見出し画像

映画“82年生まれ、キム・ジヨン”

コロナで自粛に入った頃から、家で見始めた韓国ドラマ。

「トッケビ」のコンユが出る映画が上映されると知ったときから楽しみにしていました。
それが「82年生まれ、キム・ジヨン」

実は、原作の本も読みたいと思っていながら逃していた作品ですが、映画でようやく見ることができました。


内容はさておき(ネタバレしないようにします)、

見終わった後の私は今、「自分はどうしたいのか」という、そもそもの問題に立ち戻って、自分を客観的に見ようとしています。


この映画は、韓国の文化であるとはいえども日本の状況とも非常によく似ていると思う。
結婚、出産と女性の人生。
家庭や子供がいながらどう仕事をしていくのか。

私は子供が3歳の時に離婚し、シングルマザーになったので、フルタイムで働くことを余儀なくされました。

でも、結婚していた時には仕事をしたいと言ってもいい顔はされなかった。
保守的な夫だったから余計にそうだったと思う。

その状況から脱してシングルマザーになったからこそまた社会復帰して、(まあそれでいろいろあってまた社会とは距離を置くことにはなったのですが・・・)一生懸命仕事ができて幸せだったなと思ったりします。

仕事と育児がセットになっていたことについては、
正直体力的にしんどかったことは否めないけれども、
でも家で家事育児をしているだけの生活よりは良かったかな。


そんな今までの子育てと仕事と自分との関わり合いなんかを振り返ったりしました。

今は事実婚の状態だけど、以前結婚していた時とはパートナーシップのあり方が全然違う。
何も強制されることのない今の方が暮らしやすいし、働くかどうかも私が決めればいい。
子供も大きくなってきて自分のことはある程度自分でできる。

じゃあ、今の私はどうしたいのだろうか?

この映画の状況とは違うし、
同じだったとしても私のしたいやり方は私にしか分からない。


子供のいる女性全員に当てはまることかは分からないが、
女性が自分の生き方を貫くことの難しさは、
子供やパートナー、家族の変化に合わせて適応していかないといけないからではないかと思います。

映画の中でも言っていたけど、出産をすると人生が変わる。

もちろん、産んでみたらどれだけ素晴らしい経験をさせてもらえたかがわかる。

でも産む前は、どう変わるかも分からない自分の人生に不安を感じるのは普通だと思う。

仕事を休まないといけない。
会社によってはいい顔をされないかもしれない。
新しい人に仕事を引き継がないといけないとか戻ってきた時に自分の居場所はあるのかとか、子供がいながら元のように復帰できるのかとか。

そういう不安を全部受け止めた上で、
自分の人生をある意味自分軸から他人軸にシフトしてしまって、
また戻れる希望を抱きながら、

女性はそれを何度もやって変化しながら生きていくしかないのです。


実際子供と生活するのが当たり前になると、
次は自分軸にどうやって戻せばいいか分からなくなってくる。

私は今その過渡期かもしれません。

小さい子を抱えて・・・という時期はもう過ぎた。

だから私の中にできたスペースで、マイペースにできるような何かを今求めているんだと思います。

お洋服はもちろん作りたい。

だけど、何か違う風が私の中に吹き始めているのがわかる。

それを感じてこの映画を見に行こうと思ったのかもしれません。






 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?