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オルカンの中身が変わる!銘柄入れ替えのポイントを要チェック

現代人は、とにかく忙しい。

だから、洗濯機であれ、掃除機であれ、コーヒーマシンであれ、「全自動」が人気だ。

もちろん、投資も例外ではない。

NISAの全自動化に最適な投資信託と言えば、オルカン(eMAXISSlim全世界株式 オールカントリー)だ。


NISAの全自動化にオルカンが最適な理由


オルカンは、とにかく手間がかからない。

投資家は「オルカン」という名の入れ物を購入するだけ。購入後は、プロの投資家が勝手に中身を入れ替えてくれる。

まさに全自動だ。

全自動銘柄は他にもいくつかあるけれど、「米国株式だけ」とか「日本株だけ」とか「高配当株だけ」とかの条件が、意外とややこしい。複雑になればなるほど、投資初心者は購入を迷ってしまう。

その点、オルカンは、シンプルだ。

世界全体にまるっと投資。地球が滅亡しない限りは、継続するだけで資産は少しずつ増えていく。

「投資初心者なら、とりあえず『オルカン』を買っておけば間違いない。」

そう言われて、なんとなく積み立てている人も多いと思うけど、手間をかけずに投資をするなら、それも正解だとわたしは思う。

2024年5月の銘柄入れ替えの概要


オルカンの銘柄入れ替えは、年に4回。

今月末に3カ月ぶりの銘柄入れ替えが行われる。

※正確には、オルカンの連動指数「MSCI ACWI指数」の銘柄入れ替えが5月31日の取引終了後に実施される。

MSCIが発表した内容によると、今回の銘柄入れ替えで121企業が除外され、42企業が追加されることが発表済み。

これは、比較的大きな入れ替えだ。

国別の追加数と削除数、そして全体割合からの変化率を見てみると、以下のとおり。

引用:MSCI発表資料

0.1%以上割合が減っているのは、中国、日本、アメリカ、シンガポール、イギリス、タイ。

逆に0.1%以上割合が増えているのは、インドだけ。

今回の銘柄入れ替えの目的は、「インドの割合を多くするため」と言っても過言ではない。

2024年5月の銘柄入れ替えのポイント


インドは爆発的な人口増加により、GDP成長率が増加し、エネルギー需要が増えている。

大都市でさえ停電は日常茶飯事だというから、より大きな経済的成長を目指すなら、滞りなく電力が供給されるようインフラの整備が必要だ。

今回オルカンに追加されたインド企業13社を見てみると、やっぱりインフラやエネルギー関連企業が目立つ。

【インドの追加企業】
BOSCH:モビリティソリューション
CANARA BANK:金融
INDUS TOWERS:通信インフラ
JINDAL STAINLESS:ステンレス鋼会社
JSW ENERGY:エネルギー
MANKIND PHARMA:製薬
NHPC:エネルギー
PB FINTECH:フィンテックとインフラ
PHOENIX MILLS:不動産
SOLAR INDUSTRIES INDIA:エネルギー
SUNDARAM FINANCE:金融
THERMAX:産業用インフラ
TORRENT POWER:エネルギー

日本や米国の追加企業には、エネルギーやインフラの企業はない。

【日本の追加企業】
アシックス:スポーツ用品

【米国の追加企業】
CRH (US) :セメント建材
EMCOR GROUP :電力設備建設
MICROSTRATEGY:ソフトウエア
PURE STORAGE:ストレージソリューション

ちなみに、もともとオルカンに含まれている企業のセクターバランスを国別に比較してみると、こんな感じ。

引用:iシェアーズ MSCI ACWI ETF

インドのインフラは危機的な状況にも関わらず、言うほどエネルギーや公共事業の割合が多くない。

となると、まだまだインドはこれから発展していく可能性があるとも考えられる。

***

今回のリバランスでは、全体割合が大きかった中国、アメリカ、日本が減り、その分、力が分散するようになった。

これからも「オルカン」の包容力を維持するためには、インドがちゃんと成長してくれないと、なかなか厳しい。

もっというと、インドのインフラ整備に世界の投資家の運命がかかっている。

がんばれ、インド!

キーマンは、キミだ。



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