たたき台は「提示することに、もの凄く価値がある」
ミーティングなどで「なかなか参加者からアイディアが出ないな~」という場面に遭遇したことはありますか?
仕事をしていると、こんな経験は誰でもありますよね。私ももちろんあります。
「しっかりと考えていないからアイディアが出ないんだよ~」なんて思ったりしますが、必ずしもそうとは限らないものです。
しっかり考えてもアイディアが出ないという時もあるかと思います。
そうするとコミュニケーションは停滞し「し~ん」という静かな時間が流れてしまいます。
そんな時には、たたき台という【問いかける技術の活用】が有効です。
事例①
たたき台とはどのようなものでしょうか?
Webで色々と調べてみると・・・
ものごとを決める時に、とりあえず作る素案や試案のこと。
これから議論を行うための素案。
これから批判・検討を加えて良い案にしていくための、最初に出される案。
要約すると「とりあえずの試案」ということです。
「たたき台」も掘り下げると奥深い分野ですが、今回は簡単編の浅いレベルをご紹介します(笑)
浅いレベルの「たたき台」であっても、とても重要だということをご紹介します。
例えば・・・
「現場に〇〇の設備を導入したらどうかな?」
えっ!?こんなこと???
だって「とりあえずの試案」ですから(笑)
するとこんな反応がありました。
いいね~。
ちょっと費用が高いよ。
これ入れたら効率が良くなるね。
これだったら〇〇の設備のほうがいいよ。
すぐにでも導入したい。
ちなみに、次のような聞き方をすると沈黙がやってくるかもしれません。
「現場を良くするために何か良いアイディアはないですか?」
聞き方1つで、相手の反応が全く変わってくるのです。
事例②
例えば・・・
「長い休みができたらトルコに行きたいと思うんだけどどう?」
するとこんな反応がありました。
トルコ?遠くない?
いくらかかるの?
台湾のほうが良くない?
なんでトルコなの?
国内でもいいんじゃない?
ちなみに、次のような聞き方をするとどうでしょうか?
「長い休みができたら何かしたいことある?」
「今はなかなか想像できないわ~」と言われて、沈黙が訪れるかもしれません。
たたき台の効果
今回は2つの事例をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
こんな簡単なこと!?って拍子抜けをした人もいるかもしれませんが、今回は簡単編の浅いレベルなのでご容赦ください(笑)
しかしこんな浅いレベルであっても、「たたき台」の効果はバッチリあるんです。
「相手の思っていることが分かる」という効果。
「相手からアイディアを引き出せる」という効果。
もう少し分かりやすく言うと、こんな感じです。
A4の真っ白い紙を渡して「どうしたらいいと思うか書いてみて」と言われてもなかなか書ける人はいません。
だいたいの人は「えっ!?私が!?」という反応です。
しかし「たたき台」を示して「私はこう思うけどどう思う?」と聞いたら色々な意見やアイディアを言ってくれるものです。
さらに場合によっては批判を言ってくれる人もいます。
本当は批判ではなく前向きで建設的な意見がベターですが「たたき台」を提示した側の心構えとしては「批判なんてものはAll Welcome(大歓迎)だ~」がベターです。
なぜならば・・・
人間って批判したいんです(笑)
批判は言いやすいんです。
批判するだけって何の責任もないから軽く言えちゃうんです。
でもでも、そんな批判に頭に来ても態度で示してはダメですよ!!
ではどんな態度をしたらいいの??
そんな時は笑顔でこう言ってください。
「なるほどね~それもいいね~。それだったらどうしたらいいと思う?」と。
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