食
する姿を最近も見た。雀(スズメ)も実は虫が
大好きで積極的に虫を啄む姿をよく見かける。
これら幼虫の時の天敵は鳥類を始め、サシガメ、
スズメバチ、アシナガバチ、アリ、などなどの
多くのハンターが襲い掛かるが、蝶になったら
襲ってくるハンターは、カマキリとクモと一気
に敵が激減する。

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七節

七節

七節 (ナナフシ)

昆虫網、ナナフシ目の草食性の昆虫。

何を間違えたのか、木にとまっている姿を
見つけパチリと撮影。ここに居ては擬態を示す
体の意味をなさない。

見ての通り、これが草むらに入っているものを
見つけるのは容易なことではない。
野山のあちこち目を凝らし自然観察をしてきた
私ですら、このナナフシを見つけた回数は片手
の指に収まる。その位この虫を見つけることは
難しい。

『今日はナ

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落文

落文

落文 (オトシブミ)

コウチュウ目、オトシブミ科の昆虫。

このオトシブミの名の由来は、葉の一部を切り
裂き器用に揺籠(ユリカゴ)を作ること。

この中に卵が産み付けられていて、その中で
産まれた子供は母親が丁寧に作り上げた揺籠
より、その安全と食料の両方を得るもの。

落文とは言っても、その葉で作られた揺籠は
地面へ落とされる訳ではない。ちゃんと新鮮
な葉を子供が食べられる様、葉脈という一番

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大金亀虫

大金亀虫

大金亀虫 (オオキンカメムシ)

キンカメムシ科、オオキンカメムシ種

肩部から背中の羽部に鮮やかなオレンジ色に
漆黒の紋様が入る。その羽自体はグロス気味
に光を反射させ、三角に尖った頭部と身体の
側面部はショッキングピンク色が覗く。

色鮮やかでとても美しいカメムシである。
アブラギリの実を吸う害虫とされてきたのが
この植物の栽培は現在は行われていない事で
害虫駆除の対象からは外されている。

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黄腹縁亀虫

黄腹縁亀虫

黄腹縁亀虫 (キバラヘリカメムシ)

カメムシ目、ヘリカメムシ科

臭くないカメムシ。いや、むしろ良い匂いを
出すカメムシ。このカメムシが出す匂いとは
まるで青リンゴの様に爽やかな香りを放つ。
そう、臭いから、匂いへ、そして香りへと
表現が変わるのである。

実は、私自身がこのカメムシが初見でもあり
見つけた時には正体も知らなくて、青林檎香
の情報を持っていなかったので、その香りは
確認できていな

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LONG-LEGGED FLIES

LONG-LEGGED FLIES

ロングレッグドフライ
(LONG-LEGGED FLIES)

エ目、アシナガバエ科の昆虫

虫の世界の中にはメタリックな質感のもの
は少なくない。このアシナガバエはとても
小さく、頭部と腹部を合わせて2mm程度
の大きさ(小ささ)の虫ある。


全世界に、240属、7000種がいてその
種を分別する方法が羽の模様により決まると
されており、日本は、12属、60種がいる。


和名、洋名、学名、共

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DARWIIN'S ORCHARD

DARWIIN'S ORCHARD

ダーウィンズ オーキッド
(DARWIIN'S ORCHARD)

白く大型で立派な星型の花を咲かせる姿から
コメットオーキッドの名が付いている植物。
和名では直訳のまま彗星蘭 (スイセイラン)
となっている。

その花弁は肉厚で存在感があるもので、夜間
になるとこの白く幽幻なこの花は強い芳香を
周辺へと漂わせる。昼の虫ではなく、夜の虫
を集める花である。

これは別名、ダーウィンズオーキッドの

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