見出し画像

コミュニケーションの教科書①~はじめに

※今回以降の記事は、
10年以上も前の学級通信を
一部改変を加えながら、のせました。
高校生向けに書いたものですが、
普遍的な内容を含んでいると思ったので、
このnote上で皆さまにも
お読みいただきたいなと思ったのです。
この記事を今でも取っておいてくれて、
「あのときの通信はおもしろかった」と
言ってくれる卒業生がいます。
若造の担任が(その時なりの)情熱こめて書いたものが、10数年後、卒業生に感謝されていることを知る・・。
年かさの増えたアラフォーの強みだと感じます。
(いつも拙い内容ですが)読んでくださると嬉しいです。

↓ ↓ ↓ ↓

先日は、先生の良い点を書いてくれて
ありがとう。
みんなのおかげで先生も元気になりました。
特に嬉しかったのがね、

 ・生徒一人一人の性格をわかっている
 ・どんな生徒にも対等に接してくれる
 ・信用できる
 ・相談に親身になって相談してくれる
 ・何を考えているかわかりやすい。
  素直な感じが伝わってくる
 ・常にだれかを尊敬している。                   

という内容。

他にも嬉しい記述はたくさんあったけど、
これらの内容は、
先生が「そうありたい」と思っていることだったので余計に嬉しかったです。

そんな教師だと、
みんなにちょっとでも思われていることが
素直に嬉しいです。
(もちろん、まだまだです)
でも、実を言うと最初から先生は
そんな人間ではありませんでした。

どちらかというと…どころではなく、
先生はコミュニケーションが「ド下手」でした。
今はお笑い話ですが、
先生は高校2年生の序盤、友達0!
根クラで本ばかり読み、
しかもその内容は芥川龍之介、
太宰治系の「暗―い」内容。
いつもブスっとした表情で、
友達に話しかけられたいけど、
いざ話しかけられたら
何話をしていいかわからない…。
いつの間にか、誰からも話しかけられなくなっていました。
まして女の子とはまともに話せません。
自分は柔道部に所属していましたが、
柔道部の女子を一度も
名字or名前で読んだことはありません。
卒業式の日、
「枝瀬くんてさ、いつも、
『おい』とか『あなた』って言うだけで、
私の名前読んだこと一度もなかったよ!」と
言われたことをよく覚えています。
シャイどころじゃないよね。
でも、そんな子でした。

根クラで引っ込み思案で、
人とまともに話せない。
でも本だけは好きだったので、
作文は上手です。
今の国語の授業みたいに、
作文の課題が出ると張り切りました。
でも、根性がひん曲がっているから、
素直に表現できないんだよね。
気づくと「人類は滅亡した方がよい」
みたいな内容を書いていて、
家庭科の先生に放課後呼ばれて
「枝瀬くん、大丈夫?」と
心配そうに話しかけられたこともあります。

他にも挙げればキリがありません。
要はコミュニケーションのやり方を
知らなかったのです。

そんな自分が自分なりに、
いろいろ悩んで勇気を出して行動し、
少しずつ親友と呼べる人ができ、
今の妻と結婚し、
子どもも生まれ、
今のみんなに出会っています。

以前よりかは、
コミュニケーションの力も上達したのかな?と
思います。
で、もともと下手クソだった分、
下手クソな子の気持ちが分かる方だとも
思っています。

みんなはコミュニケーション能力を
伸ばす余地がまだまだあります。
で、コミュニケーション力を磨くと、
人とムダに衝突することがないので、
気持ち的にすごく楽になります。

人からパワーをもらえます。
人にパワーを与えられます。
人に感謝されます。頼りにされます。
幸せです!

就職内定率68.8%の大氷河期時代に生きる
みんなに質問したことがありました。

「厳しい就職環境でも内定を勝ち取れる子ってどんな子だろう?」

みんなからの答えで圧倒的に多かったのは、

・コミュニケーション能力が高い人
・自分の意見をはっきりもっている人
 (自分の信念みたいなものがある人)
・他人を思いやれる人
・愛嬌のある人

という内容でした。
こういう人間になりたいのは皆同じハズ。
じゃあ、せっかくだから、そんな人間を目指してみようよ!

それはひいては、
みんなが大学を出た後の
社会人としての生き方にも役立つと思うのです。

そのために、先生が伝えられる内容を
教科書にしてみたらどうだろう?と
ひらめきました。
うまくいけば、
みんなに以下のような効果があるかもれません!

 ①親友ができる。
 ②心から学校生活を楽しいと思える。
 ③2年クラス変更時に、
  不必要に悩んだり苦しんだりしなくて済む。
 ④先生との関係も円滑になり、成績が伸びる。
 ⑤本当の意味で、自分を好きになれる!

どう?
ワクワクしてこない?
先生は、想像したら、
いてもたってもいられなくなりました(笑)

1年〇〇組も、あと2カ月の付き合いです。
ひょっとしたら、
これが今生のお別れかもしれません
(まあ、それはないけど)。

今できる先生の最高の授業を
やってみたいと思います。

先生なりの経験談、
交流分析という心理学のお勉強
それから私の大・大・大尊敬する先生から
教わったこと

を元に今回の教科書を作成します。
そんで朝のHR 5分くらいで
ズバッと伝えられたら…と思っています。

これはね、ふふふ、
はっきり言っておもしろいよ!!

少なくとも助動詞の勉強よりは(笑)

↑ ↑ ↑

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
これを読んでくださったあなたの
少しでもお役に立てたら嬉しいです。

この記事が参加している募集

オープン学級通信

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?