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とりあえず経済学部ってありでは?我が子に読ませたい経済学テキストリストも添えて。

 しばらくは、家庭を持つなんてこと考えてないし、そんな余裕ないと思うけれど、息子や娘ができて大学に行きたいと言ったら、地方で良いから国立の経済学部で経済学を学ぶことをオススメするな。もちろん、やりたいことがその時点で明確ならそちらを考慮するが。特にないとか、何が良いとか訊かれたら、経済学やってみたらと言うかな。別にかじった程度だが、いくらかそちらの文献読んでその面白さや意味を感じた。宇沢弘文さんの本を「読んでみな、飛ぶぞ!」と渡すのが早いかな。
 あと統計学もしっかりやると騙されない(バイアス対策)から伊藤公一郎『データ分析の力』みたいな本も渡したい。そのくらいには経済学やってよかった、というより知ってよかったと思ってるんだな自分はという発見だなこれは。経済学の基礎概念は、社会を切る上で中々の切れ味を発揮する(なんだか神取ミクロみたいな感じやな)。自らが、「どんな社会を生きているか」を見定める上で非常に役に立つ学問であると思う。そしてそれは、一見複雑な現実にピントを合わせてくれるものであるし、それでこそ、思考を一段階上の次元に押し上げることができる。いわゆる「思考のフレームワーク」ってやつだ。体系的な知識とも言える。基本概念をしっかりと理解するだけで、これだけ色々な社会現象、メカニズムが整理されるのかと感動してもらいたい。
 そしてなにより、事実をしっかりと理解し、「自らの意見(立ち位置)」を理解する。これが今も昔も求められている力だと思う。
 ぜひ、将来の我が子にはどうせ「とりあえず」ならば「数学もできる文系として」経済学の世界を楽しんでもらいたいと思う。
 

 巻末付録的に、我が子(高校生~大学生をイメージ)にオススメしたい本をいくつか適当に挙げたい。順番は、単に思い付いた順。

・鎌田雄一郎『16歳からのゲーム理論』ダイヤモンド社(早くて高校1年生くらいかな)
・宇沢弘文『自動車の社会的費用』、『社会的共通資本』共に岩波新書(この2冊は大学1年生~)
・伊藤公一郎『データ分析の力』光文社新書(高校3年~大学1年生~)
・坂井豊貴『ミクロ経済学入門の入門』岩波新書(高校生~)
これの次は→・安藤至大『ミクロ経済学の第一歩』有斐閣が良さそう(高校生のうちにここまで読めたら十分、あくまでとりあえず経済学部いってみようかな?感を醸し出す我が子を想定しているが)。
・伊藤元重『ビジネスエコノミクス』(新版)日経BP社(高校生~)、これが面白いと思って、勢い余って経済学部に入ったら、入学とともに→
・神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社を買ってパラパラ読むなり、読み始めると良さそう。といいながらちょっと待った。
・安田・尾山『経済学で出る数学』日本評論社は経済学部に入ったらまず取り組んでくれると、きっと役に立つ。ちなみに数学センスの皆無な私は半分ほど取り組んで挫折した。
・大竹文雄『行動経済学の使い方』岩波新書(高校生~)行動経済学は、まずこれを読んで欲しい。どんな入門書よりオススメしたい。

 あと、できれば、グローバルな経済史も抑えて欲しいので、まぁそんな熱心にやる子じゃないと少ししんどいかもしれないが、まぁそれなりの国立経済学部に行くレベルなら

・小野塚知二『経済史』有斐閣(これは、大学入って就活やゼミの始まる前、2年生くらいまでに読んでおくと経済学部生として一皮剥けそう。私は読んだけど一皮も剥けず、現在無職で再就職活動中だが…)

 とりあえずこんなものかな。何かあればコメント下さい。

 あ、一応私の専門的に学んだ環境経済学の本を1冊も挙げないわけにはいかないな。
 うーんと考えますが、宮本憲一『環境経済学』(新版)岩波書店かなー(いや、これはやり過ぎだ。でも、環境経済学やりたいといったら是非オススメしたいテキストだ。なので、大学3年までに読むと良いな。)

いーじょうっ!(厚切りジェイソン風)


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