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「幸せについて」 谷川俊太郎

この本は、大学の図書館でぶらぶら本を眺めているときに目に留まった本です。

教科書で一度はその作品を習ったことがある、谷川俊太郎さんが書いた、幸せについての詩をまとめた本でした。

私も数カ月前まで、幸せについて深く考えている時期がありました。

幸せとはなんなのか、みんなに共通の幸せはあるか、みんなを幸せにできるのか、など、幸せに関するいろんな問いについて自問自答していました。

私は結局、幸せの答えを見つけることはできず、諦めることにしました。

人によってさまざま。それに尽きると思ったからです。


この本を読んで、確かにそうだなと思うことがたくさんありました。

また、普段あまり詩を読むほうではないので、その言葉の奥深さを感じるのが、読んでいて楽しかったです。


幸せは人それぞれで、その人がこれまでどう生きてきたかによって決まるんだろう。

一瞬の大きな幸せより、長く続く安定した幸せのほうがきっと本当の幸せというもので、でもそれに気付くのはそれがなくなったときなんだろう。

そもそも、生きていることこそが幸せなことで、それにまず感謝すべきなんだろう。


今の私は、生きていること自体が幸せだとか、今幸せだとか、そんなことを言える心をもってはいないけれど、きっと今の状況や心も、自然に移ろっていくんだろうと思います。

幸せの意味を考えることなく、心からそれが湧き上がってくるのを感じられる日を待ちたいと思います。

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