クイズを使った伝え方のコツとは 〜コミュニケーション能力を高めるには〜
今までに、良い話を聞いたことはありますか?
パッと思い浮かぶような話はありますか?
そりゃありますよね(笑)
私も、もちろんあります。
そんなことを研修などの機会で伝えています。
そんな時にクイズを使った伝え方のコツを知っていると、対応する時に柔軟性が増してきます。
+αの体験を
何かの情報を受け取る(インプットする)だけの体験だと、記憶力が乏しい時もあります。
だからインプットだけではなく・・・。
「+αの体験」とセットでインプットできると、記憶力がアップします。
例えば、どんな方法があるでしょうか?
今回ご紹介する「伝え方のコツ」は、ズバリ「クイズ」です。
クイズ!?
どうぞ笑っちゃってください(笑)
しかし、クイズにするだけで伝わり方が全く変わっていくのです。
クイズ1
それでは、一緒に体験してみましょう。
早速クイズを出しますので、考えてみて下さい。
世界の人口は、何人いると思いますか?
この答えを知っている人は、すぐに答えるでしょう。
しかしこの答えを知らない人は、少しドキッとします。
なぜドキッとするかというと「答えられないと恥ずかしい」と思う人がいるからです。
さらに・・・、
「先日ある大学でこの質問をすると、8割の学生が正解しました」と付け加えるとどうでしょうか?
さらにドキッとする人が多いかと思います。
この時に、自信のなさそうな人に対して「あなたは分かりますか?」と名指しで問いかけるのはご法度です。
特定の人に対して、恥ずかしい思いをさせる目的であれば、必要な問いかけかもしれませんが、ここでは人を辱めたり責めたりすることが目的ではありません。
「みんな知っているのに私が知らないのは少し恥ずかしいわ~」と本人が感じていれば、その時点で「+αの体験」は成立するので、それで良いのです。
そして、ちなみに答えは・・・。
77億人
※出典:「世界人口白書2019」
答えられない恥ずかしさや悔しさと共に、77億人という答えがインプットされます。
そうすることで、その人の記憶力はアップするのです。
クイズ2
もう少し応用すると、次のようなクイズもできます。
また一緒に考えてみて下さい。
世界の人口は77億人ですが・・・、
全世界で走っている車は、何台でしょうか?
1つだけヒントを差し上げます。
世界の人口は77億人です。もちろんこの人数には赤ちゃんや年配の方も含まれています。そう考えると車はその数よりは少ないと思いますが・・・。
それでは、この情報を前提に考えると、全世界で走っている車は何台でしょうか?
このクイズは三択にしますので、どれに当てはまるか考えてみてください。
57億台
24億台
14億台
ちなみに正解した人には、ミスタードーナツの3000円クーポン券を差し上げます。
「え~マジで〜~~!?」と盛り上がるかどうかは別として(笑)「+αの体験」として答えをインプットすることができるでしょう。
ちなみに答えは・・・、
13.7億台
※出典:「日本自動車工業会」/ 2017年末時点の台数です
さいごに
このように、物事の伝え方を少し工夫をするだけで、伝わり方が全く変わってきます。
その工夫が「クイズの活用」です。
例えば文章を読むように、次の2つを伝えたとしたらどうでしょうか?
世界の人口は77億人です
世界の車の台数は13.7億台です
2つの情報を聞いただけでは、その場では「へ~」と思ってもすぐに忘れてしまうかもしれません。
「+ αの体験」とセットでインプットすると、記憶の残り方が全く変わってきます。
工夫の仕方は様々ありますが、今回はクイズという手法を使ったご提案です。
参考にしていただければ幸いです。
さいごのさいごに
そして素敵な物語を伝える時にも、クイズを活用し「+ αの体験」と共に情報を伝えることで、物語以上の気づきを与えることができます。
例えば、次のようなことってありませんか?
「これは良いビデオだな~」と思って、誰かに見せると・・・。
「いや~良いビデオでした~。ありがとうございます」という返事が。
でもね「良いビデオ」ということは分かってるの。だから見せたんでしょ(笑)
それよりもっと何かを感じてよ~(笑)
そんなことにならないためにも「クイズ」は有効です。
コミュニケーション能力を高めるには「+αの体験とセット」にして伝えるために、クイズを使った伝え方が効果的なのです。
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