見出し画像

老婆       詩

失った愛はどこへ落っことしたんだろう?母から吸いとった乳はもうでない。老婆に出る乳あらず骨まで取ろうってゆうのか?
何て残酷な娘は寵愛を忘れないままなんだ。
スキなんだ。母が恋しくて側に居る事が幸せであった。
寝たままの表情がない母からもう、うんと大事にされたんだ。
私が精気を吸いとったのかも知れない。彼女の喜怒哀楽はどこに落っことしてしまったんだろう?
目は開いている。あくびばかりで眠そうだ。ゆっくり休んでいいよ。
私はもう乳はいらない。
その代わり牛乳を飲むから大丈夫。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?