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Photo by
kinaco_kuromitsu
ゆるっと余白
編み物をしていると、力加減の大切さをあらためて想う。良い加減は、糸のふんわりとした膨らみが生かされ、自然な凹凸が浮かび上がり、なんとも言えない美しい模様ができあがる。それは糸だけではない隙間にある余白との絶妙なバランス。どちらもが重要な役割を果たし、その調和は輝きを増す。
それから、完璧を求めると何度も解いて編み直したくなる。それは「できない」という意識を感情に刻むのか、重い現実を引き寄せてしまうよう。だから、妥協しながら進むことの大切さを学ぶ。進み続けることで技術は向上する。作品はやがて形になる。急ぎたくなる気持ちも、糸が持つ感触や編み上がる模様の美しさへと戻し、創る過程も醍醐味だったと再確認する。
編み物から得る気づき。それは様々な事柄と重なっていく。ゆるさとしっかり。そのバランスは人との関係でも重要で、お互いの個性を生かしながら、理想と妥協、自己表現と寛容、そして今を楽しむこと。
ああ、またゆるさを受け入れた午後。解放されたのか、溢れた笑顔。それは在りたい世界の要素を受け入れる瞬間。自分を許すと他者にも優しくなるのは、本当にいつも嬉しいご褒美。どちらも欠かせない大切な存在で、それは心の中に温かな光がまた灯るよう。
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