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上海、シンガポールの学校探し

Edu.torチューターとしてご活躍中のYoshiko.Mさんに、お話を伺いました。

チューターになったきっかけは?

娘が1歳のころはシンガポールに住んでいました。シンガポールで私が体調を崩しても預け先がないのは厳しいなと思い、幼稚園探しを始めました。幼稚園を7〜8園調べ、シンガポールの教育や幼稚園の情報収集を行いました。

その後、シンガポールで第二子を出産し、コロナ前に上海に来ました。上海でも小学校や託児所を探してきたので、上海の学校事情も分かります。もしこういった情報が必要な方にお話をすることでお役に立てることがあればと思い、チューターとなりました。

ご家庭での教育方針を教えてください。

私自身も海外駐在の家庭で育ったので、世界にはたくさんの国や地域があり、様々な価値観を持つ人がいることを体感しています。こども時代から単一的でない価値観に触れること、それを受け入れることが大切だと思っています。

そのための入り口となる言語を獲得することは、もちろん必要だと思いますが、教育方針としては、言語を学ばせたいというよりも、子ども達が様々な価値観や考え方に接することを重視しています。

インターナショナルスクールを選ばれたのはなぜですか?

まさに、インターナショナルスクールで様々な価値観や考え方に日常生活の中で接してほしいと考えたからです。

世界には色々な考え方やものの見方があるのを知り、それを自分の引き出しに入れておけることで、はじめて人間的な許容量や包容力が大きくなると考えています。その上で、新しい知識や文化、世界の面白いことを見てほしいと思っています。

インターナショナルスクールの多国籍な景色は、お嬢さんにとっては当たり前の環境

帰国子女の先輩として、こどもたちへ

ご自身も帰国子女とのこと、ご苦労された経験はありますか?

私は10代の半分を海外で過ごしたため、帰国した時の逆カルチャーショックが大きかったです。親はたったの4年半と考えていたと思いますが、私にとっては海外(イギリス)での考え方を割と自然に受け入れて過ごしてきたので、日本の社会でそのまま適応できないことが理解できませんでした。

頭では分かっていたはずなのに、日本人なのに違う国の人になっちゃった、違う国に帰ってきちゃったと感じたことをよく覚えています。まだ多様性ということが言われる時代ではなかったですし、割とオープンな学校に編入したはずなのですが、それでも日本人の自分とそうじゃない自分の葛藤が常にありました。

世界には様々な価値観や多様性があって、自分もその一部だと思うことでバランスを取っていたように思い出します。

ご自身の大変なご経験から、帰国子女の先輩としてお子さん達に伝えたいことはありますか?

自分が変だなと思っていることがあったら、おそらく相手もそう思っている、と考えてほしいです。いがみ合うよりも、一個人として向き合って、分かり合っていこうとしてほしい。今の年齢だと、仲良く遊ぶのはもちろん、それだけではなくて、自分のしたいことが言える、相手の言っていることもきちんと聞ける、そんな関係を大事にしてほしいです。自分の言いたいことが言えて、相手の言いたいことを聞ける関係をつくれることが第一歩だと思います。

英中バイリンガル保育園では、言語や文化の違いを自然に受け入れて友達と遊ぶように

海外での日本語教育

お子さんたちの使用言語

未就学時代は現地の幼稚園に通っていたため、園では英語と中国語を学び、家では日本語で生活をしていました。今はインターナショナルスクールに通っているので、公用語は英語。英語の授業で中国語の学習をしています。

いわゆるトリリンガルな環境のため、子ども達は言葉を使い分けてコミュニケーションすることを楽しんでいます。まだ小さいこともあり、3ヶ月くらい経つと、新たな言語も普通に受け入れていく印象です。

母国語となる日本語の学習についても教えてください

母国語である日本語が定着するよう、新しい言葉を獲得するときは日本語を先行させるようにしています。また、中国語と英語を遊びで使うのはいいけれど、家庭の中では日本語をメインにすることも決めています。そうは言っても、外で外国語に触れる時間が長いので、日本語よりも先に外国語を学んでくることもあります。その時は日本語で同じような言葉や知識を伝えるようにしています。

学年が上がるにつれ、概念的な学習が増えると、おそらく英語だけで理解するようになってしまうので、日本語の入る余地がなくならないように、家庭で本を見ながら日本語でも同じような学習を進めています。
また、日本語の読み書きと読解だけは勉強を継続するようにしています。

学校でのお勉強の一コマ。分からないところは自ら先生へ質問することも自立の一歩

海外での学校選び

先生や保護者とコミュニケーションが取りやすい学校選択を

子どもと一緒に学校見学に行き、先生の子どもへの接し方、その場の雰囲気などは細かく確認をしました。また、学校と親がしっかりコミュニケーションを取れるかも大事なポイントでした。子どもが小さいですし、海外でもあるので、密にやりとりができると安心ですね。

最後は他の親と交流ができるかどうか。これには親の努力も必要となります。学校外でも友達と遊べると子どもにとってはプラスだし、私たち自身の生活も安定します。何かあったら互いに助け合うこともできるので、そういうことも気をつけながら学校選択をしています。

習い事も自分を発揮できる機会として、お子さんのチャレンジを後押し!

周囲の力を借りながら、家族で過ごしやすい環境を整えてほしい

最後に、個別相談検討中の方へメッセージをお願いします。

海外で生活をする際には、お子さんの年齢や性格、生活の状況など、色々と悩みがあると思います。ぜひ周りの方の力を借りて頼ることで、ご家族とお子さんが一番過ごしやすい環境を整えて、いい時間を過ごせるようにしてほしいと思っています。そのためにお役に立てることがあればいいなと思います。


Edu.torでは、ご相談をお待ちしております!

今回インタビューしたチューターのプロフィールはこちら

https://edutor-tutor.com/tutors/2


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