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ECサイトブラッシュアップセミナー「第7回 事例紹介・成果報告会」

ご挨拶

本記事にアクセス頂きありがとうございます。
このnoteでは、三重県の県産品を販売される方々に向けて、インターネット通販(EC)による販売活動の成功に必要な考え方やスキルを発信しております。

このアカウントについて

このnoteアカウントは、三重県雇用経済部 県産品振興課『県産品ECサイト等ブラッシュアップ支援事業』にて運用されています。
三重県内の県産品を扱う事業者の皆様が、今後効果的にインターネットを活用した販売活動を進めるうえで役に立つ情報を発信していきます。
全7回の「ECサイトブラッシュアップセミナー」の第7回目は、事例紹介として株式会社佛英堂・野呂英旦様にご講演いただいた内容についてご説明させていただきます。

株式会社佛英堂様は三重県松阪市にある宗教用具(主に仏教用具)販売の会社です。リアル店舗に加えて2003年よりECサイトにも取り組んでおります。現在では実店舗とECの両輪経営で、それぞれで培ったノウハウを相互活用しながら展開をしています。自社サイトに加え、Yahoo!ショッピング、Amazon、楽天の3つのモールでも店舗を構えています。
佛英堂様のこれまでのECサイトでの取り組みの中で、今回は「小規模組織の効率的なECサイト成長戦略」として、小規模事業者が取り組むべき効果的な戦略についてお話いただきました。ECサイトを運営していく上で野呂様が効果を実感した取り組みは次の5つです。

①レビュー対策

高評価のレビューは売上に直結します。年数を重ねるほどにレビューは資産となります。そこで、積極的にレビューを集めるために次のような取り組みをしました。
・しっかりとお願い
  商品を送った際に同梱するハガキやフォローメールでレビューをお願い
・クーポン特典を付与
・レビュー依頼とクーポン付与を自動化
  売上件数が増えてくるほど上記2点をする労力が増えていきます。
  これらの作業を自動化できるツールなどを利用して省力化を心がけ
  ましょう。
・返信はしない

②商品写真・商品説明の改善

ECサイトでは、商品写真・商品説明部が購入の決め手となります。しかし特に商品点数が多い場合など、こだわりすぎると膨大な時間を費やすことになってしまいます。そこで佛英堂様は下記のようなフローで商品写真・商品説明を改善していきます。
 1. 必要最低限の情報で多くの商品を登録
     →これで売れる商品は今後伸びていく商品です。
 2. 分析で売れ行きの良い商品を見つける
 3. その商品の商品写真・商品説明を改善

     →売れない商品には労力を費やさない
 4. 様子を見て更に改善を繰り返す

③商品価値を追求

ECも結局のところ実店舗と同じで、商品開発や品揃え、付加価値での差別化が最も重要です。実際に佛英堂様で売上アップにつながった取り組みをご紹介します。
 1. 納品日数を短くした
 2. 他社がやっていないギフトサービスを充実
 3. 高額商品への品質保証
 4. 顧客対応の改善・均質化
 5. オーダーフォームの改善・簡易化

同業他社のレビューを読み込んで、良い事例を真似してみることも良いと思います。小手先のテクニックに頼るのではなく、顧客満足度を高めるような取り組みをしましょう。

④適切なプラットフォーム選び

ECサイトを運営していく上で、自社サイトだけではなかなか売上は伸びません。モールはとても集客力があり売上もあがりやすいので、モールでの出店はぜひ検討してください。その際のポイントは次になります。
 1. マイナーなモールは避ける
 2. 5年に1度プラットフォームを見直す
 3. 初めから複数のモールに手を出すのではなく、まず1つ始めてみる
 4. シェア率の高いプラットフォームを選ぶ

運営効率を考えて適切はプラットフォームを選択してください。

⑤バックヤードの整備

 1. 実店舗との在庫連動
  売り越しを防ぐための在庫管理はとても重要です。
  在庫管理システムを導入し、更に実店舗のレジと連動させました。
  またピッキング作業の効率化にも取り組みました。
 2. 効率の良い導線設計
  作業効率をアップさせることで、最大出荷件数を増やし繁忙期の売上
  増加につなげました。
 3. 梱包資材の改善
 4. 必要機材の拡充

   撮影機材等、商品ページの品質向上の為に導入しました。
 5. 運送会社との交渉
 6. 従業員満足度の向上

小規模事業者はリソースが限られています。その中で結果を出す為には、取り組み内容に優先順位をつけることがとても重要です。
ECの売上は アクセス数×購入率×客単価 で決まります。この3つを「どう効率的に伸ばすか」を強く意識しましょう。今、ご自分が取り組んでいる内容がこの3つのうちのどれを伸ばすためにしているのかを意識しましょう。その中で取り組み内容を細分化し、効果が高く持続時間の長い取り組みを優先的に実施していってください。

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