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DMOで働く人へのおすすめ記事

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DMOで働く人にとって参考になる記事をまとめています。
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記事一覧

地方観光地が注目すべきベビーシッターサービス〜パワーカップルを狙った新需要を取り込め〜

地方観光地が注目すべきベビーシッターサービス〜パワーカップルを狙った新需要を取り込め〜

地方のまあまあな観光地にいっても日本では、シッター派遣とかのサービスが全くないんですね。ちょうど今度とある日本有数の温泉街がある近くにある「目的地になるレストラン」の調査に行くのですが、友人ファミリーが子供を預けていこうかと思ったら、なんと全くそういうサービスがなかったのです。全くもってナンセンス。観光振興とか言いながら爺さん婆さん市場しかみてないのー?! と驚くばかりです。

これは地方にとって

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長門湯本のまち再生【1】〜歴史ある長門湯本の変革はどう始まり、進んでいるのか〜

長門湯本のまち再生【1】〜歴史ある長門湯本の変革はどう始まり、進んでいるのか〜

5年ほどに長門湯本のまち再生についてお声がかかり、まちづくり会社設立時点での仕掛け、事業計画などについてAIAでサポートさせてもらいました。まち全体を見据えたビジョン、地域外からの投資、河川利用、地元事業者たちによる行政資産にしていた温泉の民営化など多様なハードルがあるプロジェクトです。

会社立ち上げと主力事業のシミュレーションがうちが関わっていたところなので、その結果については話は聞いていたも

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地域が一枚岩にはなれない理由

地域が一枚岩にはなれない理由

地域活性化分野においては、地域内の様々な主体を一元的に束ねる事業者団体が存在しないことを課題とし、様々な地域事業者団体が設立されることが多々存在する。それでは一元的になって何を目指すかと言えば、大抵は政府が配る予算を目的とする。それは地域の様々な主体が一体となっていることを要件にすることが多くあるからだ。近年ではDMOがその筆頭格である。

しかしながら、そもそもとして観光協会も、またDMOも地域

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月刊ウェッジ特集「補助金頼みDMOに要注意」

月刊ウェッジ特集「補助金頼みDMOに要注意」

さて、もう釣り広告で気づいた方、定期購読されている方、新幹線グリーン席などにお乗りの皆様は読まれたかもしれませんが、ウェッジの2月号の特集は「幻想の地方創生」というテーマになっています。まだお読みでない方はぜひ。

詳しくはウェッジのwebでも試し読みなど含めてございます。

さらに寄稿文がオンラインに転載されましたので、ぜひお読みくださいませ!

内容面では以下のようなところで、地方創生五カ年の

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DMO制度変更。DMO組織維持先行の安易な観光税活用はなぜ危険なのか〜国内問題と、米国における税活用トラブル〜

DMO制度変更。DMO組織維持先行の安易な観光税活用はなぜ危険なのか〜国内問題と、米国における税活用トラブル〜

観光庁はDMO制度を変更。リビングデッドのDMOは認定を取り消すようですが、これで改善するとは思えないので、問題の背景など含めて解説したいと思います。

DMOでなんで登録制度を厳格化したのかという背景には、各地をみていると活動停止しているところが多数あるからというのはよくわかります。なぜそんな組織が乱立したか、それは初期段階で「認定受けて補助金もらうため」というのが正直なところです。けど補助金も

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なぜ地方自治体は全国で同じことをやるのか〜皆で同じことをやると確実に失敗するメカニズム〜

なぜ地方自治体は全国で同じことをやるのか〜皆で同じことをやると確実に失敗するメカニズム〜

さて、今朝ちきりんさんが、非常に本質的な指摘をされていました。まぁほんとそうなんですよね、どこもかしこも同じことをやる怪奇現象のようなものがあるわけです。特に自治体は今はまさに「ワーケーション」推進であったり、「関係人口増加」といったようなことをどこもかしこもやるわけです。

もちろん先進的にワーケーションなんて言葉がない時代から、例えばリゾート地だけど、ちゃんとビジネスセンターがあって、ネットも

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【AIR】DMO事業の「財源確保」議論に感じる違和感

DMOの財源問題は制度設計された時から言われており、初期こそ財政支援をするものの自立していくという話が議論されながらも、結局のところはその多くが核となる事業を組み立てられていないません。成功事例とされる場合ですら未だ自主財源は乏しく、行政支援に依存しているところも多くあります。

昨今では経営実態を鑑みて、観光庁による実態確認に基づくDMOの認定取り消しなども行われていますが、合理的であると思いま

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