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Illustrator使い倒しテク

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もっと速く、もっとラクに、もっと楽しく、Illustratorを使うためのアレコレ。
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Illustrator 2024(28.6)アップデート情報

2024年7月にアップデートされたIllustrator 2024「28.6」の新機能や改良ポイントついてまとめました。 アドビの公式ページ [書き出し]コマンドでPDFをサポート悲願!!! [書き出し]コマンドでPDFをサポートするようになりました! 手順は次のとおり。 [ファイル]メニューの[書き出し形式…]を選択 [書き出し]ダイアログボックスの[ファイル形式]で「Adobe PDF(.pdf)」を選択 PDFプリセットを選択(必要に応じて調整) アクショ

Illustratorでテキストをアウトライン化するとき、文字列、フォント、フォントサイズ、行送りの情報を記憶させ、それを元に復元するスクリプト

アウトライン化してしまったテキストを復元する方法について考えてみました。 Retype2023年10月リリースからビットマップ画像やアウトライン化されたオブジェクトからテキストに戻すことができるようになりました。この機能をRetype(リタイプ)、戻されたテキストは〈ライブテキスト〉と呼びます。 非常にウェルカムな機能ですが、現在、対応しているのは欧文のみ。当然、縦組みも非対応です。 [属性]パネルのメモ一方、Illustratorの[属性]パネルを拡張表示すると、下部

アピアランスをグラフィックスタイルと一緒に運用していく上で知っておきたいこと

現状、文字ばかりですが、まとめました。 文字カラー一番上にしてからグラフィックスタイルに登録 文字の塗り分け グラフィックスタイルを適用すると〈文字カラー〉は消える アピアランスをこねている場合、定義し直して文字カラーを消しておく 一時しのぎの流用スポイトツール(ツールのデフォルトを変更) [レイヤー]パネル(◉アイコンをoption + ドラッグ) [グラフィックスタイル]パネルからオブジェクトにドラッグ&ドロップ 選択しているオブジェクトのグラフィックスタ

ChatGPTで生成したスクリプトをIllustratorで実行するまでの手順

別の記事でChatGPTでのスクリプト生成について取り上げました。 そのスクリプトをIllustratorで実行するまでの詳細手順です。 スクリプトファイルの準備まずはテキストファイルを用意し、拡張子をjsxに変更します。 デスクトップにテキストファイルを作成する ChatGPTでスクリプトを生成し、[コピーする]をクリック テキストファイルにペースト テキストファイルの拡張子を「.jsx」に変更する スクリプトの実行スクリプトが動くかを検証します。 Illu

再設計が必要だと思われるIllustratorの[ファイル]メニュー

IllustratorとPhotoshopで[ファイル]メニューを比べると、Illustratorの方は明確なグルーピングの指針がないように思えます。 Photoshopは、並び順やグルーピングの意図が理解できます。 Illustratorは混沌としています。 〈PDF書き出し〉をメニューにInDesignでは[ファイル]メニューの[PDF書き出しプリセット]があり、そこからダイレクトにPDF書き出しを行えます。 そもそも[ファイル]メニューの[書き出し…]のサブメニ

さっき選択したフォントに〝リバウンド〟するには(Illustrator)

Illustratorを使っている人なら、おそらく全員思うペインポイントの話です。 それは、さっき選択したフォントに戻って欲しいのに… リストの一番上に戻ってしまうという仕様。 フォントメニューを開いたときのリストの一番上は、〈最近使用したフォント〉が表示されます。これはこれで便利なのですが、優先順位からしたら、「さっき選択したフォント」に軍配が上がります。 フォントによっては、〈最近使用したフォント〉ではウエイト変更ができないこともありますし。 回避策実は回避策が

カテゴリ別Illustrator 2023/2024の新機能、機能強化

Illustrator 2023/2024の新機能、機能強化をカテゴリ別にまとめました。 ツール[寸法ツール]が追加 [スターツール]がライブシェイプに 選択、レイヤー選択範囲内のオブジェクトのみを選択するモード [レイヤー]パネルに[選択範囲を保存]が追加 レイヤーのフィルタリング(種類や名前、ロック、非表示) リンク配置ファイルの再リンク時に同じフォルダー内の無効なファイルを自動的に検索 [サイズ順]のソート システム間でのシームレスな移動 [削除]ボタ

チケット風アートワークの扱い

セールやイベントなどで用いるチケット風アートワークをIllustratorで扱う方法についてまとめてみます。 ストック素材を使うAdobe Stockで「チケット」と検索し、Illustratorで使えるベクター素材をダウンロードして使えます。 Adobe ExpressやCanvaのテンプレート、Pinterestで検索するのもよいですね。 Adobe Expressのテンプレート Canvaのテンプレート Pinterest チケットらしさチケット風グラフィッ

Illustratorのアピアランスで実現する「下辺だけが抜けているカプセル型のカコミ」

6月9日に発売予定のタマケンさんの著書『Photoshop & Illustrator & Firefly 生成AIデザイン制作入門ガイド』のカバーに、次のようなあしらい処理がありました。 こちらをIllustratorのアピアランスで実装することを考えてみました。 アプローチ13本の線で構成します。 [形状に変換]効果で線アピアランスを長方形化後、[変形]効果で罫線に [ワープ(アーチ)]効果で縦罫線を半円化 大きさ変更が必要なとき 3つの線の[形状に変換]効果

Firefly、Illustrator、Photoshopなど、アドビの生成AIに関しての考え方、アプローチに関して

Firefly、Illustrator、Photoshopなど、アドビの生成AIに関しての勝手な解釈です。 基本的な考え方(まとめ)繰り返しますが、勝手な解釈です。 生成AIといえば「プロンプト」。しかし、正直なところ面倒い。 極力、テキスト入力せずに済むようなインターフェイスに 生成AIは、対話形式で追加情報を与えてリファイン(改善)していく。 テキストベースのプロンプトでなく、「こうしたい」をグラフィカルに提示すればラクだし、精度が高まる 生成拡張切り抜きツールを

省スペースでの矢印、そして、アピアランスで作る「矢印2」の先端形状

図解において重要や役割を担う「矢印」。アイテム同士の距離によって向き不向きがあります。 また、矢じり(=矢印の先端形状、アローヘッド)によっては、そもそも使わない方がよさそうなものもあります。 このうち、「<」タイプ(大なり小なり)の矢じりは不等号に見えてしまうため、慎重に使用するのがよさそう。さらにいうと、矢印の方向と「大なり小なり」は意味付け的に方向が真逆です。 省スペースのために「>」を使うのであれば、「>>」のように二つ重ねるか、三角形状にするのがよさそう。

¥100

表組みで使う「固定幅フォント」の選び方と活用法

固定幅フォントの使用 表などの数字には桁を揃えるために、固定幅(等幅、mono space)のフォントを使用しましょう。プロポーショナルフォントのままだと、同じ桁数でも詰まって見えるため、値を把握しにくくなります。 固定幅フォントの探し方固定幅フォントの探し方は次のとおりです。 フォント名で絞り込む [フォントファミリ]欄に「mono」と入力する → フォント名に「mono」が含まれ)るフォントが絞り込まる フィルターを使用する フィルターの漏斗アイコンをクリッ

Illustratorで背景色をカスタマイズする3つの方法(+PhotoshopとInDesignも)

Yugo Nakamuraさんがアートボードの背景色についてツイート(ポスト)されていました。 Illustratorに限らず、そもそも疑ってみるの、大切ですよね.。 Illustratorでアートボードの背景色を設定するには、次のようなアプローチがあります。 透明グリッド 紙色のシミュレート 長方形を描いて設定する チェックすべきポイント: カラーリングされる領域 アートボードのサイズ変更時に自動的に拡張されるか? 書き出し時に含められるか? まとめ

iOSのアラートボックスのようなパーツ制作

iOSのアラートボックスのようなパーツのような角丸処理にライブコーナーを使ってもよいのですが、後から変更したい場合、ほかのパーツと連携して更新には対応できません。 追記:手順Aを追加しました。個別のカラー変更が不要であれば、こちらがハンドリングがよいです。 手順A長方形を描き、[角を丸くする]効果を適用する 分割用の線を2本描き、[パスのアウトライン]効果を適用する グループ化し、[パスファインダー(前面オブジェクトで型抜き)]効果を適用する 線を移動したり、複製す