【みちらん20】♬ヨーチョーノショーケイ？　とはウインナーの道⁇ ～箱根旧街道石畳～

箱根湯本から芦ノ湖元箱根に抜ける道は、箱根新道（自動車専用）、国道1号（箱根駅伝のルート）、旧国道と3本ある中で、旧国道沿いに付かず離れず続く道が箱根旧街道の石畳です。

♬昼猶闇き　杉の並木　羊腸の小徑は　苔滑らか

箱根の山は天下の険から始まる「箱根八里」の一節がふと頭をよぎります。執筆にあたり、ネットで歌詞を調べてみたら、唸ってしまいました。

中学校の頃だったか、教わるがままに意味も分からず声を張り上げ歌っていたヨーチョーノショーケイ。漢字変換してまさかの展開。そういうことだったのか！　なるほど地図を見て納得。

箱根八里はウインナーの道？
羊腸と言えば、羊の腸を使うのがウインナー。これが豚だとフランクフルト、牛だとボロニアなんだとか。どれも都市の名前なのが面白いですね。因みにソーセージは腸詰の総称。
なので、どうして小径は羊腸なのかといえば、やっぱり道幅が関係しているのでしょうか。豚腸や牛腸だと、小径という言うには太すぎたのかもしれません。

整備されたとはいえ、勾配のきつさ、石畳のゴツゴツ、滑りやすさ（＝苔滑らか）は歩くには三重苦といってもよく、昔の旅人の苦労がしのばれます。

甘酒茶屋での神崎与五郎の詫び証文をはじめ、往来の物語には事欠かない箱根旧街道。幹線道路としての役目は終えましたが、歴史的価値の高い古道として、今もなお多くの人から親しまれています。

芦ノ湖畔の恩賜箱根公園駐車場の脇に、箱根八里の歌碑が建っています。

神奈川県箱根町
距離:6km　畑宿～元箱根
[星の数]　★★（遠回りしてでも訪れる価値のある、道歩きが好きな人向けのみち）

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