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現役医療職マネージャーがマネジメントを考えるようになったキッカケ

こんばんわ、だぴてぃ先生です。

現役の臨床検査技師で管理職やってます。検査技師としては十数年、管理職としては1年くらいです。またブロガーでもあるので、Twitterやnote、ブログで発信を続けています。

さて、今日の更新は「ぼくがマネジメントについて考えるようになったキッカケ」を書いていきます。

臨床検査技師でマネジメント?検査データじゃなくて?それより検査のスキルあげろよ!って声も聞こえてはきそうですが、それは医療の本質とはずれていますね。

検査は機械がやってくれます。でも検体を機器にセットしたり、メンテナンスしたり、検査データの意義を考えていくことは人間のやることです。この分野はAIでも代替できそうなところではありますが、細胞診や超音波、血液像などのいわゆる形態学とよばれるものは、AIがどれだけ進化しても最終的には人間から仕事を奪うまでにはいかないのではないかとも思います。(本音は奪ってほしいですが…)

そんな職業だからこそ、臨床検査に関しては職人気質的なところがあって、良く言えば結構こだわり強いんですよね。悪く言えば…融通がきかないw

よく起きる問題がコミュニケーション上のトラブルです。これは検査技師に限った話ではないですが、この業界はコミュニケーションが苦手な人が集まっています。

ぼく自身はコミュニケーションに関しては苦手でもなんでもない。むしろ得意な方です。それはテクニックとかじゃなくて、本質的に人と関わることが好きなのかもしれないですね。(自分ではそこまで思っていませんが、友人によく言われます)

すると必然とコミュニケーションやマネジメントの世界に興味がでてきました。今日は具体的にどんなことで興味が湧いたのか、考えるようになったのかをシェアしたいと思います。


マネジメントするのは仕事だけではない

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医療業界、ストレスのかたまりといっても過言ではありません。これは働くものが悪いわけではなく、現代の風潮というか雰囲気がそうさせているのだと思います。

もちろん医療従事者だけの問題ではなく、患者さん側にも問題があります。ちょっと脱線しますが、ぼくが入院したときに感じた話です。

同室の患者さんが看護師さんに対して「タメ口で偉そうな態度」をとっていました。ぼくは劇症化した胃腸炎でまったく余裕がなかったのですが、その瞬間だけは妙に腹が立ってルート引っこ抜いてやろうかと思ったくらいですw

「なんで偉そうなの?おまえ、治療してもらっている側なんだから言うこと聞けよ!」と率直に思ったことを記憶しています。

そう、日本はなんでこんなにも「お客様は神様」文化が根付いているのか。たしかに医療はサービス業です。病気を治してもらう側がお金を払っています。でも、医療サービスは患者さんの命を扱う大切な仕事でもあります。だからこそ医療に関わる職業はほとんどが国家資格なわけで。

このときのぼくの思考は医療従事者としてはあるまじきマインドですが、この瞬間を経験したことで、ストレスをコントロールすることも大切なことなんだ、スキルの部分だけ磨いてもダメなんだということを学びました。

そのときに対応した看護師さんはナースステーションでは愚痴ってたのかもですが、一切感情的にならずに仕事をしていました。正直すごいです。

このことからマネジメントという世界について興味を持ちました。具体的に勉強するのは昇格してからですが、漠然と考え出したのは約10年前。ここからちょっとずついろんな分野のマネジメントについて考え出しました。


心理学を学んでいたからこそわかることもある

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ぼくは高校生のときに精神的に病みました。それも結構重度に。

だからこそ人の心理について勉強していました。それこそ臨床検査技師になる前から心理学の本を買っては勉強し、自分を守る術や相手をコントロールするテクニックを学び続けています。

社会人になってから気づいたことの一番大きなこととして「みんな人の心に無関心すぎる」ということ。

現代病なんですかね。あまりにもわかっていない。今の職場は結構口酸っぱくして「人のことをもっと見て行動してほしい」と言っているので、だいぶわかってきてくれてる感はあります。それくらい働くうえでは心理面は重要です。

誤解を恐れずにいえば検査のスキルより大事だと思っています。

人間関係は人が働くうえでもっとも重要な部分で、ストレスになる部分でもあります。(昨日書いたnoteでもちょっと書いています)

人間関係を円滑にするには、そのチームのリーダーやマネージャーが先陣きって改善しないといけません。この立場にある人間がこのノンテクニカルな勉強を怠ると確実にチームとして機能しません。

マネジメントについて考えだしたのは10年前からで、勉強しはじめたのは2年前くらいです。そしてちゃんと意識して行動するようになったのはつい最近。

もっと早く行動していればよかったです。

厳しい上司がいないこともストレスだった

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これは結構ストレスです。

一見厳しくないことは良いように聞こえますが、むしろ害悪だと思っています。ぼくは根性論世代で育ったのでわりとそのへんの耐性はあります。なので、むしろ厳しくすることは成長するためには必須だと思っているくらいです。

「厳しくする=いじめている」と捉えてしまう人が多くなってきていることは事実です。でもこれは上辺しか見えていない。本質は優しさなんです(そうでない人もいますが)。
こういう考えは確実に時代的な要因なので、そう考える本人たちは何も悪くありません。時代に適応できない上の世代が悪いだけです。

ぼくは今まで厳しい上司がいませんでした。もしかしたらパワハラを恐れているのかもしれません。だから言ってくれない。だからこそ自分で厳しくしていく必要があったわけですが、それにも限界はあります。

厳しい人がいないとチームは緩みます。これはチームみんなが意識高くやっているところなら起きにくいですが、ほとんどのチームはそうとは限りません。どこかしら緩みます。

それはリーダーも例外ではなく、普段からぬるま湯につかっていることで肝心なときに結果が残せなかったり、チームとしての緩みからミスやクレームを招いてしまうこともあります。

でも時代的に厳しくする方法が違ってきているので、リーダーやマネージャーは新時代に適応した厳しさを身に着けないといけません。その方法で一番メジャーなのがチームマネジメントです。

上司だった人は優しすぎるし、先輩も優しかった。

そこで自分まで引きずって厳しくしないのは違う。厳しくしないことは優しさではない。そう思っているからこそ、時代に適したマネジメントを勉強しています。

意識やスキルの違いを活かしたい

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チームのみんなが向上心をもって勉強しつづけているのは強みです。もはやリーダーやマネージャーはスキルの部分に目を向けずともいいので、わりと余裕ができるかと思います。

でも近年はそうではない人もたくさんいます。
とりあえず働ければいいとか、与えられた仕事をこなすことが快感とかですね。

別にこれはこれでいいと思いますが、医療の本質から考えると物足りませんし、これではチームとして患者さんの治療に寄与できるものは少なくなると感じます。

この意味を分かる人はわかってくれるのですが、淡々と仕事をこなすだけの人は「ちゃんと検査結果出してますよね?」といった的はずれな反論をしてきます。

「向上心がないと医療現場でどんな弊害をもたらすのかと」と論破するのは簡単ですが、それではチームとして成り立たなくなる可能性が高い。そもそも、そういう考えを変えることはできないし、本人が自発的に変えようとしない限り不可能に近い。

ではどうするか?
それが教育であり、チームビルディングという考えです。

特にチームビルディングの分野については、まだまだ研究も進んでいないですし、結局は人間をマネジメントすることになるので、その環境にあった独自の理論に頼りがちになります。ぼくも管理職として独自の理論をもっています。(近々発表します)

みんなが違う方向を向いていても、チーム内の立ち位置をコントロールしてあげるだけでチーム力は上がります。ミスも格段に減ります。

これを簡単にいえば、チームメンバーを適材適所に配置することです。
これはスキルの問題ではなく、人間性や感情面、コミュニケーション上のファクターからポジショニングさせます。もちろん体調面も考慮するので、毎日の微調整が大切です。

これをやるためには自ずと感情面のマネジメントや、観察力、自分自身の客観力が必要不可欠。いまではぼくが考えた理論をもっと良いものにしようと、いろんなマネジメントの知識やチームビルディングの勉強をしています。

そのためのサークルを作りました

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あまり書きすぎるのもわかりにくくなってしまうので、コレくらいにしておきます😌

そんなこんなでマネジメントを勉強して、これからも継続的に学んでいきたいという思いからサークルを作りました!

メンバーをどんどん増やして、いろんな分野の考え方を医療現場でどう使えるか、どんなふうにしていったらいいかを一緒に考えていけると面白いですよね。毎月1回のお菓子分くらいのお値段で、そのへんのビジネス書10冊以上の情報を発信しているので、メリットしかないと思います😌

質問し放題!交流専用Slackもあります。学生さんは無料で学べます!(もちろん交流Slackでは日常業務で困っていることをシェアするのもありです)

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だぴてぃ@臨床検査技師x管理職ブロガー


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