アラフィフ女子アル中タラレバ日記 きっかけ@同棲

アラフィフアル中のミーコです。
今日もよろしくお願いいたします。
旦那と別居中、父、母、4歳の息子と同居中。
無職。病院とハローワークの日々。
老後のようです。トホホ…
今日もお付き合いくださいませ。

今日はアル中への道のり、というかトドメを刺した日々を綴ります。

私がアル中になるにはいくつかの分岐点やタイミングがたくさんあるのですが、思い返すまでもなく泥沼にハマったのは35歳くらいのとき。
その当時は、社長がかなりの変人奇人で大金持ち、従業員は1日も持たずに辞めていく人も多い
健康サプリと趣味のような海外雑貨を扱う会社にいたときのことです。
そこの会社で出会った、目の前に座っていた見た目はタダのオヤジでした。15個上です。

ほぼほぼ初めて話すのに、ランチ時間の公園で本を読んでいたこのオヤジ、N氏とします、
に遭遇して一言めに言ったのは…

「貢いであげるよ」…でした。
80年代?90年代?のバブル期でもあるまいし、私はアラフォー、ただの歳食ったオバサンなのに
ぴちぴちのJKでも可愛い中学生でもあるまいに、
言い放ったのはその一言。
驚愕を超えて恐怖ですらありました。
そんな人いまどきいませんよね。
何考えてんだ、このオッサン。てね。
この時は知る由もありません。
この出会いをきっかけにアル中という名の底なし沼にハマっていくなんて…

ランチ時間ですよ、ただ単に私はうどんとか蕎麦とかをガサッと食べて、一服したいなぁ、
と立ち寄ったいわゆるどうでもいい公園だったわけで。
ロマンスなんて絶対に起きるわけない、しいていえば
安っぽいドラマの殺人事件のシーンに出てきそうななんの変哲もない公園、今どき公衆電話があったと記憶してます、そんなところです。
あれは何月でしたでしょう、秋か夏の終わりくらいだったかな。
私は当時何を着ていたんだろう、
日記を残しておかなかったのを後悔します。
友達に聞けばわかるだろうか…なぜか
私の友達はそういう私が覚えてないことを覚えてるんです、ありがたい。恥ずかしいけど。

オッサンの話に戻ります。
ただただその一言に何を返せるわけでもなく、
えー、なんですか、それ。
くらい言って本を読んでたんで本、何読んでるんですか?って話題を変えたような気がします、
まぁそんな陳腐な感じでなんとなく一緒のベンチに座ったわけです。
後15分くらいランチの時間があったと思うので。

突然に出くわした事態にPR・広報時代に
培った適当な笑顔と相槌で乗り切ったんでしょう。まあ私の人生、アルコールとワンパターンでできてます。仕方なし。
で、LINEかなんか面倒になって交換したんでしょうね。タバコ吸いながら。
定かではありません。でもその辺はお決まりです。
飲んでなくても当時から愛想だけはいいんでしょうね。それで生きてきたようなもんです。

当時もアル中まっしぐらで
ランチ時間までも耐えられるはずもなく、
朝起きた瞬間からいつ飲もうかなぁ、今日は
仕事何時に終わるだろう、としか考えてなかったワタシ。
変なオッサン捕まえれば、お酒を浴びるほど、
飲める、美味しいご飯が食べられる、
と打算的な考えをしていて、
多分LINE交換したくらいからいつ誘ってくれるかなあ、などと見積もってたわけです。
自分からは誘いません。
その辺はプライド高いんですね、私。
昔からそうだったんです。

それで、1週間くらいたったのかな、きっと。
いい塩梅なくらいで会社帰りにご飯でもどうですか、なんてお誘いがあったような気がします。
気持ち的には速攻で了承ですが、
とりあえず一晩寝かせて忙しいふりするんです。
彼氏候補でもあるまいし。
いや、彼氏にはそんなことできなかったな、
アル中と共に恋愛依存症でしたから。

で、とりあえず約束して新宿で落ち合ったと記憶してます。そこそこいい、安い年収のサラリーマンでは年に一回のご褒美で行きそうな
ビル一棟の鉄板焼きのお店に。
アル中の間はご飯なんて関係ないんですけどね、
下手すると会社帰りに一本拝借してから行くんですが、流石に美味しい一杯を楽しみにしていったかな。

鉄板焼きでそこそこなお店なんで、
シャンパンまで行かずともスパークリングワインくらいは開けたんでしょう。
そのくらいは心得てるオッサン、
いや紳士的なオジサンに格上げしときましょうか、でした。

続けて赤ワイン、そのお店で極上の焼酎、
ですよ。
私はワイン飲むと頭痛くなって戻してしまうので
当時は焼酎がお決まりでした。
家で飲むのと違って綺麗な氷が入った焼酎。
美しくデザインカットされたキリコかなんかのグラスで乾杯したらもう夢の世界。
会話はオジサン任せで、グラス片手に相槌、
神妙な顔してうんうんうなずくと聞き上手に
なれるんです。
PR・広報時代の処世術。

完璧なアル中のいっちょ出来上がり、です。
永遠のループ。残酷なループ。
ドリカムか。がっかりです。
全国のみなさま、この場で謝ります。

また話が逸れました。
それで、だんだんと気分良くなって、
ジ・エンド、でもない。この時はしゃんとしてました。それなりのお店ですもの、
オジサンに恥をかかすわけにはいきません。
ちゃんと淑女のように座って、大人しく飲んで食べてたんですよね、まだその時はそれができた。ひどくない、まだ可愛いアラフォーにさしかかった、いやもうアラフォーか。の女性でした。

飲んで恥じらいがなくなってどうでもよくなるとアル中ですね。お酒しか見えない。
どうしょもない。
理性がなくなって渇望しかなくなるんです。
この状態ってアル中独特なんでしょう。
理解できないと思います、ちょっとだけ、
あるいは楽しいだけのお酒でやめられる、
シラフでいれる方には。

アル中の定義はほどほど、もしくは限界でやめられることらしいです。私には皆無でしたね。
永遠に飲み続ける。それこそ命と引き換えに、と
毒リンゴをもったおばあさんに言われても
お酒と言ってたかもしれない。
いや、言ったでしょう。それほどアル中にとって
一杯、いえ一口が恐ろしく魅力的なんです。
そこまでいかないのが飲み好き。
明確なボーダーラインがあります。

それで、そこから私のアル中真っ逆さまの
時代に突入します。
今日もありがとうございます。
明日も続きます。
熱中症にお気をつけてお過ごしください。


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