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価値と価値観②
日本一の過疎の村。(人口が日本一少ない自治体)奈良県の野迫川村。(のせがわむら)

この村に年間を通して急増している観光スポットがある。「雲海」が容易に見れる絶景。
雲海と言えば兵庫県にある「竹田城跡」。国史跡にも指定される歴史跡で「天空の城」「日本のマチュピチュ」と言われるくらい有名な観光スポットがある。

しかしながら、この竹田城跡の雲海は、時期が秋月に限定されるという事と、気候(温度や湿度」など、一定の条件が揃わないと見られない可能性があるということ。単に登山を楽しむことであれば問題無いのだろうが、目的が登山だけなら他にも立派な登山コースが日本にはある。

野迫川村の雲海は、もちろん秋月などにも多くみられるが、基本的には一年を通して容易に見られる確立が高いというのである。特に季節の変わり目など、湿度が高く放射冷却が強い時期(6月上旬〜7月上旬、9月下旬〜11月下旬)あたりは、とても確立が高く幻想的な雲海がしっかり見れるということだそうです。

この野瀬川村の雲海。今ではPCやスマホで世界中から容易に検索できるので、海外からの観光者が急増しているとか。当然ながら過疎化の進んでいる「村」であることから、それ相応のホテルやレストランがあるわけではない。雲海を見るといっても大半が路上駐車であり、車でいかねばならない辺鄙な場所ばかりだ。それでも需要に呼応するかのように、民宿や食堂などが地元の人々でなんとか運営している。雲海が目的であっても万が一見れなかったとしても、周辺の高野山には、弘法大師空海が開祖である金剛峯寺という日本仏教の聖地がある。今年のゴールデンウイークは、円安ということもあり海外渡航者が多かったようだ。

つまりディズニーランドやUSJなどエンターテインメント性の高いアトラクションがあるテーマパークばかりではなく、お花畑もあるし、雲海もある。それぞれを楽しむ要因は「価値」と「価値観」によって左右されるのである。ましてやコロナ制限があった事で、普段の散歩さえままならない行動制限が解除されたということで、一気に開放された気分を味わいたいことが容易に理解できる。しかしながら、世界中のインフレ圧力は単にコロナ関連だけでなく、ウクライナ問題のロシアの資源供給にも要因があることから、当面は資源不足が続く可能性が高く、しっかりとした「価値」と「価値観」を見極める消費行動があるということだ。それに加え、光熱費の高騰含め物価高が続くと、「価値」と「価値観」の薄い商品に関しては、厳格的な消費制限が生じることは容易に想像できることだ。

人の消費行動とは面白いもので、例えば「省エネ」で生じた「利益」は、得した気分を味わうものであろうが、財布にしまうことをしないのである。得した利益は「余分」なモノとして、自分にとって価値の高い消費機会の際に投じるのである。つまり、制限されたモノは、その反動によって「価値」と「価値観」に投資(消費)してしまうのである。

よって、大手企業の決算発表がラッシュされている内容を見ると、過去最高益とか最高売上とかが目立つ一方で、減収減益など廃業に追い込まれた企業が明暗を二分しているのである。
これは「価値」と「価値観」に対しての訴求方法や売り方、つまりマーケティング戦略に左右された商品戦略といっても過言ではない。

全ての産業で明暗を分けていること、またこれらをSNSやインターネットを通じて容易に需要者に目に付く「動線」を行っている商品開発や改善、改革といっても良いだろうか。住宅産業も同じである。新築需要に見られる「注文住宅」と「建売住宅」。中古市場における「リフォーム」と「リノベーション」。「空き家」と「移住」問題等、アプローチの仕方を時代や時流に変化させることによって、増収増益に繋がる鉱脈を掘り当てることができるのである。

全ての消費者に販売することは不可能であることから、自社にとっての有益なお客様、価値と価値観を見出せるお客様にしっかりと訴求し、顧客になってもらって、リピーターとしして、ファンになってもらって、アンバサダー的なカスタマーになってもらえるよう育てていかなければならないのである。そこまで見えているかどうかが、未来の明暗を分けることに繋がるであろう。つまり、勝手に「浮上」した心理ではなく、「昇華」させるという育成が大事なのである。

「カルピス」の復活劇を。「龍角散」の復活劇を、ぜひ学んでもらいたい。

誰かが言った事があった。職人とは、施工計画をする工事の職人「営業」という「職人」。設計という職人、これが専門的インテリジェンスの語源である。

犬を飼っていない時期が、もう6年近くも続いている。私の人生では初めてかもしれない。くらい犬好きなのは良いが、人間と寿命が大きく異なるので、楽しい思い出も多いが、命を看取ることも比例しておとずれるのである。犬たちのために家を建てたと言っても過言ではない、南側の日当たりの一番良い場所が彼らの部屋だ。広い庭は薬剤を一切使わない手入れで、昆虫たちと共に共存している。そして、私は花が大好きなのである。花の手入れをする時は、犬達にわざと邪魔にされるけどね。。。。今では懐かしい思い出です。

私の大事な価値と価値観である。