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新しい価値を作っているクラブ・イメージランキング 1位は川崎フロンターレ。

Jリーグサポーターはクラブの提供価値(ブランド)について、どのように感じているか、そのイメージをJ1クラブのブランドイメージについてアンケート調査で明らかにした。今回はランキング形式で紹介する。

自分が応援しているクラブは新しい価値を作っていくクラブに感じる。

ランキングを紹介する前に明らかになったのは「自分が応援しているクラブは新しい価値を作っていくクラブに感じる」ということ。クラブと日常的に情報接点があると、その取り組みに新しさを感じる。だから、一般的に外の目でみたクラブのイメージとの間にギャップが生じてしまう。自分たちが思っているほど、自分たちの好きなクラブは「新しい価値を作っていくクラブ」と思われているわけではないのだ。

名古屋グランパスサポーターのみによる回答。

名古屋グランパスサポーター以外による回答。
「新しい価値を作っていくクラブに感じる」回答者は名古屋グランパスサポーターの50.0%に比べて7.0%と、かなり少ない。

横浜F・マリノスサポーターのみによる回答。

横浜F・マリノスサポーター以外による回答。
こちらも「新しい価値を作っていくクラブに感じる」回答者は51.0%から12.7%に。

そこで、今回は、自クラブのサポーターによる回答を除外して集計することとした。各クラブの集計数字の回答者数が異なるのはそのため。

新しい価値を作っているクラブ・イメージランキング
1位は川崎フロンターレ。

最も新しい価値を作っていくクラブとサポーターが感じているの1位は川崎フロンターレ。斬新なホームタウン施策で実績を積み上げ、チケット完売が続出。サッカーでも攻撃的なスタイルからリーグ初優勝を成し遂げた。
ついで2位はヴィッセル神戸。世界を意識したビジョンの提示と、楽天マネーの流入によるヴィジョンに沿った大物外国籍選手や監督の補強等が新しいイメージ作りにつながっている。
3位にはV・ファーレン長崎が入った。高田社長がチームの顔となり、ジャパネットたかたの販売ノウハウも取り入れた新しい取り組みが評価されている。
4位はコンサドーレ札幌。東南アジア諸国の代表選手獲得の先駆者。また、野々村社長による企業PRも効果的であると考えられる。大物監督起用で、残留争いの常連から上位を狙う順位にランクアップ。
5位は横浜F・マリノス。シティ・フットボール・グループ(CFG)のメソッドをJリーグに持ち込む壮大な実験中だ。
大物外国籍選手の獲得ではサガン鳥栖、名古屋グランパスも挑戦的な仕事をしているがランクは高くはない。サポーターは「大物外国籍選手の獲得=新しい価値を作っていく」とは感じていないようだ。

古い価値を守っていくクラブ・イメージランキング
1位は鹿島アントラーズ。

Jリーグ随一の名門クラブと呼ばれる鹿島アントラーズが1位。実際には、Jリーグの中ではマーケティング活動の先駆者であり、「アントラーズスポーツクリニック」の開設や「アントラーズホームタウンDMO」の設立等、Jリーグ関係者の間では最も新しい価値を作っていくクラブとして名前が上がりそうなクラブだ。だが、サポーターにはそれが伝わっておらず、企業広報活動の難しさが現れた結果となっている。
2位の浦和レッズ3位のジュビロ磐田は、共に「新しい価値を作っていくクラブ・イメージランキング」でも下位になっており、ブランドイメージの低下が進んでいる可能性や発信方法の見直しが必要とされている可能性がある。伝統を守っているという面もあるが、挑戦姿勢をサポーターに示していく必要があるのではないか。(10月17日表現修正)

以下は集計結果。J1各クラブのイメージを見ていただきたい。

J1各クラブは新しい価値を作っていくクラブに感じますか?古い価値を守っていくクラブに感じますか?(イメージがない場合は3でお答えください)

このnoteを公開後にツイッターでいただいた重要な視点を1つ紹介します。

今回のアンケート調査では「価値」の定義を提示せず、回答者の持つイメージのままに回答していただきました。Jリーグの現在地を再認識できるツイートでした。ありがとうございました。

次回は、サポーターのブランドイメージに関するアンケート調査結果です。引き続きお楽しみください。









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