最後の青空

生きている限り空の下に居るとして
最後にアッパレ晴れた空を
見上げていたのはいつだったかな

幾ら食べてもお腹がいっぱいにならなくて
何か買いに行こうかなと思っても
そのわずかなお金も勿体なくて
無気力に横たわる
部屋の天井だけが回る
屋根の上は夜空、星がチカチカ

生きている限り空の下に居るとして
最後にまんまる満たされた月を
見上げていたのはいつだったかな

俺このままどうなっちゃうんだろうって
何か話を聴いてほしくても
その何かが何もわからなくて
無気力に横たわる
布団だけが沈む
床の下は海だ、水がさらさら

最後の青空が夕暮れて
街も道も鉄塔も影にする
渋滞のクルマ苛立つ交差点曲がって
街も道も生活も後にする

最後の青空が黄昏て
街も道も鉄塔も遠ざかる
諦めの束の間苛立つことさえ忘れて
夢も風も日々も後にする
さよなら最後の青空
さよなら僕の青い空
さよなら最後の青空

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