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チャンスは準備された心に降り立つ
私は26歳のときにNTTのコールセンターで働いていました。主な仕事内容は、固定電話の新設(新たに電話を引く)・休止・移転・付加サービスの申し込みなどの受付でした。今から15年以上前の話です。
第一声は「お電話ありがとうございます。○○センターの●●です」です。
デスクにはデスクトップPC1台と、同じ大画面モニターがあり、インカムをつけてお仕事をします。詳細は省きますが、ザ・コールセンターですね。
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この頃、インターネットがADSLから光回線に移行している真っ只中でした。私たちに課せられた他の大きなミッションは、
1 ADSL回線を光回線に切り替えていただく
2 電話回線新設希望の方に、光回線+ひかり電話をご提案
3 他社からの乗り換えのご提案・解約阻止
でした。私はイチ契約社員でしたが、研修はたくさんありました。商品知識・電話応対マナーなどですね。そういった中、CS(顧客満足度)研修で登壇した1人の女性講師。その方の座右の銘が、タイトルにある言葉だったのです。
“チャンスは準備された心に降り立つ”
(パスツール)
私は地方都市で働く、当時手取り20万円前後の契約社員。(インセンティブで手取り27万円がMAXでした)東京からやってきた40代の彼女を羨望の眼差しでみていた私。その出会いは私にとって、とても大きかったように思います。仕事に「誇り」を持つ大切さ、「プロフェッショナル」とはどういうものかがこれまで以上にわかったような気がしました。
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仕事は、お給料をもらう場所。成果を出して認めてもらう場所でもある。そんなふうに思っていましたが段々、自分は会社の利益を上げている一部だと思うように。そんなふうに意識が変わっていきました。私が頑張ることは、この会社に貢献できるってことなんだと思って働いていたのです。今でいうエンゲージメントは相当高かったと思います。
2年半という短い期間でしたがその後仕事はやめました。結婚して専業主婦を経た後いくつか仕事に就きましたがNTTの、この時ほど、会社のことが大好きで、貢献したくて、楽しくのめり込んで頑張ったことはないと思います。
チャンスは準備された心に降り立つ、という言葉はそれからずっと胸の中にあります。この言葉は、そのときの自分に見合った仕事ができるという意味でもありますね。自分が成長することは、階段を上っているのと同じこと。見える景色も少し変わり、出会う人も変わっていくのです。
今が大満足!パーフェクト!
そう言えたら最高なのですが、いまはまだそこまでは実感していません。ただ、5年前、10年前とは明らかに違うと思います。
過去と未来は当たり前ですが繋がっています。
でも、もっと当たり前ですが、その間に現在があるのです。現在を疎かにすることは、過去の自分への冒涜でもある気がします。経験をお金に例えるなら、「使ってナンボ、投資して増やす」そんな気持ちが大事なのです。
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過去の経験を100%活かせる仕事はないかもしれませんが、過去に頑張ったこと、認められたこと、成果を出したものが少しでも今役立っていて、プラスα挑戦(新しい学びなど)をしていたら、必ずその先に、素敵な未来があるのだと私は思っています。
ぜひ一緒に「今」をチャンスに変えられるように未来に繋がる行動をしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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