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エッセイ♯10「分からないからこそ、進みながら探し続ける」
高校生になってカラオケが好きになった。学校帰りに友達とよく行くようになり、ハマり始めた。
大学生になってからは、趣味でボイストレーニングに通い、一人カラオケにも行くようになる。
社会人の今でも、一人カラオケに行くことはずっと続いていた。
最初は、カラオケ店に一人で行くことが恥ずかしかった。「誰かに見られていないかな…」と辺りを見回しながら入っていた。
週1回ペースでカラオケ店に行くようになると、スタッフさんの顔も自然と覚えてしまい「多分、私の顔も覚えられているんだろうな…」と思った。
でも、何度も通ううちに、歌うことがより好きになり、いつの間にか周りの視線のことなど忘れていた。
気づけば、一人カラオケ歴は10年以上。歌いたい時に好きなだけ歌えるので、気が楽なところが好き。
新しいジャンルの曲に挑戦したり、分析採点をしてみたり、サビだけ何度も歌ったり。
ふらふらと色んな曲を歌っていると、なんとなく「歌っていて心地いいな~」「楽に歌えるな~」という曲に出会えることがある。
歌い続けていると、今日の自分の調子がわかることも。歌うことをとおして、自分を見つめ直すことができる。
これは、仕事を選ぶ時にも似ている。
正社員でも、フリーランスでも、アルバイトでも、さまざまな働き方を経験すると「自分にはこれが合うな~」「これは合わないな~」というのが見えてくる。
どんな仕事が自分に合うのか、どんな曲が歌いやすいのか、そんな問いが浮かんだ時にこそ、進みながら探し続ける。
たまにお休みしながら、見えてくるまで、歩み続けたい。
音声でも楽しみたい方へ✨(stand.fm)
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