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毎日好きな作品の感想を書くことにしました【9月まとめ】

「映画とかでよくこれから訓練とか練習とか何かを始めますって時、
音楽が流れて日数だけがどんどん過ぎる映像になったりしませんか。
そこが一番難しいのに!習慣にして休まずちゃんと続けるって一番そこが難しいのに!」

絶賛映画公開中の『ミステリと言う勿れ(田村久美/小学館)』の主人公・久能整さんのセリフです。
言われてみれば確かにそうだなと思いました。

映画や漫画などの創作物は大局にある目的を達成するために、主人公や登場人物たちはレベルを上げなくてはならない。
ただ、レベル上げは一朝一夕で達成できるものではないにも関わらず、継続して定着を測るために、変わり映えしないシーンが多いので割と省略されることが多いような気がします。

けれど、私たちには精神と時の部屋なんて存在しないので、練習を重ね、少しずつ少しずつ実力をつける必要があります。
レベル上げを省略できないからこそ、私たちが「継続」という行為に対して抱く様々な感情に、愛しさや尊さを感じるのは気のせいでしょうか。

さて、もう10月です。
私が1月から続けている「毎日感想を書く」という継続行為もついに残り3ヶ月となりました。
9月もXで投稿していた内容をまとめました。

宿題の経緯はこちらからどうぞ。

※X(Twitter)で毎日何かしら投稿をしています。
 フォローしていただけたらモチベーションが上がります。嬉しいです。

ミステリと言う勿れの映画も面白かったです!!

【9月感想まとめ】

8月はめちゃくちゃ残業をした割に、あんまりお給料がもらえなかったのでめちゃくちゃショックです。
より一層迷宮に入り込んだくらい自分が何を書きたいのかよく分からなくなってきましたが9月にXに投稿したものをまとめています。お時間ある方はぜひ。

仕事を頑張った8月はこちら。

2023/09/01 上を向いて歩こう(感想)
最寄駅の構内を歩いていて、ふと上を向いたら謎のオブジェがあった。今の場所に住み始めて1年以上経つのに全然気づかなかった。視界を少し上にするだけで、意外と看板のデザインに凝っていたり、天井の色合いが可愛かったりと、ちょっと新鮮で幸せな気持ちになったので、もっと上を向いて歩こう。

2023/09/02 博士と狂人(映画)
辞書編纂の影の立役者は殺人犯だった。オックスフォード英語辞典の編纂の裏に隠された真実を元にした映画で、仕事と家族の板挟みで苦しむ博士と、過去の体験から精神疾患に苦しむ狂人、一見何の関係もない2人が辞書作りを通じて結びつき、それが実話だということに運命的なものを感じた。
#博士と狂人

2023/09/03 イノセントデイズ(小説)
本当に大好きで何回も読んでいる小説。ある女死刑囚の人生を描いたお話。「死刑囚=凶悪犯」という情報の裏に隠された事実が、彼女と関わりを持った人間から少しずつ明かされていく。情報に踊らされてしまう人間(私)がいかに滑稽か、痛々しいほど伝えてくれる。
#イノセントデイズ #早見和真  #読了

2023/09/04 2回目の物語(感想)
自分が面白いと感じる基準に「もう1回見たい」がある。映画・本問わず全て。セリフがものすごく印象に残っていたり、疑問に感じたり、自分の予想とは違う展開だったり、と要因は様々かもしれない。いつかこの「もう1回」と感じる条件を言語化できるよう、少しずつ少しずつ自分と向き合っていきたい。

2023/09/05 不老不死の物語(感想)
死んだ後に自我は一体どこにいくのかを考える。考え始めると無性に怖くなり、そういう時に、無惨様が永遠の命を手に入れようとしたり、不死に関する漫画があることにすごく共感できる。その中で「次の世代へ」という思いを持つ人々がいるから本当に尊敬する。そこに不死の漫画の面白さがあるのかも。

2023/09/06 ウェルカムトゥダリ(映画)
大人になって思ったことは心は10代のまま、みんなそれを隠しながら生きていること。歳を重ねても子供心を隠さない人は羨ましいと思う。けれど彼らも身体的な老いには抗えない。ダリの個性溢れた世界観の中に、ふと表れるギャップは妙にリアルで胸が締め付けられた。
#ウェルカムトゥダリ #映画

2023/09/07 人に恵まれている(感想)
ひょんなことから1日だけ帰る家が無くなったので、ダメ元でご近所の先輩に電話したら結構な夜遅くなのに「ちょうど掃除したから全然良いよ!」と迎え入れてくれた。お高い美容液もケチらずに「どんどん使って」と言いながら、その美容液のプレゼンまでしてくれた。面白くて優しい先輩に出会えて幸せ。

2023/09/08 雨(感想)
大雨の中で外に出ると、服も髪もカバンの中もびしゃびしゃになる。学生時代は教科書がふやけて、ドライヤーでよく乾かしていた。けど雨は何だか嫌いになれなくて、水がトントンと傘を打つ音だったり、お昼時の薄暗さだったり、いつもとはちょっと違う日常を与えてくれることが少し楽しみだったりする。

2023/09/09 レンタルなんもしない人の"やっぱり"なんもしなかった話(本)
色々疲れた日に何も考えたくなくて、何となくレンタルさんの本を読んだ。同じような悩みを抱えた依頼者や、全然違う価値観の依頼者など、レンタルさんを通して人々の生活に触れることができて「皆頑張ってるよな」と少し楽になった。

個人的には親から虐待されて育った依頼者の話の後に、レンタルさんが「相手の気持ちに立つことは良しとされているけど、想像を絶する経験を持つ人の場合は一切の感情を放棄した方が正解のこともある」という考え、心にグサリときた。「かわいそう、辛かったね」という感情は当事者にとっては逆に面倒臭いこともあって、そういう時に「何もしない」というレンタルさんの存在が大きいんだろうな。
#レンタルなんもしない人の""やっぱり""なんもしなかった話 #読了

2023/09/10 ワールドクラスルーム(展覧会)
教科でアート作品を分類化した展覧会はすごく新鮮で、特に杉本博司さんの『観念の形』や片山真紀さんの『P4M4』など数式やカラーコードに基づいた「算数」に目を惹かれた。元々は混沌としていた事象から人々が法則性を導き出してきたことに対する尊さかも。
#ワールドクラスルーム展 #森美術館

2023/09/11 ミサンガ(感想)
ミサンガは学生時代の青春の象徴で、切れると願いが叶うおまじないだった。恋とか学とか部活とか。たまにミサンガをつけている大人を見つけると、青春時代の追憶か、お子さんからプレゼントで頂いたのか、つけるに至ったバックグラウンドが気になる。いずれにせよ素敵な人であることには変わりない。

2023/09/12 小林多喜二(感想)
明治時代に特別高等警察によって拷問・虐殺された小説家・小林多喜二。日本にも秘密警察のような組織が存在し、政治批判を行う人物に対して拷問という残虐な行為をした事実を初めて知って衝撃だった。自由とは言えないまでも、個人の意見を発信しやすい現実が本当に恵まれているんだなと再確認した。

2023/09/13 レヴェナント(映画)
大自然の中で生きる人々の知恵と強さを見ると、現代に生きる私たちがその強さと引き換えに手に入れたものは何かを考えさせられる。雪国の物語だったこともあり、ゴールデンカムイが好きな人間からすれば、原作の描写を実写で見ることができて、テンションが上がった。
坂本龍一さんの音楽きっかけで視聴したけど、途中から映画の内容に夢中だった。とっても良い意味で音楽が映画の内容を引き立てていた。自然音に少し人の手を加えたと何かの雑誌で言っていたけどまさしくその通りで、自然の美しさの中に人間の営みを感じた。
#レヴェナント  #映画

2023/09/14 旅行の準備(感想)
旅行へ行く場所を考えるときはすごく楽しいのに、いざ交通機関や宿を決めたり、準備したりなど具体的な行為を伴った瞬間に本当に面倒くさくなる。だいたい前日の夜まで準備しないし、急いでやっちゃうから何かしら忘れてしまう。きっとその面倒臭さがあるからこそ現地に行ったらより楽しいんだろうな。

2023/09/15 美味しいご飯(感想)
食べたいものは多いのに、最近胃のキャパがなくなってきたような気がする。学生時代に比べて食べる量は明らかに減っているはずなのに、お腹がちょっとふっくらしているような気がする。運動量の違いだとは思うけど、食べたいものをたくさん食べれて、体型のことを考えなくても良かった学生時代は貴重。

2023/09/16 最高の福岡の過ごし方(感想)
私的最高の福岡の過ごし方。朝ごはんに柔らかいうどん(資さん、ウエスト、牧のうどん推奨)を食べ、お昼ご飯にラーメン(兼虎のつけ麺が本当に美味しい。全員に食べてほしい。)、夜ご飯に海鮮系のお店かもつ鍋でお酒を嗜む。お土産は明太子と通りもん。ご飯だけで最高。胃袋がいくらあっても足りん。

2023/09/17 馴染み知らずの物語(新書)
滝沢カレンさんが名作から着想を得て短編の物語を描いた作品。知っている作品は新しい切り口から楽しめるのはもちろん、知らない作品は逆に原作を知りたくなる。馴染んでいなくてもめちゃくちゃ面白い。何も考えたくない夜に軽い気持ちで読むことができる素敵な物語。
#馴染み知らずの物語 #読了

2023/09/18 プラダを着た悪魔(映画)
ずっと見たい見たいと思っていた名作が遂にアマプラへ!!変化って本当に怖くて、変わらない方が楽なんだけど、新しい環境に飛び込む勇気が自分を変えてくれるんだなと学んだ。自分の意志を持って行動した主人公も上司もめちゃくちゃカッコ良くて純粋に尊敬できる。
#プラダを着た悪魔  #映画

2023/09/19 課金(感想)
Xが課金制になるかもと聞いて、陰陽道の陰に生きる私は「同じ種族の人間を見つけて匿名性のあるコミュニティで程よく楽しみたい反面、それにお金をかけるのは絶対に嫌」という厄介な気性を持っているので、居場所がなくなるなあと思った。伝説の青の鳥に乗って「インスタX計画」でも始めるか。

2023/09/20 とつくにとうか(漫画)
『とつくにとうか』という漫画を読んで「とつくに」が「外国」という意味であることを初めて知った。「と」が外、「つ」が助詞、「くに」が国で「外の国」らしい。すごい。内容も通詞という江戸時代の通訳・森山栄之助さんの人生に沿ったお話で面白かった。通詞という仕事も初知りで超勉強になった。

2023/09/21 キャリー使い(感想)
我、実家ライフを満喫中の身ではあるが、帰省時にキャリーを膝でコントロールしていたため、膝に大きな青痰ができ申した。青痰のじんわりした切り傷とも異なる鈍い痛み、意外と嫌いじゃない。キャリー使いになるための道のりはまだまだ遠いが、第一関門「痛み」に耐える修行は確実に進んでいる。

2023/09/22 ウーバーイーツ(感想)
Uberはある程度お店もあってマンションもたくさんある繁華街でよく見かけるけども、何もない場所ほど意外と宅配はありがたかったりする。我が実家、かなりの田舎にあり、徒歩20分以内にコンビニすらないので当然の如くUber圏外である。夜に家に何もないけどお腹が空いた時はちょっと困る。

2023/09/23 実話を基にした作品(感想)
終末のワルキューレや金カムなど、実在した人物や実際の地域文化に基づいた作品が面白くて勉強になるからとても好き。最近『文豪ストレイドッグス』のアニメを履修し始めてズブズブと沼に引きずり込まれそう。文豪たちの作品を踏まえた異能力が魅力的で、作者様やスタッフ様の知識量に圧倒される。

2023/09/24 自炊代行業者(感想)
自炊代行業者という、紙書籍をPDFの電子データ化にする会社があることを先日初めて知った。ある程度の本が電子で配信されるようになった今でも、紙でしか販売されてない本だとそこそこ需要はあると思う。けど著作権的な問題で違法かどうか裁判したこともあるらしい。まだまだ無知だ。

2023/09/25 電子と紙の宿命(感想)
紙で持っていた書籍を電子で読もうと思ったら一番読みたかったページがなかった。まさか紙限定ページだった。本もDVDのように特典版や電子限定おまけページとか付加価値をもたらすことで複数の形態で購入できるようにしているのかもしれないけど、それを、、早く言って、、欲しかった、、、。。

2023/09/26 強く生きる(感想)
毎日強く生きている。電車で本を開いて数ページで寝落ちしても、時計の電池が切れていても、リップの「ん〜まっ」をやりすぎて上唇がガサガサになっても、害虫が家に大量発生して駆除に10万円費やしたとしても、週5で働いてご飯を作って、健康的な生活を送れているだけでも幸せだ。偉いぞ私。

2023/09/27 ミュシャ展(展覧会)
行きたい行きたいと思っていたミュシャ展へ。色合いやレイアウト、1本1本の線が繊細で美しく、ずっと手元に置いておきたい魅力がある。幼少期にモルダウをピアノで弾いたことがあり、ミュシャがチェコ出身ということを初めて知って、グッと距離が縮まった気がする。
#ミュシャ展 #ひろしま美術館

2023/09/28 ミュシャの転換期(感想)
ミュシャが有名になった契機は、舞台女優のサラがポスターの依頼をしに行ったときに、いつもを描いていた画家がたまたま不在で、たまたまそこで働いていたミュシャがポスターを描いて、それがめちゃくちゃ評判になったかららしい。人生何が好機が分からないし、いつ来てもいいように準備しとかねば。

2023/09/29 隣の席の人(感想)
新幹線で隣に座っていた外国の素敵夫婦、絵葉書に日記のようなものを書き、お家から持ってきたであろう可愛い人形を席に座らせて写真を撮っていた。見ているだけで、童話の中に入ったようにゆったりとした時間を味わっていると、不意にその夫婦が551の紙袋を取り出した。そこからの記憶は曖昧である。

2023/09/30 アンナチュラル(ドラマ)
米津玄師さんのlemonって正直""ヴェッ”を面白半分に友達と言い合うイメージしかなかったけど、アンナチュラルを見て180度捉え方が変わった。法医学を通して残酷な人の死と向き合い、それでも受け入れなければならないことが痛いほど伝わってきた。曲の力ってすごい。
アンナチュラルで松重豊さんの「私たちはたまたま生きている」というセリフが一番心に残った。
#アンナチュラル  #ドラマ

【9月感想の感想】

迷走!めいそう!!MEISOU!!!!
はい。書きたいことがあっちへ行ったりこっちへ行ったり、読み返してみて8月以上に迷走しています。

面白くて読みやすい文章を書けるようになりたいと思って、色々模索してみたのですが、なかなか上手くいかず、、結局一貫性のないまま9月が終わってしまいました。

けれど悪いことばかりじゃなかったです。9月。
なんとなく自分の好きなものが見えてきました。

多分、ワタシ、ニンゲンスキダ。

日常生活の人々の観察はもちろん、時代に名を残したいわゆる偉人と呼ばれる人のエピソードが意外と好きだなと改めて気づきました。
多くの人々が残してきたものをなんとかして伝えられると良いのですが。

反省は多々あるものの、少しだけ新しいことに気づけた9月でした。

【10月の目標】

10月の目標は「その文章で自分が何を言いたいのか考える」ことです。
毎日画面と睨めっこしながら140文字を一生懸命考えているのですが、あれもこれも書きたい!と思うことが多すぎて、やや散漫になっている気がします。

10月は一度初心に戻って、その文章で自分が何を一番伝えたいか考えていこうと思います。
もちろん面白くて魅力的な文章も書けるよう、引き続き頑張っていきます。
10月、欲張って頑張っていきます。

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。

***
余談ですが、「坂本龍一さんの人生に思いを馳せることにしました」という投稿を始めました。
坂本龍一さんの人生について自分の気持ちをつらつら書いています。
不定期更新にはなりますが、こちらもぜひお時間あれば読んでほしいです。


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