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1987年、夏

私が生まれたのは80年代半ば。
物心ついたら90年代に突入していたし、青春時代は00年代。
私にとって80年代、バブル、そういうものはリアルタイムで存在していない。
だから80年代についての知識は、人やメディアから見聞きして得たものでしかない。

なのに、なぜなのだろう。
その年代の音楽を聴くと猛烈に胸が締めつけられたり、心が躍ったり、とてもエモーショナルになる。
そんな、80年代の空気を感じられる音楽を、そして私は普段洋楽ばかり聴いているのだが、あえて邦楽だけ、いくつか好きな曲を紹介したいと思います。


①松任谷由実
「真珠のピアス」(1982)

人生で初めて行ったライブコンサートがユーミン。
親がユーミン好きで、80年代90年代のユーミンのアルバムは全部家に揃ってたんじゃないかな。
私のポップスの原点はユーミンだと思う。(ロックの原点はまた別にある)
実際、9~10歳頃になるまでほぼユーミンしか聴いたことなかったし、幼い頃この世に女性歌手はユーミンしかいないのだと思ってた。笑
1982年て、世界で初めてソニーがCDプレーヤーを発売した年らしいです。
世の中がやれ松田聖子や郷ひろみや、その他演歌やフォークで盛り上がっていた中、この「真珠のピアス」が収録されたアルバム「PEARL PIERCE」が出たわけですが…
それらの時代背景踏まえて聴くと、あまりにも先進的かつ、アーバンでオシャレで、ちょっと信じられない。
曲の構成が歌謡曲じゃないんですよね。
1番のサビ終わったらいきなり長いギターソロ。
アルバム全体的に、シティポップの夜明け前的な、まだバブルに突入する前の日本の、ギラギラしきっていない、それでいてキラキラした雰囲気を感じる。


②松任谷由実
「結婚ルーレット」(1983)

PEARL PIERCEの翌年発表されたアルバム「VOYAGER」より。
よりシティポップさが確立された曲で、イントロ、アウトロはtotoやEarth, Wind & Fireを彷彿とさせる、グルーヴィーなサウンド。
なんならAメロBメロサビより、イントロが1番好き。笑


③YELLOW MAGIC ORCESTRA
「以心電信」(1983)

これも、世の中が歌謡曲と演歌で溢れていたであろう時代に、一体何がどうなっちゃったのというくらい先進的なサウンド。
YMOも生で観たことありますよ。
生RYDEEN聴きました。(RYDEENは1980年発売!)
家にレコードがあって、母はお腹に私がいた時からかけていたと…だから私はエレクトロが好きになったんだな。


④岡田有希子
「Sweet Planet」(1985)

アルバム「十月の人魚」より。
小室哲哉が初めて女性歌手に楽曲提供したのがこの曲、というのはあまり知られていない。(しかも編曲は松任谷正隆!)
この翌年に渡辺美里の「My Revolution」が発売されたのだ。
私は小室哲哉が大好き(YMOももちろん、テクノ、ダンスミュージックが大好き)なのだが、90年代のTKブームサウンドとは違った、それでいて小室節の効いたこの曲はもっと評価されるべき、といつも思っている。
80年代の小室サウンド。
もちろんTM NETWORKも良いですよねー!


⑤岡村靖幸
「Super Girl」(1988)

アルバム「DATE」より。
マイケルジャクソンやプリンスのような、80年代を象徴する"セクシー"なスタイルを踏襲したアーティスト、岡村靖幸。

それまでも世界にはセクシーな男性スターっていたんだけど、ミックジャガー然り、イギーポップ然り、デヴィッドボウイ然り、皆ロックンロールスターなのね。
しかしマイケルジャクソンは、R&Bやファンクのグルーブを感じさせるポップスであり、プリンスもまた、R&Bやファンクのグルーブを感じさせるロックで(もちろんロックンロールもルーツはブラックミュージックなので、全くの別物というわけでは無いのだが)、一線を画した。

で、日本においてこのような音楽性とセクシーなスター性まで踏襲したアーティストが岡村靖幸なんだと思う。
デビュー当時は和製プリンス、との呼び名もあったらしい。(私は和製ジョージマイケル、とも感じる)
音楽性やスター性に加えて、なんとも詩的な雰囲気というか…"オリコンチャート王道曲"には無いセンス。
そして好き嫌い分かれる、めちゃくちゃクセのある歌い方である。笑
これが万人向けアイドル歌手との違いではないだろうか。

というかマイケルジャクソンもプリンスも、ジョージマイケルも全員亡くなっているんだよなぁ…

⑥SING LIKE TALKING
「Hold On」(1992)

アルバム「Humanity」より。
80年代に発表された曲ではないが、80年代の風を感じる…(と同時に90年代サウンドへの移行期でもあり、それがまた良い)
このバンドこそ、なぜサザンやTUBEと肩を並べていないのか不思議でならない…
こんなに夏を感じる歌声は無いよ~!
挙げた曲に限らず、このアルバムがあまりにも先進的で、今年のアルバムだと言われても信じてしまいそう。


そもそも、この日記を書くに至った理由は、久しぶりにYouTubeでコカコーラCM曲を聴いて触発されたから。
SING LIKE TALKINGのボーカル、佐藤竹善が歌う「I feel Coke」…これぞ至高だと思う。
(冒頭でも述べたけど、私はこのCMをリアルタイムで見ていたわけではないのだが。笑)

まぁまぁ、これだけでもとりあえずYouTubeで検索して聴いてみて欲しい!
「1987 I feel coke 」(タイトル回収)


と、ざっと紹介してみた。
あまり邦楽に詳しくないので、上記を見て「コレが好きならコレもいいよ!」とオススメがあれば教えて欲しいくらいです。

洋楽に関していえば私は好みの根底にロックそしてエレクトロミュージックがあり、それらをベースにしたあらゆるポップス全般から、ブルース・クリスチャンミュージックまで聴く。


まぁジャンルなんか飛び越えて、ただただ音楽の旅をすることが好きなのです…!

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