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#23:日々の選択とパートナーシップ

こんにちは。前回は様々な時代背景にありながらも、若い世代の方々が自分で決めて進んでいってもらいたい想いを書き留めました。今回は、パートナーとの関係性を築く上での決断の重要性について考えてみたいと思います。


私が今の年齢になってこそ、改めて「自分で決めること」を重要だと思う気持ちは、幾度となく壁にぶつかった経験を振り返ってきたからです。その時の決断にいたる過程の経験も含めて、「決める」を意識して行動することは、その後の人生でもつまずいたときに、大いに役立ってくれるからです。

どんなに考え抜いて選択したとしても、またやんわり考えて選択したとしても、その壁に対処しようとする経験は、必ず自身の成長につながってくれます。

どう乗り越えるか、誰と乗り越えるか、誰に相談するか…いろいろな答えの出し方があると思います。
そのときに思い出してもらいたいことは、「我慢して耐えることではなく、その事象が自分にどんな気づきをもたらすのか?」という視点を忘れないことです。

重要な決断であればあるほど、決断するときに立ち止まって、一呼吸おいて、このことを思い出してもらいたいと願います。どんな道を選んだとしても正解、不正解はないと思います。自分にとって、何か理由があって選択しているから。そして、その道を誰でもない、自分が選んだという事実をしっかり認識しておいてほしいと思うのです。

決める内容の重さによっては手を抜くこともあるかもしれません。また、時には決断をするためにその課題から一旦離れて、冷静になることが必要になる場合もあります。どんな場合でも、緊張感と冷静さ(リラックス)のバランスを整えておくことが重要です。


パートナーとの日々を重ねていくことも、たくさんの「決断」を選択する場面が出てきます。日常のささいな場面を考えると、食べ物の好みや趣味など…。晩御飯のメニューや休日の過ごし方の場面でも、「決断」を重ねています。そして、パートナーとの関係では、価値観が大きな影響を持ちます。価値観のことも踏まえて選択する決断は、相手のことが好きという思いの量が自分の方が勝っていれば合わせることが苦にならないでしょう。また、価値観が合う相手をパートナーとすれば、決断が必要な場面で大きくトラブルになりづらいものです。

私たち夫婦の場合は、重たい問題を決めるときの子どもや家族に向ける考え方の価値観は合っているように思います。ですが、食べ物の好みや休日の過ごし方は全く合っていませんでした。私はインドア派で休日は友達と過ごしていました。一方、主人はサーファーだったので明けても暮れても海ばかり。食事の味付けは、私が甘い味付けが苦手なので、だし汁メインの味付け。なので、煮物は主人の口には合っていなかったと思うので、私の好みに寄せてくれてきたように思います。それもあってか、あまり意識していませんでしたが、私自身は食卓に煮物を出すことが少なく、お互いの両方の実家が近くだったこともあり、煮物はいただいて食卓に並べていました。これは、最近になって気づいたことでした。

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この気づきは、久しぶりに煮物を作ってみたところ次女は喜んで食してくれましたが、息子には「ごめん」と言われたことがきっかけでした。
次女は、基本的には甘辛等で主人の好みに似ているものの、煮物に関しては私の実家の味付けが好みらしい。このことで、当たり前といえばそうかもしれませんが、夫婦の歴史のうち献立の積み重ねで、お互いに好みの味を譲ったり尊重したりして良い塩梅に「家族の食の好み」として上手く馴染んでくれていたようでした。

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パートナーとの関係性で不可避な価値観については、お互い歩み寄りながら決めていくことでうまく重ねていくことができます。
パートナーを選ぶときには、仮にトラブルがあったと想定してその時パートナーが自分に寄り添ってくれるだろうか?といろいろ総合的に考えたと思います。
私の母は、私が結婚を考え始めた当時、「何かあったときにあなたの味方になってくれる?あなたにやさしい?ここ大事よ」とアドバイスしてくれたことをよく覚えています。私自身も娘たちには同じことを話しました。パートナーを選ぶことに対して、自分で考えて答えを出して、その答えに責任を持ってもらいたかったからです。
どんな選択をしたとしても、その道は自分で選んだということをしっかりと受け止めながら未来に歩んでもらいたいと願っているからです。

パートナーとの関係において、決断が必要な場面が必ず訪れます。そのときに備えて、自分自身の価値観を見つめ直し、相手とのコミュニケーションを大切にすることをより意識できたら良いなと思います。

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夫婦の歴史からも感じますが、日々の決断の積み重ねは、時間の経過とともに大きく膨らんでいくものだと感じます。皆さんが日々の生活の中で重ねている決断が、素敵な一歩となり、未来への広がりにつながっていきますように…。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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