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これでチームを変える!誰もがバカにしている〇〇とは?

チーム論のお話は尽きることがありませんが、本日も永遠の課題であろう「チームの変え方」についてひとつTipsをシェアしたいと思います。

チームを変えるってそう簡単なことじゃないですし、たぶん規模感関係なく9割くらいのリーダーが失敗に終わっているとすら思います。

これはそのリーダーたちが無能だからというわけではなく、それくらいチーム変革というのは難しいものだってことです。

コミュニケーションを改善すればチームは変わる!と言われていますが、これは確かにその通りなところはあります。だからこそいろんなメーカーからいろんなツールが出ています。よりコミュニケーションを円滑にするような、チャットや情報シェアリング機能がついたサービスですね。

ただ個人的にはそういうものよりもっと根本的な部分にフォーカスしないと、本当の意味でのカイゼンは難しいと思っています。

じゃあどうすればええねんってことになりますよね。これは有名な話ですけど、JALのV字回復のエピソードが役に立ちそうです。

2010年に経営破綻したJAL。そこからどうやってV字回復したのかというのは、もちろんいくつか理由があるんでしょうけど、個人的に大きいのは「壁の破壊」だと思っています。

それまでのJALは昔ながらのチーム形成(上のいうことは絶対!みたいなトップダウン型)をしていたと思うんです。だから現場の意見が浸透しにくくて、せっかくのグッドなアイデアも採用されることはなく水泡となっていた。これではトップがダメだったら、世の中のトレンドなど環境が変わったら一発でアウト。まあだから一度終わったわけですけども。

再建後のJALはとにかく経営理念などの「フィロソフィー教育」に力を入れていたと言われています。

自分たちがなぜこの仕事をして、どういう風になっていきたいのか?というものすごく基本的なことで、研修を受けている社員からは「こんなことやっても意味ないだろ」的なキツーいことも言われたそうな。

でもそこでめげずに、突き進んだから今のJALがあるわけです。

チーム論に興味がない人にとってはフィロソフィー?ってバカにするかもしれません。でもチームが停滞した時、自分の仕事にやりがいを見出せなくなるような出来事が起こった時、そこから復活にするには「軸」となるものが必要になります。

それがフィロソフィー。

チームの哲学に正解はありません。なので、どんなものでもそのチームの軸となるものを設定することが大事なんですね。

僕のチームで言えば「患者さんのためになることを」がテーマで、そこからブレイクダウンして「積極的なミスはOK。逃げのミスはNG」「短く頻繁なコミュニケーションを」「カバーリングでチームに貢献する」ということをイメージとして共有していますが、これを設定するようになってから明らかにみんなの動きが変わって、決定的なミスがなくなってきています。

それまでのチームはどこか属人的で(自分勝手な人間がいたためですが)個人の能力に依存する傾向がありました。医療なので少なからずスキルの差でそういうことも起きえるのは確かですが、カバーリング意識が希薄というか。

カバーリングができないと、結局チームとしてのタスクが溜まる。そこをどう処理するかってことが長年の課題でした。

それをフィロソフィー(僕のチームではカッコつけた言い方にしたくなかったので「イメージ共有」と呼んでますが)の設定だけでかなり改善。今ではなんとしても業務時間内に終わらすんだ!という気迫と、チームとして残っているタスクは、手の空いている人間が積極的に関わって処理する意識が根付いています。

とはいえ正直このスタイルは新人さんにとっては地獄のようなものです。なんたってやること・覚えることが膨大なので。でもそれがチームのスタイルなので、頑張って覚えてほしいとも思います(ビバ・根性論)。

チーム変革のツールは無数にあります。いろんなものを試しましたが、結局は人間がやることなので作業や効率の観点からのアプローチより、本質的な部分を改善することが有効なんだなと実感。

本質的な部分を改善した上で、効率化のツールを使うことが本当の意味でのチーム変革に繋がるのだなと思います。

ということで今日はここまで。
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