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晩婚&高齢出産・子育て、ダブルケア

アラサー・アラフォー時期を心身健やかに生き生きと過ごしていきたい、という欲張り3人組が始めたポッドキャスト番組の7回目。今回は長女さおりがピックした、こちらのテーマについて話しました。

1. 「晩婚家庭に生まれて」というエントリー by 嘉島唯さん

話の最初のネタになったのは2018年2月に話題になったこの記事。

39歳で出産を経験している長女さおりにも、36歳で出産未経験の次女ともこにも、他人ごとではないこのトピック。

「(出産するタイミングが)高齢になればなるほど様々なリスクが増えていくよ」とは世間一般に色々聞くフレーズですが、そのいうところのリアリティを、自分ごととしてどこまで具体的に、解像度上げてイメージできているかを考えさせられる内容でした。

そこでいう「様々なリスク」の中には、妊娠中・出産時の身体的なリスクの他にも、出産した後 、中長期的に家族全員に影響及ぼす具体的なシナリオとして以下のような色々なものがある・・・。

・高齢の自分、相手が病気になるor働けなくなるケース
・病気にならず働けているとしても、そもそも体力が落ちてきて子育てそのものがしんどいケース
・親が高齢であることで子供が心理的引け目を追うケース
・いま話題のダブルケア(高齢の親の親はさらに高齢、ということで子育てと介護を並行しなければいけない)のケース

全てに対して用意(リスクヘッジ)を完璧にすることはできないものの(しかも年齢関係なく「自分、相手が働けなくなるケースとかダブルケアが発生するケースは誰にでも起こりうる・・)、子の教育費用や親の介護費用など、経済的な要素など、早めに考えておくことはあるよね、という話になりました。

2. 別の視点から見た「高齢出産」

と同時に、その中でも「晩婚して、高齢で産むことのメリット」「独身からDINKS(Double Income No Kids [2つの収入、子供なし])という立場になって、ある程度、自由の身を謳歌できたという感覚を得てから、心身共にそこそこ成熟した状態で、親になる」という捉え方もできる高齢出産。

雑誌Vogueでも40歳以上でお母さんになった十二人のポートレートを特集したこんな記事がありました。その中には40歳で出産された日本人のファッションディレクターもいます。

この記事に登場した女性には皆それぞれ40になるまで出産しなかった理由が存在するけれども、誰も「40歳以上で産もう」と計画したわけではなかった、と記事にはありました。

None of the women photographed for this portfolio planned specifically to have children at 40 or beyond; things just shook out that way. Their reasons for late childbearing—not that some explanation ought to be required—are as diverse as they are. Some needed time to find the right partner in the era of the left swipe; some paired off early and happily, then discovered fertility struggles that took years to resolve. Others remained of two minds about the prospect of parenting until the perceived last minute.

edamameメンバーの間では「こういう特集は(日本の)たまごクラブ・ひよこクラブとかではあまり見ないね」と笑い合いながら、次の重要なポイントへ。

それはメディアの影響について。

3. メディアの影響

長女さおりが共有してくれた以下の興味深い記事を元にそんな話をしました。その記事は、高齢出産を是とする社会風潮の一端に、メディアの影響があるというエントリー。

そこに挙げられていた内容で興味深かったのは、

・世界と比較して日本人の妊孕力に対する知識レベルが低いということ
・日本のマスメディアは芸能人の高齢での妊娠・出産の報道を相対的に多くする傾向があるということ
・とある調査の中で、独身女性の8割以上が生殖知識に関する情報元として「メディア」と答えたという事実

といった点でした。

メディアがどのような側面で「高齢出産・晩婚出産のリアル」を描いていったとしても、私たち個人がそれぞれ産む、産まないということについて、主体的な意思決定を可能にするために、しっかりと多面的に知識を蓄えていく必要があるよね、とedamame三人で話しました。

4. 様々な情報源

「キャリア、家族、命、そして自分はどう生きるか。そこに密接に関わることだからこそ、『子どもを産むべき』という画一的な価値観からではなく、『産む・産まない』について自分が望んでいることは何かという、その『心の声』に耳を澄まし、必要なアクションを取ること。

そしてどんな形であれ、選ぶ選択肢は人それぞれ違う、ということを認め合える社会になればいいと、心から思います。」 - 前掲UMUの記事より

情報源には色々なものがありますが、いくつかエピソードで紹介されたものをこちらに掲載します。

三女まりが紹介していた2冊。

作家の甘糟りり子さんのこの取材のコメントも印象的です。

産むか、産まないか、それとも産めないか。- 結局は、女性は良い悪いは別にして、この三つのうちのどれかの状態に当てはめられる。選択を迫られる性なのだと物語を書いているうちに強く思った。すべての選択もどの状態も肯定したい。書き手としてだけではなく、選択を迫られる性に産まれた者として。- 『産む、産まない、産めない』著・甘糟りり子---三つの選択と八つの物語

次女ともこが紹介していた直近のEconomist記事。妊活ビジネス業界について。

卵子凍結関連トピックだと英語圏でたくさん記事があるので面白いです。

どの話題トピックにせよ、主体的な意思決定のボールを持ち続けることができるよう、色々なところから情報を集めたり、周囲の話を聴いていく。その上で自分が納得できる選択を自分たちは意識したいし、そうやって同じように決断をした他者の意思決定はそれはそれでそれぞれ尊重したい。そんなことを三姉妹で話しました。

5. Thank you

さて!ここまでedamametalkを聴いて・読んでくださり、ありがとうございます。こんな感じで引き続きedamameメンバーは、産むか、産まないか、それとも産めないかの選択を迫られる性に生まれたアラサー・アラフォー仲間として、様々なテーマに向き合いながら情報収集&振り返りを続けていきます。

他エピソードのアーカイブなどはウェブサイトをご覧ください。そして「今後こんなテーマについて話してほしい」などがあればFacebookにでも、website上のお問い合わせフォームからもご連絡いただければと思っています。

また、私たちの発信内容に興味を持ちそうなご友人がいれば、ぜひリンクをシェアしていただけると嬉しいです。

それではまた次回!

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