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アジアのシリコンバレーでオフライン生活を経験したの巻

先週、香港に行ったついでに深圳へ行きました。
「アジアのシリコンバレー」と呼ばれたそのまちがどんな風に発展しているのかを直に感じてみたかったからです。

ネットでも情報をいくつか確認し、「地球の歩き方」は深圳の情報もあるし、現地でのネット環境確保のために香港・中国で使用可能と書かれたsimも買って行きました。
中国語はほとんどわからないのですが、わずかに知っている「你好」「謝謝」と数字、いざとなればgoogle翻訳で初めての土地だけど何とかなると思っていました。しかし、その考えは甘かったことに国境を超えてから気づいたのです。

香港の滞在先から羅湖(Lo wo)まで地下鉄で。そこから歩いて国境を超え、いつもの手続きよりも少し違う感覚で入った中国、深圳市。
国境を超えてから、スマホを確認すると「圏外」。
はじめは場所が悪かったかな?と思って屋外に出てみると、僅かに電波が入るけどまたすぐ圏外。周りの人は何の問題もなさそうにスマホを使っている。

もしかして、ネット使えないかも……
それでも、せっかくここまで来たからと地下鉄に乗ってあちこちを回りましたが3つの壁に阻まれ、とても非効率でした。

① 地理の壁
まず、地図。
地球の歩き方に掲載されている地図は大まかなものだったので、今いる地点の細かい地理がつかみにくかった。
香港でも、行きたい所を地図で確認して地図アプリで現在地と照らし合わせながらの移動だったのにそれができない。

今回は観光地を巡る、というよりもシリコンバレーと言われる所以となっている場所を巡りたかったので情報は「地球の歩き方」よりも行ったことのある人の情報が頼り。なのに「いつでも見れるから」と住所のメモもしていなかったことに反省。
僅かな記憶を頼りに最寄り駅に移動するも、結局どのビルを目指せばいいのかわからないうちに夕方に。諦めて帰る時に駅の地図で見つけて脱力することもありました。

僅かな頼りは地下鉄の駅構内や通りにある、地図だけでした。
ただし、お店や飲食スポットがわからないので行き当たりばったりで行動するしかなかったです。

② 言葉の壁。
暑いので、何か冷たいものが飲みたいなと思って見つけた、台湾発の「Hey Tea(喜茶)」へ。ここはスタッフがみなさん若くて、壁のメニューに英語が併記されているから大丈夫だろうと思ったのですが。
英語で話しかけた途端。スタッフさんの表情が曇り、全く英語が分からない様子。

こういう時はいつもなら、翻訳アプリで言いたいことを中国語に翻訳して見せれば何とかなるけどわたしのスマホはオフライン状態で全く使えない。
お互いに何とかしたいけど、困った状況の中。お店のスタッフさんが自分のスマホで翻訳アプリを使ってくれ、何とかオーダー。

様子を見ていると、Hey Teaはオンラインで注文・決済をしてお店で受け取ることもできる模様。
日本ではまだやっていないシステムだなぁと思いながら、見ていたのですが。
よく見ると、オンライン注文と通常のレジでの注文が混在し、たくさんのスタッフがフル回転でドリンクを作っているけど、追い付いていない!!
注文も一苦労でしたが、1杯のドリンクを飲むまでに30分以上待つことに。

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トータル小1時間かけて、飲めた1杯は格別でした(笑)

③ 情報の壁
出発前から「地球の歩き方」には十分な情報が書かれていないのはわかっていたのですが「現地で、その時関心を持つ情報をネットで調べながら行こう」と思っていたので、ネットの繋がらない環境だと情報がリアルタイムで調べられない。そのため、うろ覚えの情報で行動することになりました。
「確か、あそこに行くための最寄り駅は○○だったなぁ」といった具合なので一か八か。確かめたくても、どこに何があるのかを調べる術が無い状態で困りました。

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深圳最古の商店街、老街。東京だと渋谷、大阪だと心斎橋のような雰囲気。

この数年で急激にネットワークに簡単にアクセスできる環境が整っていたことで、いかにその状況に頼っていたのかを実感しました。
周りの人たちがスマホを使いこなしている中、カメラくらいしか使い物にならず。いと心細しき心持ちで、香港に再入国した時はホッとしました。

もう少し中国語がわかれば良かったなぁとも思いましたし、もう少し紙で情報を持っておいた方が良かった。
近未来なまちを今度はもっと満喫できるようになっていたいと思う、下ごしらえの大切さも感じた深圳巡りでした。

構成の都合でココに書かなかった、深センのひとコマをアメブロに呟いてます。

良かったら、こちらも覗いてみてください。https://ameblo.jp/wlb-yumo/entry-12506147293.html

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