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作詞集・太陽と龍の追憶

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昔、バンドを組んでいた時に作詞したものや、新しく書いたものも含め こちらにて公開しております。 歌ってくれる人、使ってくれる人募集中です 詳しくはメッセージか、ツイッターのDMで… もっと読む
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2020年12月の記事一覧

作詞「冬景色」

今日も俺の頭の中で
行ったこともない町の
冬景色が広がってゆく

儚げな午後の日差しを
遮る鈍色の雲
屋根の連なりを見つめる
茶色いマンションは七階建て

今日も俺の頭の中に
見たことも無い町の
冬景色広がり続ける

朧げな夢の行き先を
探して流れる雪雲
坂道を登り切ったら
海が見えるのを知ってて

夢に見た冬景色
いつか眠りの旅路で
通り過ぎた冬景色
今にも雪の舞いそうな
冷たい風のなかへ

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最後の青空

生きている限り空の下に居るとして
最後にアッパレ晴れた空を
見上げていたのはいつだったかな

幾ら食べてもお腹がいっぱいにならなくて
何か買いに行こうかなと思っても
そのわずかなお金も勿体なくて
無気力に横たわる
部屋の天井だけが回る
屋根の上は夜空、星がチカチカ

生きている限り空の下に居るとして
最後にまんまる満たされた月を
見上げていたのはいつだったかな

俺このままどうなっちゃうんだろうっ

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作詞 青い虹

青い虹が空を染めて綺麗だから旅に出るんだよ
狭い寝台並ぶ車体横倒しの状態そのままにして頂戴
線路は海に、空気は水に、後ろは見ずに、何処へも行かずに

空気の代わりに沈む世界で
魚になって泳ぐ田舎道
見上げた空も雲もゆがんで
海の底まで沈む世界で

青い虹が空を離れ名残惜しく旅に出るんだよ
淡い記憶切り裂く地獄美しくなる時刻午前二時の遅刻
道路は海に、蒸気は水に、真っ白になれずに、何処へも行けずに

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作詞「冬の雨の終わりに」

頼りない愛してる
消えてしまいそう
冬の雨の終わりに

頼りない愛の証し
霞んでしまっても
冬の雨に打たれて

暗い空は心模様
あなたにとって
他愛のない時間
あたしにとって
宝物の様でした

頼りない愛を誓う
忘れられない日々
冬の雨の終わりに

春が来て花吹雪
あなたはきっと
愛する人がいて
あたしはずっと
宝物をかかえて

空の色 雨の音
冬の色 雨の痕
冬の空 雨の空
空の雨 冬の雨

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溺恋

このままあなたを諦めて
暮らしの中にうずもれて

花のよう 綺麗な日々が咲いているよと
甘い嘘を 吐き続けた人を責めても一緒
この手の中には居ないの

恋に溺れ生きられるなら
どんなに気楽だろう
人を愛する事が全てなら
どんなに気楽だろう

優しい言葉を積み上げて
生かされてるのが怖くて

あの言葉 忘れられずにいるんだよと
甘い蔦を 巻きつけたまま泣いてても
この目の中

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単純窒息性

可愛いとだけ 言われたくて
口元に三日月
賢いとだけ 言われたくて
独り言 斜め上

ただ一度の微笑みと
四千万の舌打ちでもいい
あなたが振り向けば
それだけで

息が詰まりそう 見つめていて
あたしだけいつでも
息が止まりそう 見つめていて
独り占め 誰でもない

ただ一度の約束と
四万年の孤独でもいい
あなたに触れるなら
それだけで

不愉快で目障りで
反応を 躊躇う雑草たち
語りかければ 何

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