【国宝級ノウハウ!】生徒と個別にコミュニケーションするには??
高校教師の枝瀬です。
主に、教育、心理、コミュニケーションや自己啓発、
日々の気付きを発信しています。
各都道府県
もうすぐ公立高校入試の時期ですね。
少し前の内容になりますが、
noteで大志さんの記事を読みました。
15年も教員をやっていると、
ついつい慣れてしまいがちですが、
入試は、親も含めて
人生に1回の大勝負なんですよね。
その日に賭ける
家族の軌跡が垣間見えて、
(大志さんがサイコーの父親すぎる!)
改めて、
受験される側として
子どもたちを
丁寧に受け入れようと思いました。
今回の記事は特に
学級経営に自信を持てない先生
学校教育の現場に興味のある方
子どもとの関わり方に困っている方
にオススメです。
読んでくださった方に気づきを与え、
行動が変わるきっかけになれたら
いいなと考えています。
どうぞ最後までお付き合いください。
コミュニケーション方法は無限にある!
前回、
「あいさつ+ワンフレーズ」で
生徒に「存在感」と「安心感」を与える
具体的な方法をお伝えしました。
今回は、その続編。
クラスの中にいる、
一見すると「おとなしい子」。
先生目線では
「存在感」が薄いけれど、
教師の知らぬ間に
生徒が「不安」な思いを募らせないよう
見守り、関わるスキルについてお話しします。
どのようにコミュニケーションするかは
目的によって無限に方法があります。
今回はその一つを紹介しますので、
参考になれば幸いです。
ちなみに、現在、
記事の伝え方や文体を模索中・・。
今回は対談形式スタイルでお送りしますね。
(堅苦しくない文章にしたいのです)
登場人物は
だい先生(枝瀬の分身)と
後輩の初担任ゆう先生。
それでは、はじまり、はじまり~。
毎日交換日記は生徒理解の国宝的ノウハウ!!
だい先生:おとなしい生徒の関わり方について、
「あいさつ+ワンフレーズ」連打も
いいけど、さらに効果絶大の方法が
あるんだよ。
ゆう先生:ええ~知りたいです!なんですか?
だい先生:ズバリ、毎日交換日記!!
ゆう先生:ええ~、めっちゃしんどそう・・。
だい先生:目的ズレて真面目にやりすぎると
しんどいし、負担感が増すかもね。
でも、目的を明確にして、
効率を優先すれば、
これは本当に効果があるよ!
まずは1週間サクッとやってみよう!
さてさて、
毎日交換日記について説明するよ。
やり方は次の3ステップ。
①クラスの生徒一人ひとりに
振り返り用の印刷冊子
(または大学ノート)を用意する。
②朝のHRで、
冊子を生徒に配り、
帰りのHRで、
その日の振り返りを書かせる。
③毎日、提出された振り返りを読んで、
一人ひとりにフィードバック。
→②へ戻る。
以上!!終わり。
これだけ見たら、
めちゃくちゃしんどそうに
見えるけど、
手を抜くところはきちんと抜くからね。
ちゃんとコツがあるので安心して。
コツは2つ。
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1つ目は、振り返りでなくても良い
2つ目は、フィードバックはスタンプ1つ
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目的=生徒との個別のコミュニケーション
1つ目の解説いくよ。
「振り返りを書こう」と伝えれば、
多くの生徒はきちんと書いてくるだろう。
とはいえ、もちろん、
書くのが苦手な子もいる。
だんだん、
日記がイラスト集になったり、
なんじゃ、こりゃ?という内容を
書いてきたりして、
本来の「振り返り」とは
かけ離れたものなりがち。
未提出もいたりね。
それは、それでいい!!!!
だって、
目的は生徒と関係を作ること
だから。
国語の書き方指導ではないよね?
評価するものでもないし。
イラストや「なんじゃ、こや?」だらけ、
あるいは1行きり、
または未提出だって、
それはそういうメッセージなんです。
「書く量、少なくない?」
「書き直し!!」
「提出しなきゃダメー」
なんて追いかけると、
教師も生徒もしんどくなって不幸になるだけ。
目的は繰り返すけど、
生徒とのコミュニケーション。
毎日やるんだから、
書く日もあれば、書かない日もある。
それでいい。
フィードバックはスタンプ1つ。書くなら全員に公平に。
2つ目の解説いくよ。
フィードバックをどうするか?
これは気になるよね?
教材研究や分掌の仕事に加えて、
クラス全員の振り返りに
コメントを書いていったら
とてもじゃないけど、定時で帰れない💦
だから、
コメントはスタンプ一つでよしとしよう。
SNSの「いいね」みたいなものでいい。
読むは読むよ!
読まないで「いいね」じゃ意味がない。
だけど、
忙しすぎて読めないときだって
あるはず。
そんなときは、ムリしないこと。
副担任の先生や学年主任の先生、
あるいは養護教諭に読んでもらって
スタンプお願いしてみよう。
なにも一人で
抱え込む必要はないんだ。
むしろ、この日記は
複数の先生で
情報を共有することに意味がある。
今回はテーマがぶれるので
触れないけれど、
この日記は、あとあと
生徒指導の面でも
絶大な効果を発揮するからね。
時間に余裕があって
「今日はコメント書こうかな?」
という日もあるかもしれない
そのときは、注意してね。
コメントの量を全員公平にすること。
これ、大事!
Aさんには10行で、
Bさんには1行しか書かない・・。
生徒は、こういうところデリケートです。
「わたしに対するコメント、
一言なんだけど・・」
と不必要に寂しい思いはさせないようにね。
3行なら3行で、
公平に書くことだけは意識しよう。
おとなしい子の魅力が光る!!
だい先生:どう?これならできそうかな?
ゆう先生:うーん、
でもやっぱり毎日は
タイヘンかもです。
だい先生:「毎日」にとらわれることはないさ。
週1でも月1でも別にいい。
目的はコミュニケーションだしね。
コミュニケーションは
もちろんリアルでもできる。
でも、
「おとなしい子」の本音を知るには、
こういう日記スタイルが効果バツグン。
最後に
僕の思い出深いエピソードを紹介させてね。
僕が初担任をしたときの、
3学期に入ったころかな?
いつもは教室に一人で
おとなしそうに本を読んでいる子が
「最後、このクラスで文集をつくりたい!」
と筆圧強く日誌に主張を書いてきたんだよね。
はじめてのことだから、
ビックリした!
聴けば、
中学生のときに
文集の編集長を
務めたことがあったんだって。
文章が上手!
とは前から思っていたけど、
意外だった。
学級委員に相談して、
クラスでも話し合いをして、
「よし!じゃあ、クラスの文集つくろう!!」
ってトントン拍子で話は決まった。
もちろん、
編集長は、その子でさ。
文集づくりをきっかけに
クラスの生徒とも
積極的に関わるようになって、
最後は
本当にステキな文集ができたんだ。
編集後記、
彼女は以下のように記したよ。
そのころ、
僕が書いていた
『コミュニケーションの教科書』も
彼女の勇気を後押ししたみたいで、
嬉しかったよ。
まとめと補足
いかがだったでしょうか?
学校現場の新人のリアルな悩みや
おとなしい生徒と関わるための
具体的な方法を説明しました。
生徒に限らず、
他者を理解するために
僕たちができることは、3つです。
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①観察する
②聴く、書かせる
③アンケートする
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今回の手法は、
②になりますが、
チームワークを強化するうえでは
③も有益です。
それはまた次の機会に書かせてくださいね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
これを読んでくださったあなたの
少しでも参考になれば幸いです。