「献身性」がチームの関係性をよくする
どうも、だぴてぃです。
僕は臨床検査技師ではありますが、検査のことよりチーム理論のプロです。検査よりチーム作りの方が自信があるという変態検査技師です。
さて、チーム作りに悩んでいる方が多いと思います。
正解がないので当然ではあるのですが、この手の悩みは尽きないのでストレスになりますよね。
今日は少しでも『チーム』というものが理解できることを目指して記事を書いてみました。
まず、チームの関係性を語る上で欠かせないキーワードが【献身性】です。
近年、ますますこのワードが重要視され、個の能力が大切と思われているスポーツチームでも、献身性というのは求められる能力のひとつとされています。
最初からそういう人材を取ることはもちろん大切ですが、それだけではチームの個性として偏りがでてしまいます。なので、献身性がもてるようなチーム作り、雰囲気の醸成が必要になってきます。
献身的なメンバーがいるチームは、自然とメンバー同士の関係性がよくなっていきます。
では献身性を育むためには、どんなことを意識すればいいのでしょうか?
献身性の大切さと共に、いくつかの観点から解説していきます。
物理的に近くなる
メンバー同士の物理的距離が近くなると、自然と親近感が湧くものです。
対面するより、隣に寄り添う感じで話しかければ、警戒心は解けるものです。
これを意識すれば、どんどんメンバー同士の距離感というものは短くなり、やがてそれがチーム全体に波及していきます。
綺麗なペンタゴンを描くように、全員が同じ距離感で仕事できるようになります。この「同じ距離感」こそ、チームへの献身性を表すパラメーターとなります。
物理的な距離が及ぼす影響に関しては「アレン曲線」というものが参考になります。
この曲線によるとお互いの距離が8mより近くなると、コミュニケーションの量が急激に増すことがわかります。
距離だけで個々のつながりが得られることを覚えておけば、チームメンバーの献身性を育てることはもちろん、いろんな場面で使えるので便利です。
細かい会話
よく言われることですが、チームの雰囲気構築には普段から細かいコミュニケーションが欠かせません。
挨拶や、ちょっとしたことで「ありがとう」や「ごめんね」が言えること、ユーモアたっぷりの表現をすることはとても効果的です。
■一緒に食事にいく
飲食を共にすることは非常に効果的です。
ご飯とビールは、ただのご飯とビールではない。メンバー同士を繋げる接着剤みたいなものと考えられます。
食事中は皆笑顔になります。リラックスしている状態というのは、本音で語り合えるもの。うまく活用していきましょう。
■仲良くなることが目的ではない
ハッピーになることが目的ではないということを念頭に置いた上で、仲良くなりましょう。目的はあくまでチーム内で起きた問題を解決するために、いかに協力できるかが大事であって、それを容易にするためにお互いをリスペクトして、協力し合うことが望まれます。
ただ、そのためには時にはいいたくない事も言わないといけない。
グーグルの創業者ラリー・ペイジは自社のキッチンの壁に「こんな広告はクソだ」と張り出したのは有名なエピソードです。頑張りを無にするような、耳の痛いことも言わないと、本音でメンバーと付き合っているとは言えないのです。
チームの一員だと感じられるか?
誰しも「自分はチームの中の重要な1人だ」と感じることができなければいけません。そう感じるためには、心理的安全性を高めることが不可欠となります。
(心理的安全性に関してはこちらの記事で解説しています)
自分がチームにとって重要な存在だと感じることができれば、自ずとチームに貢献しようという気になります。
スポーツでも外国から来た選手というのは「助っ人」と言われていて、常に結果を出すことを求められています。なので、どうしても個人の成績に囚われがちなのですが、チームから信頼され、メンバーから信頼されることができると、チームプレーが増えてきます。
これは「求められていることを仮に出せなかったとしても、チームの助けになるなら評価してくれる」と感じることができるからです。
ビジネスにおけるチームも全く一緒です。
自分が信頼されている状況下なら、チームに尽くそうと思えるものです。
少し逆説的ではありますが、信頼をされると、献身性が高くなります。
そして献身性を示せば示すほど、チームから信頼されるようになるのです。
完全にいいループですよね。
一人一人の仕事範囲が重なる
チーム全員が献身性を持つようになると、仕事のカバー領域が重なる時がやってきます。つまり、誰がやっても同じ結果を残せるようになるということです。
これは理想的ですよね。献身性を示すには、相手のことを理解しないといけないので、よく観察するようになります。
結果的に相手がどのように動いて欲しいかが手にとるようにわかるようになり、お互いに活かし活かされながら仕事できるように変化していきます。
献身性がなければ、お互いをカバーすることがないので、個々の動きだけで仕事するようになってしまいます。問題はないかもしれませんが、チームの状態としては普通以下。
より上の状態を目指すなら、全員が献身性を持ち、カバーしあうような風潮を作る必要性があります。
まとめ
献身性がチームに及ぼす影響と、どのようにしたら献身性が得られる・身につけられるのかを解説してきました。
まとめです。
✅物理的に近い
✅細かい会話がある
✅チームの一員だと感じられる
✅仕事範囲が重なる
まずは献身性を得るために、以上のことを意識しておけば問題なしと思います。
特に物理的な距離に関しては離さない方が賢明です。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
だぴてぃ
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