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持たざる者が億万長者になるまでにやったこと【#創作大賞2024】
億万長者は誰でもなれる。
実際にわたしの総資産は約15年で1億円に到達した。
15年前までただの貧困女子だったのに。
親や配偶者がお金持ちでなくても、自分にお金を稼ぐ能力がなくても、全く問題なかった。
持たざる者が億万長者を目指すなら、ごちゃごちゃ動き回る必要はない。それよりも「居座ること」が必要だった。
億万長者の4つのタイプ
億万長者には、大きくわけて4つのタイプがある。
タイプ1:生まれながらの億万長者=親から財産を受け継いだ人
タイプ2:出会いが生んだ億万長者=配偶者から財産を受け継いだ人
タイプ3:高スキルが生んだ億万長者=スキルによって財産を築いた人
タイプ4:持たざる者から突然変異した億万長者
タイプ1:生まれながらの億万長者
生まれながらの億万長者になるために必要なのは「運」だ。
強靭な運を持たずして、世間で話題の「親ガチャ」に勝つことはできない。
ただお金持ちの元に生まれればいいわけじゃないのも「親ガチャ」のハードルが高い理由だ。すでに富を持ち、なおかつその富を自分に分け与える子煩悩な親を選んで生まれる必要がある。
これは、努力ではどうにもならない。
スピリチュアル的ななにかが必要になるのかもしれないが、少なくともわたしはその手の話に疎く、タイプ1の億万長者になる術が思いつかない。
タイプ2:出会いが生んだ億万長者
出会いが生んだ億万長者になるために必要なのは「コミュ力」だ。
親とは違い、配偶者はスピリチュアル的な力の存在がなくても出会いを作ること自体はできる。
しかし、今度は相手に自分を好きになってもらう必要がある。これは単なるコミュ力だけでなく、異性にモテる「モテ力」も必要になってくる。
この手の力が爆発的に上手い人は世の中に結構いるが、残念ながら陰キャのわたしの場合、なかなかにむずかしい。
タイプ3:高スキルが生んだ億万長者
高スキルが生んだ億万長者になるために必要なのは「地頭力」だ。
親や配偶者などの他人に寄生するこれまでの億万長者と大きく違うのは、自らのスキルでお金を作る点にある。
サラリーマンとして高年収な職業につくのでも、自分で事業を起こし起業するのでもかまわない。
ひとことに「地頭力」と言ってもそのスキルは千差万別で、発想力がモノを言う人もいるし、課題解決力がずば抜けている人もいるだろう。
自分が他者に比べて秀でている力を認識し、その力を使って富を築く方法を考えるのだ。他人まかせでない分、自分次第でどうにでもなるし、なにしろやっていておもしろい。
ちょっとした副業ならぜんぜん難しくはないので誰でもやってみる価値はあるが、とはいえ、それだけで億万長者になろうとすると、それはなかなかにむずかしい。
タイプ4:持たざる者から突然変異した億万長者
ここまで読んで、「ああ、やっぱり、億万長者になるのはムリだ」と思ったあなた。
あなたは、おそらくわたしと同じタイプ4の「持たざる者」だ。
運もコミュ力も地頭力も持ってない、フツーの人。
でも「持たざる者」には「持たざる者」なりの億万長者のなり方があることに、わたしは気がついてしまった。
実は億万長者の少なくとも1/4は、持たざる者であることをご存じだろうか。
億万長者の少なくとも1/4は持たざる者
ダイヤモンド・ザイの調査によると、億万長者になった人のうち過半数が年収1,000万円に満たないフツーの人だという。
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なんと、500万円未満の人が32%もいるというから驚きだ。
実際に億万長者になったわたしももちろん、年収は1000万円以下なので、このデータを疑う余地はない。
さらに億万長者の職業を見てみると、会社経営者を見事に抑えて、会社員がいちばん多い。
![](https://assets.st-note.com/img/1718344614327-SbZJyXQ9Xf.png)
割合としては約1/4が会社員だと言うから、億万長者は特別に恵まれた環境でなくてもなることができるとわかるだろう。
わたしは、約15年前、韓国から帰ってきたばかりの貧困女子だった。
転職活動をして、とりあえず普通の会社員に滑り込んだが、あたりまえに、運もコミュ力も地頭力もない、ただの「持たざる者」。
でも、その後に資産運用をはじめて、約15年で億万長者になった。
億万長者になってわかったことは、とてもシンプルだ。
持たざる者が本気で億万長者を目指すなら、あっちゃこっちゃ迷ってばかりじゃダメなのだ。なんだかすごそうな億万長者の方のお話を聞いたところで、参考になるわけがない。そんな才能ないのだから。
であればだ。
むしろ動かないメリットを最大化することに、大きな価値がある。
なにがあっても環境に動じない「居座り力」こそが、持たざる者を億万長者に押し上げてくれるのだ。
持たざる者が億万長者を目指すために重要なこと
居座り力とは、どんな環境であっても心を乱さず、その場に居座り続ける力のこと。
居座り力=どんな環境であっても心を乱さず、その場に居座り続ける力
大きな変化が伴う新しい時代に何を言うのかと思われるかもしれない。でも、変化を受け入れていくためにも「居座り力」は必要だ。
特に億万長者を目指すなら、以下の2つの「居座り力」に注目したい。
1:収益源を絶やさないために「会社に居座る力」
2:投資機会を絶やさないために「市場に居座る力」
「流れる水は腐らない」ということわざをご存じだろうか。
絶えず動いていれば何かしらの進歩があり、前に進むことができるという意味の言葉だ。
ただ、誤解してはいけない。混沌としたこの時代、ひとりでうろちょろと歩いたところで本当に前に進むことができるのか?最悪の場合、後退する可能性だって、ぜんぜんある。
どうせ流れる水になるなら、会社や市場のような大きな流れに居座りながらゆるゆると流れに身をまかせつつ、同時により楽しい道を探すほうが、全くもって合理的だ。
会社に居座る力
年収が低いからと言って、転職を繰り返す人がいる。
転職は計画的に行えばとてもメリットが大きいが、なるべく早く億万長者になりたい人にとっては最善の策ではない可能性がある。
厚生労働省の「令和2年雇用動向調査結果」によると、転職によって年収が上がったのは34.9%のみで、逆に年収が下がった35.9%より少ない。
現実的に考えて、転職すると年収は上がるというのは幻想だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718345970067-is5qi8Uxbv.png?width=800)
転職活動にかかる期間は平均3か月~6か月程度なので、その間は無収入になることを考えると、年収が下がる転職は「早く億万長者になる」という目標とは相反するものになる。
ここで実際に同じ会社に15年務める人と3年に1回転職をする人の資産の増え方の違いを見てみよう。
転職によって年収が上がる場合と下がる場合の割合は大体同じため、仮に年収は変わらないとする。
すると、15年後には1,000万円程度も差が開いてしまうのだ。
【同じ会社に15年務める人】
15年後の運用資産額:41,447,035円
運用利回り:10%
毎月の積立金額:10万円(月給30万円の1/3)
積立期間:15年
![](https://assets.st-note.com/img/1718346085215-lpky9f9oYz.png?width=800)
【3年に1回転職をする人】
15年後の運用資産額:31,795,011円
運用利回り:10%
毎月の積立金額:10万円(月給30万円の1/3)
積立期間:13年(転職期間5回分の中断期間合計:2年)
![](https://assets.st-note.com/img/1718346176402-cBS4m5WxVv.png?width=800)
実際にわたしは15年以上同じ会社で働いているが、そのおかげで資産運用に回すお金を計画的に確保できている。
「会社に居座る力」は、収益源を絶やさないという意味でとても重要だ。
でも、ただ会社に長く居座るのは、かんたんなことではない。社内政治とは一定の距離を置き、ストレスにならない居場所を確保し、モチベーションをそこそこに維持する。
嫌いな人や嫌いな仕事を作らないためのコツは、比較対象となる好きな人や好きな仕事も作りすぎないことが重要になる。
会社に居座る力(収益源を絶やさない)
∟ストレス維持(嫌いな人・モノを作らない)→低下させすぎない
∟モチベーション維持(好きな人・モノを作らない)→上昇させすぎない
おすすめなのは、企業に居座りながらそこそこに企業を楽しむ「静かな退職」からもう一段階足を踏み入れた「ささやく退職」である。
静かな退職
=転職や退職をするつもりはないものの、仕事に対して意欲や熱意を持たず、必要最低限の業務にしか携わらない状態のこと
ささやく退職
=転職や退職をするつもりはないものの、仕事に対して意欲や熱意はそこそこに、楽しめる範囲の業務にしか携わらない状態のこと
わたしはささやく退職状態を保ちながら、約15年同じ会社に居座っている。
市場に居座る力
なるべく早く億万長者を目指すなら、常に自分の資産を市場にさらしておく必要がある。
お金は金庫の中に入れておくだけでは増えない。
市場にどっぷりと漬かったお金は、時にすべてなくなってしまう可能性もあるが、逆に勝手に増えてくれることもある。
投入する市場さえ間違えなければ、あとは暴落を怖がらないスルースキルが必要だ。
例えば、ここ数十年右肩上がりで成長している米国株投資信託のS&P500は、2024年05月末現在のトータルリターン(1年)が+41.37%と絶好調だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718346610455-arUx1m5Yik.png?width=800)
また、証券会社の自動積立やNISA口座の積立投資枠を使うなどして、市場に居座ることをしくみ化することも重要な取り組みのひとつになる。
市場に居座る力(投資機会を絶やさない)
∟ストレス維持(分散とスルースキルの徹底)→低下させすぎない
∟モチベーション維持(しくみ化・自動化する)→上昇させすぎない
おわりに
持たざる者が億万長者を目指すために必要なこと、それは間違いなく「居座る力」だ。
運やコミュ力、地頭力に比べたら、意識改革だけでどうとでもなる。
特に「億万長者になる」というシンプルな目標の場合は、以下の2つだけを意識すればOKだ。
1:収益源を絶やさないために「会社に居座る力」
2:投資機会を絶やさないために「市場に居座る力」
実際にわたしは、15年前は何も持たないただの貧困女子だった。
そこから15年間、同じ会社で働き、そこそこに趣味を充実させたり、不動産投資をしたりしながら、市場にお金をしっかりさらし、資産を育ててきた。
そして、2023年12月に総資産が1億円に達した。
持たざる者が億万長者を目指すなら、まずは「居座る」ことからはじめよう。
持たざる者から、持っている者へ。
あなたのチャンスは今だ。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
今この記事を読んでくださっているあなたが、自らの手でお金の悩みを解決し、好きなことが自由にできる環境を作れるよう、心から願っています。
2024年6月吉日
元貧困女子→億り人になったOL投資家「枝豆」より
だれかの明日の行動を変えたり、不安が減ったり、元気になるエッセイが書けるよう、日々精進しております。いただいたサポートは、活動費に使わせていただきます<(_ _)>