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【オリエンタルランド・イノベーションズ様インタビュー】EDEYANS は観光業界にとって不可欠な存在に。強みを活かして、カテゴリーリーダーとなることを期待。

左より
株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ 小田島 尚史 氏
株式会社 EDEYANS 代表取締役 片山 裕之
株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ 代表取締役社長 豊福 力也 氏
株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ 松倉 善規 氏

Introduction
私たち EDEYANS は、2024年1月にシリーズAの資金調達を実施しました。

EDEYANS 資金調達の裏側に迫る「資金調達 note」第3弾は、弊社代表片山も交え、引受先となっていただいた オリエンタルランド・イノベーションズ様へのインタビューをお届けします。


観光業界の未来にとって必要不可欠な存在になると確信

ーー 出資のきっかけを教えてください。
松倉氏:
観光業界の持続可能な発展に貢献すべく、「新たな観光コンテンツの創出」と「観光インフラのデジタル化」の2つの方向性で投資対象を探していました。そんな中、後者に該当する企業として EDEYANS に出会いました。当時、EDEYANS の情報は非常に限られており、その存在を知るまでには相当の努力を要しました。ホームページに辿り着き、事業内容を拝見した瞬間、このサービスが観光業界の未来にとって不可欠であるという確信を持ちました。

ーー EDEYANS をどのように評価されたのでしょうか。
松倉氏:
EDEYANS の事業を通じて、観光業界が直面する深刻な「労働力不足」解決に寄与できる点を評価しました。

近年、客室清掃スタッフの不足は売り止め(空室のまま部屋を提供できないこと)を引き起こし、ホテル運営や宿泊客にも深刻な影響を及ぼしています。EDEYANS のデジタル清掃サービス「Jtas」は、客室清掃業務の DX を推進し、業務の最適化を図ることで、限られた人員でより多くの客室を清掃できるようにします。宿泊価格の安定化や清掃品質の向上につながり、宿泊客の満足度アップにも寄与します。

EDEYANS の事業は、ホテル運営者と宿泊客の双方に価値をもたらす、観光業界にとって不可欠なソリューションだと確信しました。

株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ 松倉 善規 氏

豊福氏:
SaaS と客室清掃オペレーションを組み合わせることで得られる多くのメリットを、私は高く評価しました。

中でも解約率を低減できる点を大きな強みだと考えます。SaaS またはオペレーションの片方だけを提供する場合、一定の乗り換えリスクは避けられませんが、双方をセットで提供することで、顧客のサービス変更にかかるコストが高くなり、継続利用が促進されます。

SaaS × オペレーションという独自のアプローチにより、EDEYANS のサービスは顧客のビジネスに不可欠な存在となり、長期的な関係構築と安定収益の確保が可能になります。これは他社との差別化要因であり、大きな競争優位性だと言えるでしょう。

片山:
評価いただきありがとうございます。SaaS とオペレーションの融合により、クライアントに長期的にサービスを利用していただくことは、私たちの目指す方向性そのものです。解約率の低さは、その実現に向けて着実に歩みを進めていることの証だと捉えています。これからも、お客様に愛され続けるサービスを追求し、安定的な事業成長を実現していきます。

EDEYANS 代表片山

経営者の情熱、自律的な経営チーム、フラットなカルチャー

ーー 御社の出資リリースに「片山さんの熱さと権限移譲がなされたバランス良い経営チームにも非常に魅力を感じました」という記述がありました。代表の片山と経営チームに対する評価をお聞かせください。
豊福氏:
EDEYANS は、観光産業の発展を阻む深刻な人手不足問題に取り組み、「ホテルの新たなインフラをともに創る」というミッション実現を目指しています。この重要な使命を果たすには、経営者個人の力だけでは不十分であり、経営チーム全員が緊密に連携し、協力し合うことで相乗効果を発揮することが不可欠です。

片山さんは、業界の未来に真剣に向き合う情熱的な姿勢と、冷静に他者の意見を受け入れ自らの考えに取り入れる客観性を兼ね備えた方です。この熱意と冷静さのバランスの取れたアプローチによって、自然と周囲を巻き込み、魅力的なリーダーシップを発揮しています。

また、経営チームは野村さんのようなファイナンス・コーポレート分野の専門家、営業の第一人者である寿昌さん、コンサルティングファームでの経験を持つ舞原さん、大月さんといった才能あふれるメンバーで構成されています。

片山さんの情熱とビジョナリーなリーダーシップが、経営チームに明確な方向性を示し、一丸となって目標に向かう原動力となっています。同時に、適切な権限移譲により、各メンバーは自律的に業務を遂行し、それぞれの能力を最大限に発揮することができます。この「全員で同じ方向を向きつつも、個々の力を最大化する」というバランスの取れた経営スタイルこそが、EDEYANS の急速な成長の秘訣だと考えます。

株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ 代表取締役社長 豊福 力也 氏

片山:
優秀な経営チームとメンバーに恵まれていることに感謝しかありません。
一方で、弊社の平均年齢は30歳前後と若く、経験の面で未熟な部分もあると自覚しています。客観的な視点から、EDEYANS の若さについて、懸念はありませんでしたか。

豊福氏:
確かに、若さが持つパワーと経験不足をはじめとした課題は表裏一体だと感じます。しかし、EDEYANS のチームは、ただ若いだけでなく、非常に高いコミュニケーション能力があり、それによって経験豊富なメンバーの意見を柔軟に取り入れることができていると、いろんなメンバーと話す中で確信しています。

例えば、全社会議で、元総支配人の方と、SaaS 開発責任者の舞原さんが会話している場面を見かけたのですが、舞原さんが謙虚な姿勢で元総支配人の方の経歴やインサイトに耳を傾け、その知恵をいかにチームに取り込んでいくかを真剣に考えている様子が印象的でした。

このように、経験豊富なメンバーの知見を吸収しようとする高いコミュニケーション能力によって、若さによる経験不足を見事に補っている点が、EDEYANS の大きな強みだと評価しています。

松倉氏:
私も全社会議に参加させていただきましたが、とてもフラットな議論が行われていて感銘を受けました。年次も役職も関係なく、対等な立場で率直に意見を述べ合っている姿は、ベンチャー企業の理想形だと思います。

多様な意見を受け入れ、自由闊達に議論できる土壌は、EDEYANS の価値に他なりません。この素晴らしい文化を、これからも大切にしていってほしいです。

EDEYANS に期待すること

ーー 今後、EDEYANS にどのような期待をされているか、お聞かせください。
豊福氏:
私たち自身がリアルなオペレーションを手がける企業だということもあり、OMO(オフラインとオンラインを融合させる)の領域に着目しています。弊社のリソースと EDEYANS の強みをかけ合わせることで、客室清掃業界に一石を投じ、日本の観光業の発展へとつなげていきたいです。

長年、ホテル業界では客室清掃会社やそこで働くクリーナーが弱い立場に置かれてきました。しかし、需給バランスの変化やインバウンド増加、物価上昇を背景に、いままさに変化の時を迎えています。客室清掃に携わる企業や人々が正当に評価され、適正な報酬を受け取ることは、業界の持続的発展に欠かせません。EDEYANS は、この難題に真っ向から挑もうとしています。この挑戦が、ホテル・客室清掃業界のパラダイムシフトを引き起こし、清掃業務に携わる全ての人々の笑顔につながることを心から願っています。

松倉氏:
EDEYANS のサービスは、労働人口減少という課題に直面し、持続可能性が問われている観光業界に希望の光を灯すものです。今後、地方進出も視野に入れていると伺いましたが、それが実現すれば大都市だけでなく地方の隠れた観光地の魅力を引き出し、インバウンド需要の拡大にも貢献するはずです。

さらに情熱と革新的なアプローチによって、 EDEYANS が観光業界のリーディングカンパニー、かつ客室清掃×デジタルのカテゴリーリーダーとして大きく飛躍することを期待しています。


「資金調達 note」締めくくりとなる今回は、オリエンタルランド・イノベーションズ様へのインタビューをお届けしました。ご出資いただいた各社からの期待の大きさを改めて感じ、身の引き締まる思いです。「ホテルの新たなインフラをともに創る」というミッションの実現に向けて、引き続き全力を尽くしていきます。今後も EDEYANS をよろしくお願いします。

取材企画・協力 / 世界線株式会社


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