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4号 福岡屈指のデートコースが修羅の道に変わった瞬間

先々週の横浜マラソンに引き続き
今週は故郷の福岡を走った。

いつもフルマラソンを走る時に
私が心がけているのはペース

日頃のトレーニングさえこなせば
あとは当日のコンディションと
42kmを走り切るペース配分

自分の体力だと20kmまでなら
あまりペースを考えずに走り切れる
でもフルだと一筋縄ではいかない

8年ぶりの福岡マラソンは苦しかった。
結果からいうと、3時間40分39秒
横浜より4秒遅れた。

42km走るのに4秒差でほぼ同ペース
というのもある意味凄いかもしれない。

しかし、自己ベストの3時間30分台は
またしても成らず。

前日の天気予報は90%で雨
しかし、朝から晴天に恵まれ
途中少し小雨にあったが、
全体を通して走りやすい天気だった。

福岡市の中心地、天神から
西方に位置する糸島市を繋ぐコース

福岡ドーム、福岡タワーに能古島、
右手には博多湾が広がっている。

見慣れた風景に心が和む
やっぱり僕は福岡が大好きだ。

懐かしさを感じながら走れるのも
故郷ならではの良さだ。
気持ち良し。

なんて、余裕で走れたのは10kmまで
過去に走ったマラソンでも
先々週の横浜マラソンでも
20kmまでは大丈夫だった。

大丈夫だったというのは、
心拍、下半身の筋肉、関節などに
気になる苦しさや痛みを感じない
ということ。

でも今回は何か違う。
2週間という短い休養期間で
フルを続けて走ったからか
その理由は分からないが。

鋭い痛みではないが、
何か下半身が重く辛い、
腕時計を見るとまだ15km

いつもなら20km地点から
「よし、あと半分だ」と思うのが
今回は「まだあと半分もある」
と感じてしまった。

そして、この20km辺りから、
九州大学前のなだらかな登り坂
これがまた地味に長いのだ。

ようやく海が見えてきた。
この辺は昔デート?できたぞ。

右手にはサーファーにも人気の海岸
お洒落なカフェやレストラン
最近グランピング場も出来たそうだ。

そうだここは、デートコースだ。
二見ヶ浦という夕陽が美しい名所
意中の人と食事を楽しんだ後に
ここで一緒に夕陽を眺めれば完璧!!
地元でも有名なデートコースなのだ。

なのに、今のこのドライブコースは
海風が容赦ない向かい風となって
体力をどんどん奪っていく。。。

風は強いし、日陰は少し肌寒いし、
後半にこんな難関が待っているとは。

30kmに到達する以前に
俗に30kmの壁と言われる
エネルギー欠乏と疲れによる
足が棒状態が始まっていた。

そして、更に容赦無く小刻みな傾斜が
終わったかと思ったら、また出てくる。

35km地点からは、1キロ1キロを
刻むのが精一杯で、ラストスパートも
ままならず。

ラスト2kmも結局ペースアップできず。
ここでもまた前を走るお姉さんに
必死で着いて行き、なんとかゴール。

いやぁ、辛かった。
こんなにマラソンが辛いものなんて
初めて感じたかもしれない。

だからこそ経営者には是非とも一度
この福岡マラソンで糸島を走ってほしい

ペース配分の必要性やここぞという
後半の苦しい難関をどうやって
乗り越えていくのか

事前のシミュレーションや
日頃のトレーニングの重要性
そして、最後の最後まで継続する
強い精神力がマラソンでは試される

経営もマラソンと似ている。
2〜3年で終わるものではなく、
そんなのは通過点に過ぎない。

もっと先を見据えなければならない。
マラソンは経営者に人気がある
自分なりにその一因がなんとなく
理解できた気がする。

そんな久しぶりの福岡マラソンだった。

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