「お客さん」と「ファン」と「サポーター」の違いとは?~Jクラブの”集客”に学ぶ
先日の記事「マイナースポーツの”メジャー化”とは?」が #note 編集部のおすすめに掲載されたこともあり、多くの反響をいただきました。
この記事ではどの競技であれ、「ファン(観る人)」と「競技者(やる人)」をいかに連動性をもって創出していくかが重要、ということを書きました。
今回は「観る人」をいかに増やすか、ついて深堀りしてみます。
ファンとは何か?
「ファン」とは何か?について調べていたところ、Jリーグのクラブで集客部門を担当されている「えとみほ」さんの記事(「お客様」と「ファン」と「サポーター」は何が違うのか)に出会い、非常に参考になりました。
この記事での私の発見は、
バクっと「ファン」ととらえていたものは、「お客様」と「ファン」と「サポーター」の3つに分けて考えているのか・・!
でした。そこで、、「えとみほ」さん(@etomiho)の記事の考え方をぜひ多くの方に知っていただきたく、
前半は、内容を私なりの解釈で図を使ったスライドでご紹介したいと思います。(もし認識相違ありましたらご指摘ください..m(_ _)m)
後半はソフトテニス競技に活かせる考え方は無いか?という視点で考察してみました。
「お客さん」と「サポーター」の違い
ここから、Jリーグクラブで集客部門を担当されている「えとみほ」さんの、#note 記事での集客の考え方を図で説明していきます。
まず、スタジアムに来る人をあえて「お客さん」と「サポーター」に分けて考えた場合の、それぞれの特徴について触れられています。
「お客さん」は、試合も楽しむが、スタジアムに用意された”グルメ”や試合前後の”イベント”をきっかけに来場される方も含む存在です。
「お客さん」は試合観戦から何かを得たい人であり、「サポーター」は自分がその試合に何らかの寄与をしたい人である。
言うなれば「お客さん」はテイクしたい人であり、「サポーター」はその試合に何らかのギブをしたい人(俺が勝たせる!)。
「お客さん」は勝敗にはそこまでこだわらないが、「サポーター」は勝敗や試合の流れに一喜一憂し、時には涙し、時には怒りを表す存在。
「お客さん」と「サポーター」の間にある存在が「ファン」
「お客さん」と「サポーター」の間にある存在が「ファン」である。
「お客さん」と「ファン」の違いは、贔屓(ひいき)のチームが明確かどうか。
”熱量”の総和という考え方
「サポーター」の”熱量”はすごい。
サポーターだけでなく、フロント、監督、選手、スタッフ・・それらの「熱量の総和」が大きいクラブが、強いクラブである。
ソフトテニスの「集客」への学び
えとみほさんの記事は、私が関わっている競技「ソフトテニス(軟式テニス)」への学びが多くある考え方でした。
当然、入場料収入や放映権収入を最大化しなければならない「Jリーグクラブ」と、基本的にはアマチュア競技の「ソフトテニス」では根本的に構造が異なることは認識しています。
しかし、先日の記事「マイナースポーツの”メジャー化”とは?」で提唱した通り、「観る人(ファン)を増やす」ことがソフトテニスとしても取り組まなければならない重要事項だと考えます。
そのうえでは、経営的に背水の陣で取り組んでいるプロスポーツからの学びが最も大きいのです。
ここからは私の考えです。
「お客さん」と「ファン」と「サポーター」は、一般的には
お客さん ⇒ ファン ⇒ サポーター
というように、STEPを踏むと思います。
(突然熱狂的なファンになる、というのはなかなか考えられない)
そう考えると、まず重要なことは「お客さん」の創造なのではないかと思います。
試合そのものをガチンコで観る、というよりは、グルメや、楽しいイベントがある。だから子供でも連れて行こうかな・・くらいのノリ。
試合そのもの < グルメ・イベント
当然、試合の結果(勝敗)にもこだわらないし、贔屓(ひいき)のチームも不明確な人たちです。その人達が来場するようなきっかけ、仕組み作りが必要でしょう。
いきなり一般ピープルがソフトテニスの試合を観に来るか??
こないです。
ここもSTEPを踏むという考え方が大事だと思っています。
何事も一足飛びにはいきません。
最初は、「お客さん」としてイメージする存在として【選手の家族】や【友達】からでもよいと思うのです。
現状ではそれらの人たちですら積極的に呼べる環境には無いですよね?
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、「ファン」とは何か?について調べていたところ出会った、Jリーグのクラブで集客部門を担当されている「えとみほ」さんの記事(「お客様」と「ファン」と「サポーター」は何が違うのか)の内容を紹介させていただきました。
私はスポーツ関連では「マイナースポーツの”メジャー化”とは何か?」というテーマで以下の記事も書いてますのでぜひご覧ください!
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