見出し画像

民主党と共和党の違いって?米大統領選から、あなたの視野を広げよう。

先日、とんでもないニュースが飛びこんできた。
「トランプ夫妻、コロナ感染。大統領選1カ月前、再選に打撃」

えーーっ。大統領選の前に、、、コロナ。
結構、選挙戦活動をマスクなしで外遊してましたらねぇ。
取り急ぎ、回復を祈ります。

そして、続いて、

「NY株式市場下落、トランプ大統領の新型コロナ感染受け。」


おかげさまで僕の投資収益率も2%ほど下降しました。


さて、2020年の世界の1大イベントと言えば、アメリカ大統領選。
トランプの4年で世界情勢が大きく変わりました。


自国第一主義の台頭です。
つまり、アメリカ大統領選は今後の世界情勢を左右します。


そこで、今日は読者の皆さんに少しでもアメリカ大統領選に関心を持っていただくために、

①民主党と共和党って何が違うの??
②選挙の論争点って何??

ということを解説していきます!!
なぜトランプがコロナ感染すると、ダウ工業平均が下がるのか。

それも、①を知っているとわかります。
アメリカ大統領選を知って、今後の世界の行く末を占いましょう!

■民主党と共和党の違い。


「ねぇねぇ、お父さん。アメリカ大統領選のニュースを良くみるけど、共和党と民主党って何が違うの??」

と、中学生のお子さんに聞かれたら、何と答えていますか??

「ははは、お父さんも実はよくわかってないんだ。」

と、答えるのは今日で卒業です!!
今日から、こんふうに答えましょう。

「アメリカには2つの大きな価値観があるんだ。1つ目が文化・道徳。2つめが経済。

「共和党は、アメリカの伝統的な価値観を重んじる保守派、つまりアメリカンファースト、白人ファーストにも近い考え方。だけど、経済は自由経済。経済に政府が介入することは否定的なんだ。」

「民衆党は、個人の自由や多様性を重んじるリベラル派。人種による差別には否定的。一方で、経済はある程度、政府が介入して社会福祉などを充実させる、大きな政府になるべきという立場をとるんだ。」

と、答えることができたらちょっと知的はお父さんを演出できそうですね。笑
以下の4象限で考えると、非常にわかりやすいです。

画像1

道徳・文化の軸
①多様性:人種や民族の違い、LGBTの方に対する態度など。
②宗教的価値観:キリスト教聖書の伝統的価値に対する態度など。
経済的自由度の軸
①政府の介入:社会福祉など格差是正に対する政府の政策。
②企業優遇:減税の推進、資本主義活動に対する態度の違い。

を大きな軸として捉えます。すると、
①共和党:伝統的価値(キリスト教の価値)を重んじるが、経済は自由。
②民主党:多様な文化や価値に対して寛容だが、経済には介入。

となります。

そのなかでも、民主党は急進派、中道派。共和党は、主流派、保守派。
というように、党内でも価値観が分かれているんですね。

トランプ大統領は、読者のみなさんも推測つくと思いますが、

共和党:保守派です。当然(笑)
「メキシコに壁を作れ!!」とか、
「白人ファースト、自国ファースト!」とか、言ってますからね。

ライバルの民主党ジョー・バイデンは民主党(中道派)です。

ちなみに、
この4象限はみなさん自身の政治的価値観にもそっくり当てはめることができます。

個人の考え方も自由だし、経済も自由にやらせてほしいというスタンスをとる人は、
リバタリアン。(ホリエモンみたいな人ですね。きっと)

自国の価値や規範が第一で、政府は経済に介入するべきというスタンスをとる人は、
ナショナリスト。(いわゆる社会主義者に近い考え方です。)

特に、SNS界隈ではリバタリアン思考の人が多く、触れる情報が画一的になります。

リバタリアン世界=今の世界。

と、考えがちです。
それ以外に、様々な価値観があることを知るだけでも、自身の視野を広げることにつながります。

是非、自分自身の政治的ポジションをこの機会に考えてみてはいかがでしょうか。

アメリカ大統領選においては、この2つの層がどちらの党に流れるかで、選挙戦が左右されるとも言えます。

■アメリカ大統領選の争点

共和党と民主党の違いがわかったところで、大統領選の争点を見ていきましょう。

まず、前提としてアメリカ国民は大統領選において外交や国際政治よりも自国の政治や政策について関心が高くなります。

ですので、今回はアメリカ国内の争点に絞ります。

①移民問題
「移民と共生するか、排斥するか。」
まず、ここが大きな争点になります。

これは、アメリカに関わらずEUでも政治的な争点になっており、アメリカ大統領選の結果が、今後の世界の移民問題に大きく影響するのは間違いありません。

共和党保守派のトランプは、排斥派。バイデンは、共生派。

個人的な意見は、共生派の民主党に1票。
というのも、今までもこれからもアメリカが世界をリードして来れたのは、

多様な人種や価値を受け入れてきたからこそ。

アマゾン創業者ジェフ・ベゾスの祖父はデンマークからの移民。
アップル創業者スティーブ・ジョブスの父はシリア人。

他にも数えれば霧がないほど、移民とその子孫がアメリカ社会、世界をリードしてきたのは間違いなく、それがアメリカの強さです。

このアメリカンドリームこそが、アメリカをアメリカにしている。

と、僕は考えているので、是非多様な価値を受け入れ続ける社会を実現してほしいです。

②同性婚、人口妊娠中絶

日本人からすると、どうしてこのテーマが選挙の争点になるか疑問に思うかもしれません。
しかし、宗教(キリスト教)を重んじる国においては、避けては通れない論点です。

人口妊娠中絶には、

①プロライフ派(生命重視派):中絶は殺人であるという考え方。
②プロチョイス派(選択重視派):女性の意思決定を尊重するという考え方。

の2つがあり、前者共和党。後者民主党です。
なぜ、人口妊娠中絶が争点になるかと言うと、新約聖書に、

『産めよ、増えよ、地に満ちよ。』

と教えがあるために、伝統的な価値観を大切にするキリスト教カトリック、プロテスタント福音派は、人口妊娠中絶に反対の立場をとっています。

同性婚の問題も同様です。
新約聖書に、ソドムという町が神の怒りを買って滅ぼされたというエピソードがあり、
神の怒りを買ったのは、その町に住む人が同性婚であったからと解釈されています。

日本では、政治の争点に上がることは殆どありませんが、
世界で働く際には、その国の宗教的価値観を理解しておくことが非常に大切です。

多くの日本人の方、特にnoteを読まれる世代の方は、同性婚や妊娠中絶に対して寛容なスタンスを取られると思いますが、

世界の価値観は、それが全てではない。

という現実を宗教的な観点から理解しておくことはすごく大切です。

③銃規制
平和な日本では、全く理解できない内容かと思いますが、

銃規制もアメリカでは政治における大きな争点です。

直近では、悲惨なニュースも報道されており、多くのアメリカ人は恐怖を感じています。

しかし、アメリカ合衆国憲法修正第2条には、

“国民が武器を保有し携行する権利は、侵してはならない。”

という条文があります。銃の保有は憲法で保障されている権利です。
根本的には、自分の身は自分で守るという理念がアメリカ建国の精神より根付いています。

だた、それだけではなく。
NRA(全米ライフル協会)の圧力、またロビー活動も影響を与えています。

NRAとは、銃を持つ権利を擁護するために社会運動を行う利益団体。
その会員数は、500万人。全人口の1.5%を占めます。

NRAからの寄付金、またダイレクトな投票数が選挙結果に関わるので、
銃乱射等の事件が発生しても、依然として銃規制が進まない現実があります。

銃規制に関しては、トランプは中立。バイデンは、反対の立場を取る。

銃規制問題も、アメリカ社会に影を落とす重要な争点なのです。

■まとめ

さてさて、本日は2020年の後半の世界1大ニュースの一つ、
アメリカ大統領選についてお話しました。

①民主党と共和党って何が違うの??
②選挙の論争点って何??

なんて話を友人とするときには、このnoteを思い出していただいて、
少しドヤりましょう。笑

「共和党、民主党の違いは、伝統的価値と経済に対する自由度の2軸4象限で考えれば、
わかりやすいよ。それに、その考え方は僕らの政治的スタンスにもそのまま適用できるんだ。」

とか、

「日本じゃ考えられないかもしれないけど、キリスト教の価値観に対するスタンスは、大統領選の争点になるんだ。人口妊娠中絶や同性婚は、キリスト教新約聖書の教えに反しているから、宗教的背景を理解しておくことも大切なんだ。

なんてことがサラっといえたら、頭良さそうな雰囲気がバッチリでますね。


うざがられる可能性もバッチリあるので、気を付けてくださいね。笑

そして、冒頭に述べた
トランプ大統領がコロナに感染すると、NY株が下がる。

このニュースの背景も、
トランプ大統領再選の可能性が下がり、民主党政権になることで、企業への減税措置などが変更される可能性がある。

という懸念から投資家が売りに走ったとも言えるでしょう。
ニュースの背景も、各政党のスタンスを理解すると見え方が変わってきます。

最後に、僕はこのNoteを通じてお伝えしたかったことは、

政治にも、宗教にも、多様な価値観がある。

ということです。
日本国内にいるとなかなか気づくことはできませんが、アメリカ大統領選を学ぶだけで、

リバタリヤン、ナショナリスト、リベラリズム。
キリスト教プロテスタント、カトリック、プロテスタント福音派。

などなど、世界には多様な価値観やスタンスがあることを学ぶことができます。

自分の世界≠今の世界。

という認識を得るだけでも、僕らは相手に対する理解と寛容さを持つことができます。

グローバル化する世界の中で宗教や政治対する各国、そして人々のスタスンや価値観を、理解することは、マスト中のマストです。

アメリカ大統領選のニュースを通じて、

読者のみなさんの視野が、少し広がる。

そんなきっかけにこのnoteがなることができれば、幸いです。


ではでは、本日はここまでです。
また、明日のNoteでお逢いしましょう。

P.S 明日は”お金”について。いよいよ会計を学びにいきますよー

<参考文献>



noteを通じてサポートし合えたら嬉しいです!!よろしければサポートお願いします!noteを通じて、少しでも良い人生、良い世界に。