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自分を奮い立たせる大人の自由研究

年度末に向けて修羅場が続く。というか毎年度こんな感じだ。

なんで年度末になると慌ただしくなるんだろうなぁと考えてみたが、異動する人間には年度内にキリ良く終わる仕事しか振れなくなるので、年度を跨ぐ仕事については必然的に残留メンバーで仕事を回さなくてはいけなくなる。

タスク量ではなく年度を跨ぐかどうかで仕事を割り振るようになるんだから、そりゃあ大変になるのは当たり前だ。

異動する人間だって、最後の自分の仕事を仕上げるために追い込みをかけるわけで、結局所属の人間みんなが忙しい状態となる。

そこに異動してきた人の出迎えや、送別会の準備、さらには組織体制の変更なんかも重なる。通常運転の業務に加えて、これだけ負荷増の要因が重なればそりゃあ大変になるはずである。

結局諸悪の根源は人事異動じゃないかと思うのだが、マンネリとか癒着の怖さを知る身としては、これもまた人類の知恵だと思うことにしている。

そんな訳で慌ただしい毎日なのだが、仕事にあくせくするだけでは気が滅入る。大人たるもの、自分の機嫌は自分で取らねばなるまい。

先日、ポケモン好きな人と仕事関係で知り合った。最新作のスカーレット/バイオレットをかなりやりこんでいるらしい。

ポケモン最新作には対人戦があるのだが、そこでの対戦データを集めてAIによる分析をするため、現在データ収集の協力者を募集中だという。

私も仕事柄データ分析をやっているので大体察しはつく。データ分析というのは、サンプルデータの収集や解析しやすくするための前処理が一番大変で、ここで挫折する人間が非常に多い。

素晴らしい分析結果を出している人間は優れた分析能力もあるのかもしれないが、一番凄いのはデータ集めに対する執念や、「データが自然と集まってくる場・コミュニティ作り」の努力である。

私もポケモンプレイヤーなのでデータ収集に協力する旨を申し出て、早速対戦内容をいくつか送付した。

しかし、入力項目が結構ある。「このデータを書き出せば、選んだ技の履歴から対戦相手の選んだポケモンまで全部網羅できます」といった仕組みがあれば、一気に敷居が下がって協力者が増えるのだが。

早くデータを一定量集めて、分析フェーズに入りたいところだが、そこに至るまでには結構時間がかかりそうだなと思った。

おそらく、データ分析のフェーズに入ったらいろんな課題が出てくるだろう。予想されるのは大体この辺り。

・ただ単に傾向分析するだけでは刺激的な成果が得られない(データの取得項目を変える必要あり)
・データの中に解析に使えないものが含まれている(入力漏れや記載の揺らぎ、スペースなどの意図せぬ入力など)
・データの偏り(特定の人間の対戦データばかり取得できるなど)

この辺はある程度予想できるが、自分は新参者なのでしばらくは「郷に入れば郷に従え」の精神で大人しくしつつ、徐々に馴染んでゆきたいと思う。

新しいコミュニティに入る際には、最初は出しゃばらず、徐々に持ち味を発揮するのが大事だ。(日本人特有かもしれないが)

遊びは一捻りすれば何倍も楽しくなる。身の回りの結婚している人間を見ても思うのだが、自分達の世代(30代前後)は「大人になってから友達を作ること」に積極的な人が多いように思う。

子育て終わりや定年後にやることがなくなった親世代を見てきているからか、老後の楽しみの種を今から撒いておこうという意識がみられる。

こういう公私にメリハリをつける動きって、意外と仕事にも好影響及ぼすんだよなぁ。

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