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大人の矯正。経産婦だけど大口開けて笑いたい

一昨年、はじめて子供を産みました。
長い陣痛の後、ようやく生まれた我が子。
これで任務達成だ‥‥とベッドに倒れこみました。しかし、休んだのもつかの間。数時間後に始まった母子同室で、私は驚愕しました。

""お母さんって忙しすぎる!!!""

出産=辛かった妊娠期間のゴールだと思ったら大間違い。むしろ、これが始まりでした。

まるで、産院での母子同室はスポーツ選手の強化合宿のよう。一分たりとも自分の時間は無く、退院すると育児だけでなく家事もこなさねばなりません。

え?いつトイレ行くの?
いつ一日が終わって、次の日が始まったの?

話には聞いていたけれど、まさかここまで自分の時間が無いとは。上の子が新生児の時、時間の無さに驚愕したのを覚えています。
そして、年子で二人目を出産し、さらに慌ただしい生活を送っている間に、いつの間にか30代へ突入していました。

乾かす時間もないので、髪はボサボサ。
ホルモンバランスの変化で肌もボロボロ。
久々に近くで鏡をみたら、産毛どころではないガチの髭が生えている!!ひぃ~~!!


子供を産んでから美容なんてそっちのけ。もはや、おじさんなのかおばさんなのか分からない‥‥。
そんな子育て中のみなさん!(一緒にするな)
どうも、えだまめです!

今日は、おじさんおばさんの私が、産後何を思ったか約100万円をかけて歯科矯正を始めた話を書きたい思います。


歯並びが良かった幼少期。忍び寄る親知らずの影‥‥

思えば昔から歯並びは悪い方ではありませんでした。むしろ、小学生から矯正をはじめた姉に比べると綺麗な方。歯医者に行っても、「矯正はしなくて良さそうだね~」と言われていました。

それが、社会人になって数年経ったある日。歯ブラシをしようと、何の気なしに鏡で自分の歯を見たとき、あれ?と思いました。
下の前歯が少しガタついていたのです。
いえ、良く見ると少しではありません。前歯の2本が半分ほど重なっている‥‥‥。

今まで歯並びを気にしたことがなかった私は、鏡で自分の歯をよく見る、などという習慣はありませんでした。
いつからこんなに重なっていたのか‥‥。
結構目立つではないか‥‥!
元々の歯並びが良かった分、ショックでした。

それから色々と調べるうち、ガタつきの原因は親知らずであるとわかり、急いで歯医者へ行きました。
そこで撮ったレントゲンには、下の歯を左右から押している大きな親知らずの存在が。それはまるで、子供のこめかみをグリグリする大きなゲンコツさながら。苛立たしい程に、真横からガッチリと下の歯ちゃん達を押さえつけていました。

その後間もなくして上の歯、下の歯共に4本の親知らずを抜きましたが、時すでに遅し。
いつの間にかガタつきは増し、加えて元々受け口気味だったのもさらに悪化しており、鏡を見るたびに憂鬱になる日々。
私は思いました。

なぜ親知らずを抜けと誰も教えてくれなかったんだ!!(号泣)

えーん。だって歯医者に行っても、「虫歯は無いから別に抜かなくてもいいよ」って言われてきたもん!
親知らずは抜く人もいるし、抜かない人もいるって聞いたことあるもん!

当時は、美容と言えば歯並びよりも全身脱毛全盛期。私も時間とお金をかけて脱毛に通う日々でしたが、そんなことをしている場合じゃなかった‥‥。
毛は剃るなり隠すなりでなんとかなるけど、歯はどうしたって隠せません。

毛を抜く前に親知らず抜いとけ!!って誰か教えといてよ~~!(泣)


矯正を思い立った、姉のひとこと

さっさと親知らずを抜いておくんだった‥‥と、後悔しても時は戻りません。そして、一度崩れた歯並びも治りません。

しかし、当時はお金もないし、今さら矯正をしようなどという発想はありませんでした。
そして、そんなこんなしている内に、結婚して第一子を妊娠しました。もう恋愛をするわけでもなし、私よりも子供が主役の人生に切り替わり、自分の容姿なんてどうでも良くなった頃。たまたま実家に帰っていた姉が、私の口元を見てこう言ったのです。

「あれ、あんた歯並びやばいね。」

一瞬にして、全身の毛穴からどっと汗が出たような気がしました。
そうだよね。私歯並びやばいよね。
忘れかけていた歯並びへのコンプレックスがむくむくと沸き上がり、表面張力でギリギリ保っていたラインから一気に溢れだしました。
そのとき、はじめて思いました。
ーそうだ、矯正しよう!‥‥かな。

思えば3年間、なりふり構わず育児だけに専念してきました。化粧もせず、服も買わず、あれだけ大好きだった美容やファッションを楽しむ余裕などまるで無い日々。
ーこのままでいいのか私?
例えば、子育てが落ち着き50代になったころ。自分のガタついた歯並びを見て、本当に後悔しないのか?
そう。子供はいつか大人になる。私の人生は、ずっと子供が主役なわけではないはず。金はかかるが、むしろ矯正するなら早い方がコスパが良いではないか!

‥‥と、言うことで。
あれやこれやと自問自答を繰り返し、さんざんYouTubeやネット検索で治療法やメリットとデメリットを調べあげ、下の子の授乳期が終わるのを待ってから、ようやく矯正をしようと決意したのです。
経験上、美容関連の治療については調べてしまったら最後。高額だったとしても、やりたい!と思ってしまうことは分かっていました。
ただ、3年間溜まった鬱憤のせいか、調べる手を止めることは出来なかった‥‥!

矯正をはじめて2ヶ月の今、思うこと

ということで、おっかなびっくり始めた矯正ですが、2ヶ月経った今、既にめちゃくちゃ歯並びが良くなっています。

なんなら、一番気になっていた下の前歯は矯正器具を着けて1ヶ月で綺麗にガタつきが無くなり、重なっていた部分も即効解消。引くくらい早く結果が出ています。
もちろん、人によりますので私の場合はですが。

しかし、税金も含めた全ての治療費、90万円弱に関しては未だに罪悪感があります。子供が小さく、まだまだお金がかかるのに、たかが私の歯に90万って‥‥
親としてどうなんだ?というモヤモヤは、残念ながらなかなか拭えません。

育休手当てとなけなしの貯金で、なんとか賄える金額ではありますが、そもそも美容に使う筈ではないお金です。モヤモヤを払拭するには、とにかく頑張って働くしかありません。
幸い、私は来年の4月に育休から仕事へ復帰する予定。なので、まあ良いように言うと、"復帰したくねぇ~"というところから、"頑張って稼ぐぞ!!"という意気込みに変わったので、働く意欲は以前よりかなり増した様に思います。

"子供がいるから"で諦めても良いこと無い

産後、一番思いきった決断。
私の場合、それが矯正だったと思います。
正直言うと、高額な審美治療を行うことでの罪悪感はやっぱりあります。しかし、反対に"子供がいるから"、という理由で矯正を諦めてしまった場合、後々溜まったものが、他でもない子供へ向いてしまうのではないかとも思うのです。

これは、矯正に限ったことではありません。
"自分のやりたいことが、子供がいるからできなかった"。というよりも、"自分がやりたいことは、なんとかして自分でやる"。こちらの方がシンプルで後腐れなく、健康でいられるような気がします。

世のママ達は、フルで働いて、家事や育児、はたまた介護なんかもこなしている方が増えていますよね。
スーパーマンのように戦う女性たちはカッコいい!‥‥ですが、戦ってばかりでちゃんと笑ったのっていつだっけ?という方も多いのではないでしょうか。

私もそのひとり。0才と2才の年子兄弟を育てるのは、生半可ではありません。でも、矯正が終わる頃には、子供たちも少し成長し、また別のステージへと進んでいるはず。
数年後、綺麗な歯並びで大きく口を開けて笑っている‥‥そんな日々を楽しみにしながら、今は引き続き、戦う日々を過ごしていこうと思います。

皆さんも、どうか自分を後回しにし過ぎないよう、ご自愛くださいね。


<おしらせ>
子育て関連の雑談をポッドキャストでお話ししております。矯正の病院選びや治療の詳細などの話も語っておりますので、気になる方は是非お聞きくださいね。


お読み頂き、ありがとうございました!







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